お代はラヴでけっこう

[エルデンリング]根本的な世界観の考察(という名の妄想)

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6月15日のツイッターの繋がりでダークソウル考察およびホラー配信者さんである熊髭猫さんにお誘いされたので、エルデンリングの座談会に参加します。

こちらではわざわざ考察『じゃない』と銘を打っている雑談系の座談会なのですが、せっかくなのでnoteの方ではエルデンリングの世界観についての考察を書いていきます。

と言っても当然ですが、ほとんど情報がない段階なので考察というより妄想ということにご留意ください。

追加情報があればいくらでも無限に書き換わるような与太話です。

根本的な世界設定について

まず公式サイトに記載されたプロローグから見ていきます。

永遠の女王マリカを戴く狭間の地
黄金樹の根源たる、エルデンリングが砕けた
マリカの血を受けた子供たち、デミゴッドたちは
エルデンリングの破片たる大ルーンを手にし
その力に狂い、歪み、破砕戦争を起こし…
大いなる意志に見捨てられた
そして、かつて瞳から黄金の祝福を失い
狭間の地を追われた褪せ人
たちの元に
祝福の導きがもたらされる
祝福なく、死にきれぬ死者たち
導きに従い、霧の海の先、狭間の地に向かい
エルデンリングに見えよ
そして、エルデの王となるがよい

エルデンリングとは英語で「Elden Ring」となりエルデの王は「Elden Lord」と表記されています。

また黄金樹は「Erdtree」と記載されています。

エルデンリングは黄金樹の根源であるとされているので、EldenはErdと同じ意味であると考えられます。

さて、Erdとはドイツ語(西ゲルマン語群)においては「地球」「大地」及び「世界」と訳されます。

また、同じくゲルマン系の派閥を組む北ゲルマン語群(デンマーク語やスウェーデン語或いは古ノルド語)において「炎」Eldと呼ぶがこれが定形になってEldenとなります。

つまり、「黄金」と「世界」と「炎」は一つの意味で繋がっている

さて、このエルデンリングの破片は「大ルーン」とのことですが、ファンタジー物語でよく使われるルーン文字とはゲルマン人がゲルマン諸語の表記に用いた古い文字体系のことです。

これらのことから勘案すると根本的な世界観のベースとなっているのはゲルマン神話でしょう。

ちなみにこのゲルマン神話の主要な原典とされる写本は古エッダ(Elder Edda)と呼ばれているので、これも言葉遊びの一つなのかもしれない。

また、エルデンリングは北欧神話の世界樹をベースとして、一部ケルト神話を参照しているとも言われているが真偽は不明。

エルデンリングとは何か

よくエルデンリングのリングを「指輪」と解釈している人が結構いますが(というか私も最初はしていましたが)、実際には「指輪」という意味はなく「輪」であるという。

「指輪物語は特に参照していないです。ファンタジー小説の古典なので、当然なにかしらの形で影響を受けてはいますが、モチーフにはしていません」と同氏は説明した。
本作における「Ring」はそもそも「指輪」ではなく、「輪」を指しているとのこと。タイトル名を直訳すると「古の輪」になるだろう。
「『Elden Ring』はこの世界を定義する神秘的な要素、ルール、リズムですね。トレーラーを見てわかるように、それが砕けてしまったところから物語、あるいは世界が始まります」と宮崎氏はタイトルの意味を明かした。
https://jp.ign.com/elden-ring/36295/news/elden-ring

また、星々を律し生死を左右する力があるということで、宇宙の法則そのものを司どっています。

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上にも書いたが、エルデには「世界」という意味と「炎」という意味があり、そしてRingが「指輪ではなく輪」を指しているならば、エルデンリングは世界の炎の輪、すなわち太陽のことを指しているのではないか。

太陽はその強大な重力によって太陽系の星々の動きを律した存在であり、またその熱量により命を生み出す存在でもありますが、扱いを間違ってしまえば凶悪な暴力へと転じてしまう。

大いなる意志とは何か

本作の舞台である狭間の世界は大いなる意志(Greater Will)に見捨てられたとされています。

エルデンリングの破片を奪い合ったことにより世界が荒廃し、その結果大いなる意志に見捨てられたということを考えると、大いなる意志とはエルデンリングよりもさらに上位の存在です。

端的に言って宇宙の創造主であると思われます。

存在スケールがあまりにも大きいので、基本的に本編には絡んでこないと予想される(エンディングぐらいには出てくるかもしれないが)。

別作品なので余談ですが、女神転生シリーズでは「Great Will」と呼ばれる存在がおり、基本的にラスボスを超えた隠しボス扱いとなっています。
作品によって「宇宙の意思」「YHVH」「大いなる意思」などと呼び方が変化しますが「超越的な存在」であることは共通している。

