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【原神考察】ヒルチャール=元カーンルイア人説のまとめ

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この記事には、魔神任務一章四幕を含むゲーム内のネタバレを多く含みます
また個人的な考察も多分に含まれます

 原神に登場する敵キャラクターでありながら、愛嬌のある動きからファンも多いヒルチャール族。

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 彼らは発売当初から「実は元は人間ではないか?」と言われていましたが今回配信された魔神任務一章四幕にカーンルイアについて様々な情報が追加された結果ほぼ確定したと言ってもいいと思われるため、その内容について解説します。

古の国=カーンルイア

 テイワット大陸では遥か昔に人々が神に信仰を捧げていた大陸でしたが、500年前にある古の国が滅亡したことをきっかけに天変地異が発生しました。

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https://genshin.mihoyo.com/ja/map

 公式サイトでは、この国の名前は伏せられていましたが、大方の予想通りこの古の国とはカーンルイアのことでした。 

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 そして、カーンルイアが滅亡したのは天空の島を住処とする「天理」とそれに従う神々の力よるものです。 

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オープニングで天理の放つ「箱」

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発売前の公式ストーリームービーで「箱」が国を亡ぼすシーンがある
恐らく、これがカーンルイア滅亡の瞬間である
https://www.youtube.com/watch?v=C4Chz2toaK4

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 カーンルイアが何故滅亡させられたのかはまだ明かされていませんが、カーンルイアは神を信仰しない国であり、その上で遺跡守衛を作り出せるなど科学力が非常に高い人間の国でした。

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 原神は神が支配する世界ですから神を信仰しない国が強大な科学力を発展させていくことは、天空の島に住まう神にとっては都合が悪かったのだと推測されます。

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原神世界は「神々の庭」

余談:天変地異の理由について

 原神は同じmiHoYoによって開発されたソシャゲ「崩壊3rd」と何らかの繋がりがあることが示唆されています。

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崩壊3rdに登場する「風の律者」ウェンディ

 崩壊3rdでは「崩壊現象」という自然現象があり、この世界では人間の科学が発展しすぎるとそれを崩壊させるために天変地異が発生します。

 つまり、どちらの世界においても「行き過ぎた科学」が危険視される世界観であるということです。

 崩壊3rdでは地球の免疫反応により自然現象とされていますが、陽気で朗らかな男性である「ウェンティ」と性格(と性別)が反転され、憎悪を抱き破滅的な女性である「ウェンディ」のように設定も反転されているのかもしれません。

崩壊3rd:天変地異が起こり科学を崩壊させた
原神世界:科学の国が崩壊すると天変地異が起こった

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カーンルイアは天変地異によって滅亡したのではなく、滅亡した結果天変地異が発生した

ヒルチャールの「歴史」

 さて、話をヒルチャールに戻します。
ヒルチャールは元々は1000年を超える種族ですが、語り継がれるようなものは存在しなかったにも関わらず、500年前の天変地異「暗黒な災い」発生後に突如として大陸全土に分布するようになったのです。

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 このことから、ヒルチャールとカーンルイアには強い関係があることが分かります。

カーンルイアのスパイ、ガイアとヒルチャールの繋がり

 プレイアブルキャラクターの1人であるガイアはディルックの弟ですが、二人に血の繋がりはありません(義理の兄弟)。
元々ガイアはモンド人ではなくカーンルイア人であり父親からモンドと敵対するスパイとして送り込まれました。

「これはお前のチャンスだ。お前は我々の最後の希望だ」
父親が彼の薄い肩を強く掴んでいる。
その目は、彼を通り抜け遥か遠い先を見ていた。
地平線の果てに、親子の故郷カーンルイアがある。
ガイアは、あの憎しみと期待が混ざった眼差しを忘れることはない。
   ———ガイア:キャラスト4

ガイアには人に知られていない一面がある──彼はカーンルイアがモンドに送り込んだスパイであった。この使命を果たすために、生みの父はガイアを異国に見捨てた。当時のガイアを引き取ったのはクリプスとモンドであった。
   ———ガイア:神の目

  この後父がどうなったかは明確には書かれていませんが、ガイアはこのことを「父は自分を見捨てた」と考えているので何処かへ姿を消して二度と現れなかったのだと思われます。

 また期間限定イベントの風花祭では、ガイアがウェンティにラブレターを添削してもらうイベントがあるのですが、そこではガイアがヒルチャール語に精通しているということが判明します。

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 ヒルチャール語は蛮族の言葉ということで、ごく一部(マスク一族)が研究しているもので、一般的には知られているものではありませんがなぜガイアが勉強しているのか……

 騎士団本部にあるガイアの机の後ろにはヒルチャール研究の本が置かれており、カーンルイアの末裔たるガイアは民族がヒルチャールと関係していることを知っているのでしょう。

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 また、ガイアの元素爆発は周囲に氷を回転させますが、この氷の紋様とヒルチャールの集落にある紋様が極めて酷似していることも、両者に強い繋がりがあることを感じさせます。

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 なお、この紋様はカーンルイアの宮廷親衛隊であるダインスレイブのデザインにも描かれていますので、恐らくカーンルイアの紋章であると思われます。

