最近になり、ダークソウル1のボスである処刑者スモウが、実はデーモンであるという説を聞いた。
スモウはグウィン王に使える「四騎士」たちと並び称されるほどの実力者であるが、その酷薄さから四騎士にはなれなかったという。

オンスタスモウ戦ではスモウが先に敗れるとオンスタは労わるそぶりを見せるが、オンスタが先に敗れると、スモウはその死体を容赦なく叩き潰すので、当時は「実はイケメンが嫌いだったんだねスモウさん・・・」などと言われたりした。
デーモンは基本的に神と敵対しているけれど、不死院のデーモンのように門番として扱われたり、レッサーデーモンのように神側についたデーモンもいるので、スモウがデーモンであってもおかしくはない。
スモウ=デーモン説の根拠は大体次のとおり
スモウには実はデーモン特攻がはいる
スモウは邪教特攻が無効である。
スモウのソウルをフラムトに食べさせると1ソウルにしかならない
スモウの消滅の仕方はデーモンと同じである
スモウの攻撃モーションはデーモンと同じである
スモウの残虐性はデーモン由来
これらについて一つ一つ検証を行っていく。
説1:スモウには実はデーモン特攻がはいる
もしスモウにデーモン特攻が乗るならば、ほぼ確定ではないかと思う。しかし、この点を調べても実はデマだとか。ちゃんと乗るよという話もあるはっきりしない。
一応、公式攻略本でのデーモン特攻に有効な敵からはスモウは入っていないが、割と攻略本は設定がいい加減だったり、仕様変更部分が反映されてないことなどがあるので、今回は自分で検証し、無用な論争が起こらないように画像も残しておく。

公式攻略本があてにならない代表的なケース
ステータスは筋力25、技量18
この能力値で両手持ちした場合、黒騎士の大剣で攻撃力378.グレートソード+8で攻撃力376とほぼ同等になる。
また武器種別を統一することでモーション値も同一にする。
結果

黒騎士の大剣 318ダメージ

グレートソード 317ダメージ
デーモン特攻なし!!!!!!
何度か試してみたがダメージは同一で変化がないので、スモウにデーモン特攻が入らないのは確定だった。
ちなみに「オーンスタインの力を吸収したスモウ」も同様に入らない。
なお、このデーモン特攻が入らないことに対して、「鎧を着ているから」「神の側についたから」という話もあるが、鎧で特攻が防げるなら銀騎士黒騎士も特攻が入らないはずだし、神側についている蝙蝠羽のデーモンにはしっかりと特攻がはいる。

左・グレートソード301ダメ、右・黒騎士の大剣363ダメ
この、スモウにデーモン特攻が入るというデマについては、かなり有名な某ダクソ攻略サイトに「また黒騎士系の武器によるボーナスダメージも発生するので併用するとより効果的」という誤った記述があるので、これが広まったのかもしれない。
スモウ装備はハベルを超える最大の防御力を持つが、それを着るスモウ自体は実はオーンスタインより防御力が低い。
黒騎士武器は非常に人気が高く攻略でもRTAなどでもよく採用されるので、スモウに大ダメージが通る=特効が通ると誤解された可能性はあるのかなと。

一見するとスモウにデーモン特攻が入っていると思ってしまうダメージ
実際は極端に防御力が低いだけである(周辺の雑魚以下)
説2:スモウは邪教特攻が無効である
上記のデーモン特攻が入るという噂と同じく流付されていた話で、こちらも入るだの入らないだの曖昧だし、そもそもオーンスタインには入るのか?という疑問がある。
二人ともボスなので、バランス調整として無効にされていてもおかしくはない。
ほとんどの攻略サイトでは、「グウィンやグウィンドリンとその眷属の銀騎士や黒騎士に有効」としか書かれておらず、オンスタやスモウについて触れているところは見つからなかった。
そういうわけで、こちらの方の準備してみた。
ちなみに上の分も合わせて丸一日かかってます・・・同条件の武器とステータスを合わせるのって大変なんですよね・・・。
今回用意したのは、邪教のクレイモアと神聖の蛇人大剣+3。
これを筋力34、信仰16で両手持ちするとそれぞれ「物理172魔法182」「物理174魔法183」とほぼ同等になる。
ちなみに邪教武器の特攻ダメはわずか10%と非常に低いので、検証する際はできるだけ素の攻撃力が高いほうが良い。
早速オンスタに試し切りする。

