お代はラヴでけっこう

【崩スタ考察】アベンチュリンの「真の目的」とは何なのか――「エヴィキン人絶滅事件」の裏に隠された陰謀を考察する

  • URLをコピーしました!

この記事は、2024年5月時点の情報を元にネタバレ個人の見解を含んでいます。

今後の実装次第で公式と大きく異なる記事となる可能性がありますのでご了承ください。

今回はアベンチュリンの「真の目的」について考えていきます。

それってピノコニーを手中に収めることでは?と思われそうですが、現在の行動についてではなく、そもそも彼が何故スターピースカンパニーに加入したのかということの深堀りですね。

この記事は5月1日にYoutube投稿した内容に加筆修正を加えたものになります。

アベンチュリンについて

現在のアベンチュリンはスターピースカンパニーの「戦略投資部」に所属し、そのトップであるダイヤモンド直属の高級幹部「十の石心」の一人です。

しかし、過去には「愉悦」のパブに誘われ、仮面の愚者として生きる道も存在していました。

彼自身の心理の投影である「未来のアベンチュリン」は、本当は「愉悦」こそが一番望んでいたものだったのに、自身と全く関係ない「存護」を選んだことを不思議に思い問いかけますが、これについて答えることなく会話を打ち切っています。

彼がこのような選択したのは、彼の民族がある陰謀に巻き込まれたことに理由があります。

アベンチュリンは絶滅民族の生き残り

アベンチュリンは、辺境の惑星ツガンニヤに住むエヴィキン人という少数民族の一員として生まれました。

本当の名前は「カカワーシャ」であり、これは彼がエヴィキンの祭りの日「カカワ」に生まれたことを由来とします。

さて、彼らエヴィキン人は数琥珀紀に渡りカティカと呼ばれる氏族と絶えず確執を起こしてきました。

ちなみに、この「黒衣を着た天からの来訪者」とはスターピースカンパニーのことです。

カティカとはツガンニヤの言葉で「剣(ナイフ)」を意味し、その言葉通り血に渇き略奪を好む蛮族である彼らにカカワーシャの両親は殺害されました。

しかし、それにも飽き足らず彼らはエヴィキン人の祭りの日「カカワ」を狙い、彼らのキャラバンを狙う略奪事件を計画。

この略奪事件は後に「カティカ-エヴィキン絶滅事件」と呼ばれることになり、これによりアベンチュリン以外のエヴィキン人は全滅してしまいました。

この事件が起きたのは、彼がまだ単なる少年であり何の力もない時代であり、カティカ人に姉が笑いながら殺されるを目の当たりにしながらも、逃げるように促す姉の声に従い、振り向きもせずに逃走することしかできませんでした。

そしてスターピースカンパニーはこのカティカ人の行為を人道的災害と断罪し、カティカ人に存護の大槌を振り下ろしました。

彼がスターピースカンパニーに所属したのはこの事件が深く関係しています。

なぜならば、エヴィキン人というのはですね。
必ず仇を討つ民族だからです。

アベンチュリン――エヴィキン人の唯一の生き残りであるカカワーシャは自らの民族を滅ぼしたものに復讐する必要があるんですよ。

しかしちょっと待ってください。

エヴィキン人を滅ぼしたのはカティカ人であり、そのカティカ人は既にカンパニーにより粛清されました。
であれば、彼が復讐する相手はもういないはずです。

しかし、「地母神の幸運」を得たアベンチュリンはとても頭の切れる人物。

そんな彼が「カティカ-エヴィキン絶滅事件」の裏に隠された陰謀に気が付かないはずがありません。

彼は自分が復讐するべき本当の相手が誰なのかを知ってしまったのでしょう。

「カティカ-エヴィキン絶滅事件」の真実

スターピースカンパニーには七つの部門が存在しますが、このうち各星を回って市場を開拓する「市場開拓部」という部門が存在します。

この部門の主任であるオスワルド・シュナインダーは若くして、数琥珀紀に渡って解決できなかった3つの大問題を解決するという卓越した業績をあげてきました。

そのうちの一つがツガンニヤの「市場開拓」です。

この地は、過酷な環境下であった上に、氏族の確執が絶えず存在していたため、なかなかカンパニーの影響を与えることができなかったのです。

カンパニーは「ツガンニヤ連合首長国」を建国しましたが、このうち狡猾なエヴィキン人野蛮なカティカ人はカンパニーの「存護」を表面的にしか受け入れませんでした。

そこで彼らはこの2つの氏族を「自治自決の権利を持つ」という名目により独立——ていのいい追放を行いました。

これにより2つの氏族の不満はますます高まっていき、爆発寸前のさなかでカンパニーはエヴィキン人に持ちかけを行います。

それは、もしも彼らが不法に襲ってくれば自分たちが味方をするという約束です。

これまでもエヴィキン人はカティカに幾度となく襲撃を受けていたことから、彼らは復讐のためにこの提案を受けます。

カンパニーとの約束を信じたエヴィキン人は、大切な地母神の祭り「カカワの日」にわざと隙を見せます。

おあつらえ向きに、その日は大雨であり、彼らはこれを利用してエヴィキンに忍び寄り自分たちを襲ってくるだろう・・・。
そうすればカンパニーが彼らに反撃し復讐を遂げられる――