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「みっともなウッコ」

 ドラゴンスパインにはヒルチャール霜鎧の王ウッコという中ボスが登場します。

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 同時にドラスパで手に入る「姫の箱」というアイテムには「ごめんなさい、みっともなウッコをいつも見せちゃって」という文言があるため、この「姫」の名前がウッコであり元は人間ではないかという話が出ました。

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 ややこしいことにこの説明文は明らかに日本語として不自然であったため「みっともなウッコ」とは「みっともない格好」の誤植ではないかとも言われていましたが、現在はこの不自然な日本語は修正されており、正しくは「姫」が「ウッコ」に語り掛けている文章であったことが判明しています。

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 ということでウッコとは「姫に近しい存在である」もので意思疎通可能な存在であることから、やはり人間であった可能性は非常に高いと思われます。
ウッコが強靭な肉体を持っていることから、近衛騎士だったのかもしれませんね。

自らの顔を嫌うヒルチャール人

 ヒルチャールは皆仮面を身につけていますが、一説によると仮面をつけている理由は「水面に反射する醜い自分の顔を見たくないから」であると言われています。

つるりとした骨の仮面の上には、敵を威嚇する絵が描かれている。​ヒルチャールが仮面に対するこだわりは今でも解明されていない。一説では、水に反射する自分の倒影を見たくないかららしい。
———不吉な仮面

 美的感覚というものは通常、その種族に依存するもので人間には人間の、猫には猫の趣味がそれぞれあって当然ヒルチャールにはヒルチャールの美的感覚があるはずです。

 それにも関わらず、ヒルチャールたちが総じて「自分たちは醜い」と感じているのならば、記憶の大部分を失いながらも「自分たちは化け物となってしまった」ということを深層心理で理解しているのかもしれません。 

ヒルチャールの元素力

 ヒルチャールは神の目を持たないにも関わらず元素力を扱うことができる不思議な存在です。

ヒルチャールは知能が低く、その社会と組織はとても原始的であるが、面白いことに彼らは独特の元素制御能力を持っているようだ。この能力は老年のシャーマンでより顕著に現れる。一般的な人間にとって、元素の力は「神の目」があって初めて発揮できる。ヒルチャールはなぜ「神の目」なしで元素の力を制御できるのか、更なる考察と研究が必要だ。
  ———ヒルチャール習慣考察1巻

 通常、スライムやトリックフラワーのような元素生物でない限り、テイワットの生物は神の目なしで元素力を扱うことはできません(宝盗団は元素力を制御しているのではなくマジックアイテムを使っている)。

 このことは研究者からは大きな謎とされていましたが、ヒルチャールは神の力をその身に受け、無理やり化け物にされてしまった存在だとすれば、体そのものに神の力が巡っているはずです。

 そう考えると、彼らが神の目なしで元素力を扱えたとしても不思議ではありません。

血染めの騎士

 聖遺物「血染めの騎士」の「騎士が血に染めた時」では、崩壊した偉大な古国について、その民が化け物になったことが語られています。

「偉大なる古国は不義の裁きを受けた」
「偉大なる古国の民は化け物だと歪曲された」
「我が騎士道、こんな不公平を断じて許さん」
「彼の名前は深淵ならば、我は深淵に忠誠を誓う」
———聖遺物:騎士が血に染めた時

 注:日本語版2行目は「化け物だと歪曲された」と解釈の取りようがある表現になっていますが、本国版では

「伟大的古国子民被歪曲成了怪物(偉大な古代の人々は怪物に歪められました)」

明確に化け物に変化したことがわかるようになっています。

 古国がカーンルイアであることは、ダインスレイブのセリフからほぼ確定と言っていいでしょう。

 カーンルイアは裁きを受け、その結果として民は化物に変化してしまいました。
そしてそれは不当な裁きであり、許されざることであると。
彼らは深淵(アビス)を名乗り、神に反旗を翻しました。

 今回の魔神任務によりアビスの魔術師は元はカーンルイア人であったことが判明しています。

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 つまり、天理には人間を化け物に変化させる力が備わっていることが分かります。

 アビスの魔術師が元カーンルイア人であり、ヒルチャールもまた元カーンルイア人であれば、大きな謎とされていたアビスがヒルチャールを操れる理由も特に不思議ではないでしょう。

魔力があり、炎元素を使用して戦うアビスの魔物。
原因は誰も知らないが、アビスの魔術師は、ヒルチャールの言語に精通し、彼らの心を操ることができる。
アビスの魔術師は、今まで誰も解けなかった失われた言葉を解明し、その言葉の力を使って魔法を働かせたという。
   ———アビスの魔術師・炎

総論

 ヒルチャールは500年前に天理たち神々によってカーンルイアが滅ぼされてると同時に大量に発生しました。

 天理には人を怪物に変える力があり、その裁きによってカーンルイア人はアビスの魔術師やヒルチャールに変化しました。

 存在自体は1000年の歴史があるということですので、ドラゴンスパインのウッコのようにカーンルイア滅亡以前にも小規模には同様のことが行われていたと思われます(=全てのヒルチャールがカーンルイア人というわけではない)

 ヒルチャール=元カーンルイア人説は発売時から予想されていましたが、今回の追加ストーリーによりほぼ確定したと言っていいと思います。
しかし、そうなるとプレイヤーは元人間を、カーンルイアの末裔であるガイアに至っては同胞を殺害していることに……。
まあmiHoYoはダークストーリーを好む会社なので、この辺はむしろ通常運転なのかもしれません。

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