お代はラヴでけっこう

【ダークソウル考察】ソルロンド滅亡の話

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ダークソウル1で割と重要そうな国として登場しながら、2以降ではその名前をとんと聞かなくなった白教の国ソルロンド

DS1にはソルロンドの出身者は色々溜まってると話題のレアたん(公式)の他、宮崎氏お気に入りのペトルスにニコとヴァイスを加えた4人が登場している。

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さて、このソルロンドは白教の中でも大変高い地位を占めており、権力を独占していたと思われる。

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主神ロイドの使徒である白教の高司祭ソルロンドの貴族しかなれない特権階級である。

さて、では何故このように白教の地位をソルロンドが独占するに至ったのか。

それは恐らく不死人が生まれ出したことと、ロイド騎士の存在が関係していると思われる。

人の世界では、ダークリングが現れた不死は呪われた不死と呼ばれ、ある者は追放され、ある者は投獄され、非常に恐れられていた。

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その人の世界での不安を払拭する者たちがロイド騎士である。

呪われた化け物であり、人々を不安に陥れる不死人を狩るロイド騎士は英雄と呼ばれ、人々から大きな支持を得ることとなった。

さてこのロイド騎士とは何者なのか。

まず、最初に述べた通りロイドの使徒である白教の高司祭はソルロンドの貴族であったが、この高司祭たちは法と階級の守護者である。

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そして、ロイドの騎士に与えられる指輪は法の剣と階級の盾を象ったものである。

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よって、このロイド騎士たちは大部分がソルロンドの騎士であったと思われる。

この人々の不安を払拭するロイド騎士の活躍により、ソルロンドの地位は高まり白教の総本山として高い地位を得るに至ったのだと思われる。

つまり、人の世界でロイドが主神と呼ばれるようになったのは、ソルロンド(ロイド騎士)の活躍があったからなのである。
このことについては後半に詳しく解説する。

だが、ソルロンドの内実は腐敗している。
信仰でなく血筋で地位が決まり、高位の聖職者に信仰心はもはや存在しない、ろくでもない集団にもなっている。

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お嬢様は地下墓地の奥、巨人の棺を滑り降りた先にある、穴倉の中にいます
お供の二人も今は人でなく
お1人で泣いていらっしゃるでしょう
貴方なら、簡単に自由にできますよ
血筋ばかりの小娘に何ができるはずもありませんからねえ…
   ———ソルロンドのペトルス
*レアが使える奇跡は「大回復」のみで高位の奇跡は使えない

さて、このソルロンドは名前こそ後作には登場しないが、その残滓はいくつか見てとれる。

例えばレアの身に付けていた聖女装備はそのままカリムのイリーナが身に付けている。説明文もデザインも同じというのはシリーズで見てもかなり珍しい。(なおDS2の聖女装備は見た目も説明も全く異なり共通点はない)

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また前述の白教の司祭の指輪は聖女の指輪と名を変え、こちらもまたカリムの聖女に与えられる指輪となっている。

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これらのことから、ソルロンドの大部分がカリムに取り込まれてしまっているようである。

そして、このソルロンドの名を高めたロイド騎士は3の時点ではもはや存在していない。

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「かつて」狩りをしたロイド騎士の「遺産」とある

またDS1に登場したソルロンドのニコは白教の聖職者に授けられたという三日月斧を装備している。

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むーんの人

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この三日月斧はDS3にも登場しているが、この武器にも目を引くテキストが残されている。

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古い白教と言うテキストは、一度白教には大きな宗教改革が起こったことを示している。

この宗教改革こそ、ソルロンドの没落による主神ロイドの凋落のことではないだろうか。

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ソルロンドは1の時点で上層部腐敗していたが、上が腐れば下も腐っていくのは自明の理である。

かつては英雄と呼ばれたロイド騎士であったが、その栄光は遠い昔のことであり決闘すら恐れる軟弱な集団と化してしまっていた。

そのような集団が求心力を失うのは自明の理であると言えよう。

さて、このような経過を辿りソルロンドは没落したが、その代わりに台頭したのでカリムであった。
そのカリムの台頭によりロイドは主神の座を追われたのである。

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つまり、ロイドが主神を僭称したと言われるようになったのは、白教による権力争いの結果である。

白教は多神教であるが、多神教で主神が入れ替わるのは珍しいことではない。

というか多神教においての主神とは、その時に最も権勢を持っている集団が支持する神のことである。

例えば、日本の神には天津神と国津神が存在するが、主神とされるのは天津神の側である。
何故天津神が主神とされたのかというと、最高権力者であった大和朝廷(天皇)が信仰していたからである。

天津神(あまつかみ)=天つ神=天神(てんじん)
古事記、日本書紀においての主流派の神々を指し、大和朝廷=ヤマト王権の支配者が崇めていた神とされ、皇族や有力な氏族が信仰していた神が天津神でした。
国津神(くにつかみ)=国つ神=地祇(ちぎ)
天孫降臨以前から葦原中國(あしはらのなかつくに)=日本の国土に古来より住まわれておられた神を云います。
大和朝廷=ヤマト王権が日本各地を平定していった各地の土着信仰の神であるとされています。
http://mahorakususi.doorblog.jp/archives/35714077.html

エジプトでは太陽神アメン・ラーが絶大な人気を誇っていたがそのためアメン教団は王を凌ぐ権勢を誇っていた。
それを憂いたアメンホテプ四世はラーではなくはアテンこそ真の太陽神であると宣言することにより教団の力を削ごうと目論んだ。

つまり最高神とは権力争いの象徴なのである。

そのことを考えると、カリムの白教がその力を強めていく過程で司祭たちが、ソルロンドの力を削ぐために彼らが主神と崇めるロイドを傍系であると声高に主張するのはむしろ当然の話であると言えよう。

もちろん、神々が真に存在していた時代であればこのようなことはなかったのだろうが、グウィンを筆頭にほとんどの神々がその姿を隠した現在においては、我々の世界と同じく誰が主神であるかというのは権力争いの的にしかならないのである。

さて、このようにしてソルロンドは没落したが、彼らはどこに行ってしまったのであろうか。

装備品がカリムに吸収されているように、一部はカリムの方に流れたのであろうが、また別の一部は絵画世界に移住したと思われる。

アリアンデル絵画世界にある白教の礼拝所には「白教の輪」という奇跡が置かれている。

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この奇跡は既に失われている白教のものであり、神々の名残が濃い時代に奇跡とともにあったのだという。

ダークソウル1はまだ神々こそほとんど去ってしまっているが、その名残は各地に濃い時代であり、オンラインで白教の奇跡を使用すると、「奇跡共鳴の白い輪」が稀に発動して奇跡の威力をアップさせるというシステムが存在していた。

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通称イカリング。この近くで奇跡を詠唱すると威力が上がる。

そして現在既に失われてしまったソルロンドの白教が崇めていた主神ロイドは光輪とともにあった神なのである。

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 よって、絵画世界に遺されていたこの白教の輪の奇跡は、没落したソルロンドの信者が残していったものだと思われる。

追記

絵画世界の白教の関係については別途記事を作成した。

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