神聖蛇人108ダメ

邪教クレイモア115ダメ
何度か試したが、ダメージは同じ。
物理魔法ともに邪教クレイモアのほうが低いため、特攻が乗らない限り絶対にダメージは上回らないので、オンスタは神属性持ち確定。
そして肝心のスモウの方だが、

邪教クレイモア197ダメージ

神聖蛇人大剣201ダメージ
スモウは神属性を持っていない!!
ただ、デーモン特攻に関してであるが、全てのデーモンに黒騎士特攻が入るわけではない。
説明文にきちんと書いているが、黒騎士特攻は混沌のデーモンに限定されている。

混沌のデーモン絶対殺すマン
例えば禊のデーモンは混沌由来ではないため、特効は入らない。

禊石の原盤から生まれた禊のデーモンには特攻が乗らない
なので、黒騎士特効ではなくともデーモンではないということにはならない。
また、理由は不明なのだが「混沌のデーモンと化した」と明言されているクラーグにはデーモン特攻が入らない。
それよりも邪教特効が入らない方が問題で、スモウは神の眷属ではないことが確定している。
説3:スモウのソウルをフラムトに食べさせると1ソウルにしかならない
これは事実である。
フラムトにソウルを食べさせた場合に得られるソウル量は使用した場合のソウル量と異なることが確認されている。
増えるケースもあれば減るケースもあるが、スモウはその中で「1」というインパクトにより、スモウは実はデーモンなのでフラムトが敵対心を持っていたのではないかということである。

露骨すぎて引く
ただ、スモウが1ならば、他のボスソウルはどうなのか。という疑問は当然あるので、それぞれ表にしてみた結果は次のとおり。
ソウル差額とは、実際に使用したときとフラムトに食べさせた時にどれぐらいの差があるかということ。

スモウの「1」がインパクトが強いが、実はシフの方が下げ幅は大きい
実際にデータを見比べてみるとあまりにも法則性がないので、正直ただのフラムトの趣味で決めているのでは?と言いたいのが正直なところである。
確かにスモウの大幅マイナスはなにか理由がありそうだが、四騎士であるオンスタもアルトリもマイナスだし、クラーグはデーモンでこそないが混沌組なのにプラスされてるし、っていうかプラスされてるのって女(と男の娘)ばっかりだし、実は下げ幅の最大値はシフ(16000→4000)である。
あと、一応だけどデーモン武器は他の武器と同じ扱いです。
説4:スモウの消滅の仕方はデーモンと同じである
ダークソウルのボスのほとんどは、撃破時に全身からソウルが放出されて消え去る演出がされるが、デーモンは口や手からソウルの光が出て内側に爆発するかのように消え去る演出がされる。

少しわかりにくいが、手や足の末端からソウルが内側にこもるような感じになる
スモウもまた、顔や手から光が出て消え去る演出で、これはオーンスタインらとは異なる。
つまり、特徴的な消え方をするスモウもまたデーモンということである。
ただ、これ四人の公王も同じ消え方するんだよね・・・