永遠の女王マリカ

狭間の世界の支配者であり、元エルデンリング所持者であったが現在の生死は不明。

ゲルマン系で探してみると北欧神話の巨人の女王スカディがモチーフのように感じられた。

スカディの名前の語源は「傷をつくる者」「損害、危害、死」「影、暗闇」などがあり狭間の世界という言葉のイメージに見合っていること、また彼女の父スィアチは多量の黄金の継承者であり、このことからエッダにおいて黄金を巨人に例えるスラングが多数生まれているため、ゲルマン系ベースで考えると巨人スカディが黄金の支配者であるというのはしっくりくる。

またスカディは巨人ですが、夫はアース神族であるため彼女の産んだ子は半神となります。

狭間の世界

本作の冒険の世界は、永遠の女王マリカの支配する(現在形か過去形かは不明)狭間の世界です。

狭間の意味を簡単に説明するならば「物事の境界が曖昧なこと」を意味します。

この狭間の世界では生と死が曖昧で、世界の繋がりも曖昧複数の平行世界が重なっているような状態なので、他世界からの協力者を召喚できます。

端的言うと「いつものダークソウル」ということですね。

ちなみに霊体を召喚する直前には「白い四角の石」を掲げるシーンが映っておりエフェクトも被っているので、これが他世界との接続を可能にするアイテムなのでしょう。
もしかしたら、これもまたエルデンリングの欠片、小ルーンなのかもしれない。(大ルーンがあるなら小ルーンもあるんじゃないかなという理屈)

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黄金律

この世界は黄金律が壊れてしまっている。
黄金律とは本来は「他者から自分にしてもらいたいと思う行為を人に為せ」という内容の言明であるが、そのままではしっくりこないので、ゲーム独自の解釈がされているような気がします。

エルデンリングにおける命題である黄金=世界に当てはめると、世界の法則が壊れてしまったという意味で解釈した方がよさそう。

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映像では空中で石が静止しているなど、物理法則も捻じ曲げられているイメージがあります。

よって、このまま放置すると世界そのものが壊れてしまうので何とかエルデンリングを修復したい勢力が褪せ人を呼び寄せたのかなと。

また、従来のシリーズに比べて神秘的・伝承的なエネミーが多いのが気にかかります。

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トレイラーが公開されると、すぐにファンの間で黄金樹ベルセルクの世界螺旋樹と酷似していると評判になりました。

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ベルセルクではこの樹が現れることで世界が変質して幻造世界(ファンタジア)が生誕したが、エルデンリングにおいても世界を安定させていた黄金律が壊れたことにより、伝承や伝説が実体化したのかもしれない。

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デミゴッド

トレーラーを視聴していると、褪せ人と敵対する勢力がいることが分かります。

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「褪せ人風情が」と嘲っていることから、敵対勢力はデミゴッドなのでしょう

また、デミゴッドらしき敵キャラが王冠を被っているので、狭間の世界では大ルーンを持ったデミゴッドが王国を築いており、主人公がその王を討伐して大ルーンを集めるという流れなのではないでしょうか。

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ちなみにデミゴッド「半神」の他に「亜神」という意味もあり、真の神より力の劣る下級神という位置づけの可能性もあります。

とはいえ、わざわざ「マリカの血を受けた子供たち、デミゴッド」と表記されているので半神である可能性の方が高いか。

褪せ人

今作のプレイヤーキャラは瞳から黄金の祝福を失った褪せ人です。

「褪せ人が帰ってくる」と言われていることから、元々は褪せ人も狭間の世界の住人であり、神の一員であったが、神の力を失ったために神の世界から追放されたということなのでしょう

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また、瞳から失ってしまった黄金の祝福とは太陽の力のことだと思われます。

色とは何かというと、光は物に当たると反射するが、この反射光が目に入った時に波長の長さによって色を認識する仕組みになっています。

要するに光(太陽)がなければ我々は色を認識することができない
よって太陽の祝福を失ったものは色を認識する力を失い褪せ人となってしまうのでしょう。

デビュートレーラーでは、赤く染まった空が見えないのかと語り掛ける印象的なシーンがあり、褪せ人が色を認識する力を失っていることを裏付けています。

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太陽の祝福を持たない空っぽの器であるからこそ、エルデンリングの欠片足る大ルーンを引き受けられるのかもしれない。

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