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【ダークソウル】アンリとホレイスの物語

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この記事にはダークソウルに関する重大なネタバレが存在します

 ダークソウル3の登場人物であるアンリとホレイスは、1でのソラールやロートレクのように、プレイヤーと同じストーリーラインをなぞり、行く先々で協力しながら進めることができる。

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発するセリフと一人称が同じなので気が付きにくいが、アンリの性別はプレイヤーと対(男なら女)になるように設定されている。

 ストーリーの途中までは常に二人で行動しているが、ゲーム中盤でアンリとホレイスは分断される。
その後ホレイスとは燻りの湖で再会できるのだが、セリフもなく突然襲ってくる。

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突然襲ってくるがセリフも説明もない

 そして、このまま特定の条件を満たすとアンリがホレイスに殺害されてしまうが、ホレイスは「無口な騎士」と説明されるとおり一切のセリフがないため、初見ではなぜこのような展開になるのか非常に分かりにくかった。

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中央の遺体がアンリ

 もともと二人の目的が「エルドリッチの捜索と討伐」であったが、ホレイス殺害後に購入できる彼の装備説明から、実はホレイスがエルドリッチの子どもであるという情報を入手できる。

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ホレイスはエルドリッチの子どもの一人

 このため、この唐突にも思えるホレイスによるアンリ殺害はエルドリッチを守るためであると言われていた。

 ホレイスは「沈黙の騎士」と呼ばれ、ゲーム上うなり声のようなもの以外に一切セリフがないため性格や背景をイメージしにくいのもあった。

 つまり、

ホレイスはアンリと組んでエルドリッチを探す旅に出る

旅の途中でエルドリッチが自分の父親だと知る

父親を守るためにアンリを殺害する

という流れである。

 しかし、よく考えるとこの流れは明らかにおかしい

 まず、ホレイスへのアンリの反応から、彼に対して非常に厚い信頼を持っていることが分かる。

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アンリの初会話

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アンリ敵対時

 また、2人が一緒にいるときに敵対しホレイスを殺害すると、アンリはその場に崩れ落ちて一切動かなくなってしまう

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無抵抗状態のアンリ

 このことから、少なくともアンリはホレイスに対して友情を超えた感情を抱いていることが分かる。

 また、ホレイスは誓約「青の守護者」を持っている。
青の守護者は闇霊から青教のプレイヤーを守る、いわば警察やボディーガード的な誓約であり、ゲーム上では信義に厚いキャラクターが付くことが多い。
ましてやエルドリッチは「人喰らいの悪魔」「反吐がでるような人喰い」と表現されるような人物であり、それが自分の父親だったと判明したからと言って、唐突に大事な相棒を裏切れるものだろうか?

 それよりも「非道の父を討つ」と言うほうが騎士道としてしっくりくる。

 また「青の守護者」の派生である「暗月の剣」はエルドリッチを守る「神喰らいの守り手」と敵対している。

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「神を直接冒涜」とはエルドリッチがグウィンドリンを喰らったことを指している

 まあ仮にホレイスがエルドリッチを守ることを選択したのだとしても、やはりおかしい。

 ホレイスがアンリを殺害する条件は

 「プレイヤーが燻りの湖でアンリとはぐれたホレイスと遭遇する(この時点で襲ってくる)」
「アンリにホレイスの居場所を教える」

という二つの条件を満たさなければならない。

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襲ってくるホレイスを倒さないままアンリに居場所を教えると死亡フラグ

  つまり能動的なプレイヤーの介入が必要になる。
また燻りの湖はクリアに関係ない寄り道マップで、行くにしても特別な仕掛けを利用しなければならず、どちらかというと隠しマップ的な扱いになっている。(ヒントメッセージはあるが)

 もし、ホレイスがエルドリッチを守ることを選択したのなら、薪の王と一切関係のない燻りの湖で待ち受けるのは理に叶っていない。
イルシールやアノールロンドで侵入してくるべきである。
実際、ここでホレイスを無視したら彼はずっと燻りの湖で待ちぼうけになる。以後関わってくることはない。

 さて、ここまで長々と前提を書いていたが、結論を言おう。
「ホレイスはあの時点で既に死亡して亡者になっていた」というのが結論である。

 その根拠は亡者ホレイスの立っていた位置にある。
あの地点は、カーサス地下墓において、アンリと2回目の邂逅を果たしたところの真下になる。

 あそこでホレイスは墜落死して亡者になってしまったのである。
実はカーサス地下墓からもホレイスの姿は確認できる。ホレイスはここから墜落死したのだ。

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アンリー!下だ!!真下!!!

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ちなみに弓で狙撃も可能(きちんと当たる)

 またアンリとホレイスが一緒にいるときに敵対すると、ホレイスはエスト瓶を使用するが、燻りの湖でのホレイスはエスト瓶を使用しない
 明確に行動パターンが異なっているので、中身は別物と考えるのが妥当だろう。

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アンリと共にいるときのホレイスはエスト瓶を使用する

 亡者でも一部の敵キャラはエスト瓶を使用するタイプもいるが、ホレイスの場合は高さが高さなので、亡者化が激しすぎたのかもしれない。

 ちなみに、「エスト瓶が空だったのでは?」と思われる人もいるかもしれないが、同じように敵対するイーゴンについては「空のエスト瓶を使用する」という挙動をするので、亡者化により行動パターンが変化しているのは間違いない。 

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イリーナ廃人イベントで敵対するイーゴンは空になったエスト瓶を使用する

 ちなみに墜落した理由については二つほど説があり、一つはロンドール勢によるものという説。

 アンリのイベントとロンドールイベントは密接な関係にあり、かなり早い段階でアンリとコンタクトを取っていることが分かる。

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深みの聖堂をクリアした時点での会話イベント

 言うまでもなく、アンリはロンドールにとって重要な人物であり監視対象なのであるが、その際に相棒であったホレイスを邪魔者であると認識し謀殺を図ったと考えればすっきりする。
ロンドールの老婆は姿を変える魔術「擬態」を得意とするので、いくらホレイスが屈強な戦士といえど不意を突かれて突き落とされればひとたまりもなかったに違いない。

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ロンドールは擬態を得意とする

 もう一つの説はカーサスから燻りの湖に向かうためのヒントメッセージが書かれた崖があるが、ここにいるカーサスの剣士(骸骨剣士)と戦い落とされたという説。
このカーサスの剣士はなぜか崖を見下ろしているが、ちょうどこの見下ろしている先にホレイスがいるのである。

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なぜか崖を見下ろしている骸骨剣士。この下に亡者と化したホレイスがいる

まとめると、

ホレイスのアンリ殺害は亡者化した結果によるものであり、彼自身がアンリを裏切ったわけではない。

これが結論である。

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