これがカカワーシャの姉が、弟に説明した「計略」です。

目論見通り、カティカ人は「カカワの祭り」を狙ってエヴィキン人を襲撃——これにより大義名分を得たカンパニーはカティカ人を撃退――することはありませんでした。

カンパニーは、カティカ人の虐殺行為を見逃がし、エヴィキン人は「幸運の加護」を持つカカワーシャを除いて絶滅してしまいました。

ところが、カンパニーはエヴィキン人が虐殺されたのを見届けあとに「追悼の意」を表明し、これを人道的災害と規定してカティカ人に存護の槌(粛清)を振り下ろしました。

これが意味することは明らかです。

カンパニーはツガンニヤの完全な掌握にこの二氏族両方ともが邪魔になると判断し、合法的に抹殺するためにこの「計略」を行ったということです。

「オスワルド・シュナイダー」という男

仙舟の記録ではカンパニーの各部門に対する評価を定めていますが、ほとんどの部門は「存護」という建前があるからか「潜在的な危険性は低いか中程度」と判断されています。

その中で唯一の例外と言えるのが「市場開拓部」です。

市場開拓部は別名「信仰熱狂部」と呼ばれており、その責任者オスワルド「存護の狂信者」と呼ばれるやばい肩書を持っています。

その信仰が本物かどうかはさておいて、彼らは「存護」を広めるためならばどのような手段を使ってもいいと考えている節があります。

例えば「分裂金貨」の逸話では、カンパニーの経済システムへの加入を断った星に対して金融システムの根幹を破壊しています。

部門は書かれていませんが、職務の内容から考えて市場開拓部の仕業でしょう

話をツガンニヤに戻しますが、オスワルドの評判を考えれば、彼が意図的にカティカを利用してエヴィキン人を絶滅に追い込んだのは明白です。

つまりアベンチュリン――カカワーシャが真の仇と見定めたのは、このオスワルド・シュナイダーその人なのでしょう。

戦略投資部vs市場開拓部

さてオスワルドが仇だとして、なぜアベンチュリンは同じカンパニーに所属することを選択したのか?

それはアベンチュリンの初登場シーンである開拓幕間「フューチャーズ・マーケット」でのトパーズとの会話にヒントがあります。

ストーリーラストにアベンチュリンは彼女に連絡を取りますが、この時彼はダイヤモンドが戦略を成功させ「1票を獲得した」ことによりオスワルドが笑えなくなったことを愉快そうに話します。

「名高いタラファン」とは「資材物流部」のトップであり、ダイヤモンド以外で知られている「存護」の「使令」の一人です。

どうやらカンパニーでは近い将来に「選挙」のようなものを行う予定があるようですね。

ダイヤモンドとオスワルドはそれぞれ役員会理事「候補」とあるので、「七人取締役会」選出選挙の可能性は高そう。

アーカイブでは「戦略投資部」と「市場開拓部」は過去にいざこざがあったと書かれているので、その敵が一票を持っていけば、それは確かに笑えない。

つまりアベンチュリンがカンパニーに入ったのは、オスワルドと敵対関係にあるダイヤモンドを利用して復讐することを目的としているのでしょう。

ちなみに、花火ちゃんはこのカンパニー内のいざこざについても把握しています。

めちゃくちゃ情報通で凄いねペロペロ・・・。

またVer2.2の新キャラブートヒルはストーリーラストでアベンチュリンの部屋に乱入してきました。

そこで彼が訪ねたことは「オスワルド・シュナイダーの居場所」についてです。

ブートヒルはスターピースカンパニーから懸賞金を賭けられていますが、彼が賞金首ハンターでありながら、自身も賞金首になっているのは、オスワルドが何か関係しているのかもしれませんね。

アベンチュリンの「真の望み」とは何なのか

さて、最後にアベンチュリンが「本当に望んでいる」ことについて考えていきます。

いや、復讐することじゃないんかいと突っ込まれそうですが、私はアベンチュリンにとって復讐は「望みを叶える手段」であり、彼が本当に求めていることはその先にあると考えています。

彼の目的が「復讐すること」なのは間違っていないと思いますが、しかし彼はなぜそこまでして復讐をしたいのか。

「エヴィキン人は必ず仇を討つ民族だから」

それはあくまでも表面的な答えに過ぎないません。

姉が復讐をしようとするとき、彼は「死んじゃうかもしれないのに、何でそんなことをしないといけないのか」と否定的でした。

死んだ人間は復讐しても戻りはしない。
それが分かっているにも関わらず、なぜ彼はそれでも復讐をしたいのか。

それは、彼の真の望みは「家族に会うこと」だから。

Ver2.1の最後のシーンで、彼は幼いころの自分に「ここにはずっといられない」と答えます。

「ここには父さんも母さんも姉さんもいないから」

そしてさらに答える。 いつかは家族のところに行く――でも今すぐには彼らのところに行けない いつかは行くそのために「準備」をしないといけない。

準備とは何か? 「地母神の声が聞こえるのを待っている」

地母神の声とは「復讐の機会」であることは姉のセリフから明らかで、そしてなぜ彼らが必ず仇を討つ民族なのかというと、それは「誇り高く死ぬ」ためだからです。

「最後のエヴィキン人」であるカカワーシャは復讐を果たして誇り高く死ななければ家族に会えないと信じている。

彼は「復讐の準備」に自分の命さえ賭けているが、それは彼の本当の望みが「家族に会いたい」からなのでしょう。

本ブログは酒カスが与太話を繰り広げるブログです
主な更新情報はTwitterで行っておりますのでよければそちらのフォローもお願いします。

  • URLをコピーしました!