この記事には「崩壊学園」「崩壊3rd」のネタバレと「原神」の予想が含まれています。
どうも、篝火文書店店長のはるとです。
大型バージョンアップver2.0の開放日が7月21日と決まり、界隈でも大変盛り上がっていますね!
正直、めちゃくちゃ楽しみです。
さて、新キャラが続々と発表されていますが、その中でも一際気になるキャラクターの一人が「八重神子」ですね。

元々、このキャラは4月での稲妻紹介PVでチビキャラデザインが発表されており、この時点で「八重桜がくる!」とシリーズを知っている人の間で話題になっていました。

実際の登場ネームは上記の通り「八重神子」だったわけですが、そもそも「神子」とは神に仕えるかんなぎ(巫女)の称号であるため、彼女の本名が「桜」である可能性はまだ十分にあるのかなと。
さて、ではこの八重桜なる人物は別の世界線ではどのようなキャラクターだったのでしょうか。
前提として、「原神」「崩壊学園」「崩壊3rd」は同じ世界観を共通する平行世界という設定があり、同じ姿・同じ名前であっても別人(いわゆるスターシステム)というのが基本です。
しかしながら「同じ世界観を共通する世界」という根幹があるため、ある程度共通した役割が当てられることがほとんどです。
よって、今から説明する「八重桜」と「八重神子」はある程度共通点予想されます。
基本設定
本名は「八重桜」で、八重が苗字で桜が名前です。
また世界によっては単に「サクラ」とも呼ばれます。
基本的に職業は巫女(神職)についていますが、場合によっては「忍者」系統の役割を持ちます。

武器は共通して太刀(片手剣)の達人であり、優れた身体能力を持っています。
また、家族として「八重凛」という病弱な妹がいます。

桜は妹を何よりも大事に思っていますが、ごく一部の例外を除き、この妹はほとんどの世界線で悲惨な末路を辿り、その結果桜が狂気に囚われるというのが基本路線となっています。
これが基本路線って・・・miHoYoさんちょっと鬼畜すぎませんか?
「崩壊学園」の八重桜
信州の山奥に位置する八重村はあるとき大干ばつが発生し村が壊滅の危機に陥りました。
そこで村人たちは、「病弱で役立たず」であった八重桜の妹である八重凜を神への供物として生贄に捧げてしまったのです。

そのような仕打ちを、八重村の代表であった八重桜は「これも村のため」という村人の要求に抗することができず受け入れてしまったのですが、自らも気が付かないまま心の中に憎しみの種を植えることになってしまったのです。
そんな八重村に転機が訪れます。
人類の敵である「崩壊」と呼ばれる現象に対する組織「天命」から脱走したカレン・カスラナという人物が八重村に逃げ込んできたのです。
「崩壊」とはシリーズに共通する設定で、「文明が発展するとそれを滅ぼすべく無から生み出される超自然的な存在」のことです。
彼女は天命に所属する戦士(戦乙女)の一員でしたが、「神の箱」と呼ばれる「崩壊の意識」が封印された道具を、組織が非人道な実験に利用していることに反発し、神の箱を盗んで逃走してきたのです。
八重桜は、天命の追っ手に傷を負わされたカレンを助け二人には友情が育まれていきましたが、このことが悲劇に繋がっていきます。
神の箱に封印された「崩壊の意識」は、封印された状態であっても周囲に影響を及ぼすことができ、深層心理で村人に憎しみを抱いていた八重桜はその憎悪を増幅され、崩壊の意識と融合してしまいました。

崩壊そのものと化してしまった八重桜は村人を皆殺しにしました。
八重桜の凶行を追うカレンの前に、楓原万葉に激似と評判の仙人フカとその道連れの殺人鬼であり雷電将軍に激似の北辰芽衣が到着します。

八重桜はカレンらと「神の箱」を追ってきた天命の追っ手に追い詰められてしまいます。
カレンはその彼女を見て、人間に戻るよう説得し八重桜もカレンの元に戻りたいと願いましたが、一度「崩壊の意識」に染まった身体は元には戻らず、その肉体は石と化しました。