5人いると評判の四人の公王も同様の消え方をする
ダークソウルは敵によって死体が残ったり残らなかったり消え方が異なるのが気になり、色々と調べてみたことがあった。
割と世界観を知るために重要そうだと思ったのだが、意外なほど法則性がないので諦めた経緯がある。
例えば、銀騎士は1では倒すと死体が消失するのだが、3では亡者判定を持ち、倒すと死体が残るように変更されているので、死体と亡者には何かしら関係があるのでは?と思わせておいて、同じく亡者判定を得た黒騎士は普通に死体が消えるというように。
あと3のデーモンは普通に全身からソウルが放出されて消え去るので、1とは全く演出が異なる。また、3においてはデーモンも他のボスも同じ消え方をする。
ということで、消え方はあまり参考になりそうにない。
説5:スモウの攻撃モーションはデーモンと同じである
スモウのヒップアタックやハンマーの振りなど一部モーションはデーモンと共有している。(しかしデーモンと違い爆発は起こせない)
これに関しては、ただの印象ではあるが、モーションに関しては単に使い回しの可能性が非常に高い。
特にヒップアタックに関しては割とダークソウル界ではメジャーな攻撃であり、デブ系キャラはほとんど使ってくる。
ハンマーの振りなど、ハンマーなんて振りと叩きつけ以外にどう差別化しろというのかという問題がある。
特に「混沌のデーモンではないデーモンだから特攻が入らない」と「モーションがはぐれデーモン系と同一だ」は個別にみたら問題はないが、「混沌のデーモンとは別の系統のデーモンだとすれば特攻が入らないのは説明がつく、モーションがはぐれデーモン系(混沌のデーモン)と同じだからデーモンだ」と並べてみると自己矛盾しているのが分かる。
説6:スモウの残虐性はデーモン由来
スモウの残虐性についてであるが、残虐であるからこそデーモンではないと個人的に感じる。
何故なら、ダークソウルにおいてはデーモンが残虐という描写は基本的にないからである。

デーモン遺跡もイザリスも荒れてはいるが、それだけでしかない
残虐なのは常に人間である。


ダクソ界名物、人間バーベキューやヴラド公リスペクト的なアレ
また、スモウ武器は攻撃命中時にHPを吸収する効果を持っている。

説明文には書かれていないが隠し効果として存在している(3では明記されている)
これは割と珍しい系統の能力で、これと同様の効果を持つのは人食い女が持つ肉断ち包丁と病み村で拾える生贄刀のみである。

スモウハンマーと同じく何も書かれていないが、攻撃命中時に回復する隠し効果がある

生贄刀にはきちんと明記されている
肉断ち包丁は直球で人肉食の刀で、かつ対象に恐怖を与える武器となっている。
生贄刀の方だが、説明文には「邪教」という単語が入っているが、邪教属性は持っていない。ベルカとは異なる「邪教」のようだ。
では、これが何かというと、この武器の名前は英語版では「Server」となっている。
これは「給仕人」「給仕用具」という意味であり、アイコンでは分かりにくいが実際の形状は刀というより鉈の系統である。

命を刈り取る形をしている
元ネタは、「儀式に用いられる」という説明と武器の形状から、インドで生贄の儀式に使用されていた「ラム・ダオ」であると思われる。
この武器を使って何をサーフするのか・・・まあ、肉断ち包丁と同じ系譜の武器だということで。
また、似たような効果としてダークソウル3では人を傷つけることに愉悦を感じる者たちによる侍女の短剣が登場しており、こちらも人間由来になっている。

こちらはHPではなくFP(精神力)を吸収する
つまり、攻撃命中時に生命力等を吸収する効果は人間の残酷さを体現していると思われる。
というわけで、スモウはデーモンというよりもむしろ人間の性質に近いと思われる。
考えてみれば、スモウは1においては残酷性が強調されているが、3においてはたった一人でアノール・ロンドを守った忠義の騎士であるかのようにイメージが変化している。

忠義性を強調されているスモウ装備群
このことについて、スモウ=人間としてみたら、扱いが変化したことの説明がつくとではないかと思っている。
長い年月により伝承が歪められるというのは、この手のストーリーラインとしてよく使われる手法である。
スモウは廃聖堂を一人で守ったと言われているが、酷薄さで知られているイメージとどうしても合わないというのは皆が思ったことだと思う。
スモウは一人で守ったのではなく、神々がアノール・ロンドから去った際に、ただの人間でありしかも嫌われていていたスモウには行き場がなかった。
それがスモウはただ一人残った忠義の騎士であるという伝説に変化したのではと考えれば、1のスモウのイメージはそのままで説明がつく。
つまり、スモウは一人で残ったのではなく残らざるを得なかったのだ。
もちろん、スモウ自身からは立場を守るためにも、如何にも自分が忠義心を持つかのように振舞ったのだろう。
結論
スモウがデーモンというよりも個人的には要素もろもろを考えれば「人間の巨人種」である可能性が高いと思われる。
あとフラムトは女好き(新たなるデマの発生)