お代はラヴでけっこう

【ダークソウル考察】ロードランは「天界」であったというお話

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 ダークソウル1の舞台であるロードラン
ロードランは神々が支配する世界ですが、私は何となくですがこの世界は神の支配力が強いというだけであくまでも世界の一部であるという認識でした。

 要は、ロードランという地方、ドラングレイグという地方、ロスリックという地方があるという考え方ですね。

 しかし、どうもテキストやインタビューの話を総合して考えると、神々の世界ロードランとは、文字通り神の世界であり人間界とは一線を画す、いわゆる「天界」と呼ばれるようなものではないかというお話です。

 そもそも私がこのことに疑問を思ったのは、発売前の開発者インタビューです。
イギリスのゲーム雑誌において宮崎氏はダークソウルのストーリーについて次のように回答しています。

“The characters that you play as used to exist in the human world,” Miyazaki explains, “but somehow they were cursed and made undead, and transported to a different dimension, a third world, the world of Dark Souls. In this dimension characters have their own individual goals that they are pursuing, be it to find their way back to the human world, or something else.”
宮崎氏は「皆さんがプレイするキャラクターは、元々は人間界に存在していましたが、何らかの理由で呪われてアンデッドになり、別の次元、第3の世界、つまり『ダークソウル』の世界に飛ばされたのです」と説明します。この次元では、人間の世界に戻るために、あるいは何か他の目的のために、キャラクターたちがそれぞれの目標を持っていますhttps://www.gamekyo.com/images9_4_40122.html

 ということで発売前のインタビューの時点では明確にダークソウルは異世界転生物であることが語られていました。

 とはいえ、これはあくまでも発売前インタビューであり、設定が変更されていてもおかしくはありません。

 では次に実際のゲーム内で確認できる設定を見ていきます。

 まずダークソウルではソウルが経験値でありお金でもあるという設定ですが、ソウルがお金になるというのはロードランだけの独自のものであり、貨幣自体はきちんと存在します。 

 金で作られた硬貨
中央は主神ロイドと彼の白い光輪である
人の世界では極めて価値の高い金貨も
 ソウルが貨幣のロードランではあまり意味がない
それでもそれを捨てられないのは
いつか人の世界に帰る希望からだろうか
  ———金の硬貨

 このテキストは明確に「人の世界」と「ロードラン」を区別して書かれています。

 もう一つ気になることがあるのがオープニングでの老婆の語りです。

画像1

 老婆によると、火が陰った結果として人の世には夜ばかりが続くようになったとのことですが、ロードランには夜ばかり続くエリアは、黒い森の庭周辺ぐらいで基本的に外は明るいのです。

画像2

夜どころか、めちゃくちゃ太陽が照ってるロードラン

 そういえばソラールさんはこの世界について非常に気になることを言っています。 

 ここは、全くおかしな場所だ
時の流れが淀んで、100年以上前の伝説がいると思えば
ひどく不安定で、色んなものがすぐにずれやがる
貴公と俺の世界も、いつまで重なっているか、分からない

  時が淀んで不安定なのはロードランだけであり、他の世界ではそのようなことは起きていません。

  また、ソラールは「太陽」を探しにロードランに訪れたわけですが、彼はそのためにわざわざ不死になってこちらにきました。

 つまり、ロードランとは生身の人間がそのままで立ち入ることができない場所であるということです。

画像3

「ロードランにいくために不死になった」と語るソラールさん

 さて、私は以前書いた記事の中で「なぜわざわざロードランに行くために不死にならないといけないのか?」と疑問を抱きましたが、実はこれに関してもきちんと答えがありました。

 というか、絶対に見ていたはずなのに当時は全然気が付いていませんでした・・・。

 その答えはダークソウルのゲームパッケージに書かれています。

画像4

ダークリング、それは呪われた不死の証
そして選ばれた不死だけが、古い王たちの地”ロードラン”への巡礼を許される

 ということで、ロードランへの巡礼を行うために、わざわざソラールさんが不死になったのはロードランが不死人でなければ到達できない場所だったからなのです。

結論

 これまでの話を総合すると、ロードランは「人の世界とは別の世界」であり、「時のが流れが淀んで、通常の世界と異なるおかしな場所」であり「生身の人間が立ち入ることができない」「神々の領域」であるということです。

 普通にあの世ですよね。

 とはいえ、ただ単に我々の世界でいう死後の世界というわけではなく、神の力が及んでいるがゆえに通常と異なる「常識」があり得る世界、すなわち「天界」の一種であると考えるべきなのではないかなと思います。

注意書き

 この考察はあくまでもダークソウル1に限定されている話になります。
1の作成時点では当たり前ですが2以降の構想は全くなかったわけですが、続編を作る際に「サインで召喚と侵入」や「ソウル=お金」という根幹部分を変えるわけにはいかなかったため、そこはゲームシステムを優先したのでしょう(宮崎氏もWebラジオで「ストーリーよりまずゲームとしてどうかということを優先する」と明言しています)。
よって2.3以降が神の世界かどうか、貨幣がどうかということはこの考察においては全く考慮していませんのでご注意ください。

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