いつの日か再び人間の身体に戻る日を夢見て・・・。
「崩壊3rd」の『前文明』のサクラ
崩壊3rdは大きく分けて、
・一度崩壊によって全人類が滅ぼされた古代文明(前文明)
・物語の中心となる出来事が発生した現文明の中世時代
・現在
の3つの時間軸が存在します。
前文明は「崩壊」により滅ぼされており、ごく一部の例外を除いて登場人物はみな死んでいます。
前文明と似たような姿・名前の人物が複数存在していますが、基本的には別人であり、前文明の「サクラ」は現文明の「八重桜」とは別人になります。
さて、前文明のサクラは「崩壊」に対抗する組織「火を追う蛾」の戦士であり、日夜「崩壊」と戦っていました。
しかし、ある時彼女の妹であるリンの中に「崩壊の力」が宿っていることが判明し、これを危険視した組織はリンを幽閉しました。

このことを知ったサクラはリンを救い出すべく火を追う蛾を離反し、組織の本部へ忍び込みます。
リンは崩壊の力を宿してはいても、その力の片鱗を見せることはなくただの少女のままでした。
そのリンをサクラは見捨てることはできなかったのです。
組織の人間が彼女の前に立ちふさがり説得しようとすると、異変が起きました。本部内に突如として崩壊に支配された人間(ゾンビ)が大量に発生したのです。
これにより組織は大混乱に陥ったため、その隙をついてサクラはリンが幽閉されている牢屋にたどり着き・・・そして絶望しました。

リンは崩壊の力を恐れた本部員により既に殺害されていたのです。
サクラは「まだ崩壊に目覚めたわけでもないのに殺すなんて許せない」と考えていましたが、崩壊の力を恐れる本部員は「崩壊に目覚める前に殺さなければならない」と考えたのです。

しかし、崩壊を恐れて殺害したことが裏目に出ました。
リンの力は実は「死後に覚醒し、崩壊ウィルスをまき散らす」という能力だったのです。
このウィルスは空気感染し、人間に感染するとゾンビなってしまいます。
そう、本部内にゾンビが突然発生したあの時にリンが殺害されていたのです。
さらにこのウィルスは人間のみならず機械にも感染し、そのシステムを乗っ取ってしまうという凄まじい力を持っており、これにより核ミサイルが人間の都市に発射されて壊滅的な被害を与えています。
このリンの能力を知ったサクラは「リンはまだ生きている」と解釈して、「リン」に「会い」に行きました。
この時、二人の間でどのような「会話」が起きたかは詳しく語られませんでしたが、結果的にサクラは「リン」により殺害されます。

そして、サクラの死に動揺した「リン」が一瞬機能を停止し、その隙にウィルスを封印することに成功。
この封印された箱は後の文明で「神の箱」と名付けられることになります。
「崩壊3rd」の『現文明・中世時代』の八重桜
この時代の起きた出来事は、「崩壊学園の八重桜」をほぼトレースしたような設定になっています。
1476年、欧州から「神の箱」を盗み、八重村に逃亡したカレン・カスラナは村の巫女であった。八重桜と出会います。
八重桜には凛という病弱な妹がいましたが、村の守り神である妖に捧げるために父の手によって殺害されてしまいます。
これも村のため・・・と自らの憎しみを誤魔化したまま鬱々とした日々を送っていましたが、カレンの持ち込んだ「神の箱」に憎悪を付け込まれてしまい、村人を惨殺します。
しかし、崩壊学園版の最後は石になるという結末でしたが、崩壊3rd版では、カレンの手で封印されることになっています。

「崩壊3rd」の『聖痕世界』の八重桜
この「封印された八重桜」は現代まで受け継がれ血と記憶により生み出される「聖痕」という道具になりました(原神での「聖遺物」やFGOでの「概念礼装」のようなもの)。
実はこの聖痕は、その中に「世界」が存在し外部から意識を投影することで介入することが可能になっています。
現代において、崩壊3rdの主人公であるキアナはこの聖痕世界に「桜の輪廻」というかたちで都合4回介入することになり、それぞれ結末が異なります。
第一輪廻:『現文明・中世時代』と同じ展開が起こります。この時代に起きたことをプレイヤーに教えるためのようなものですね。
第二輪廻:第一輪廻と途中までの展開は同じなのですが、聖痕世界への介入は失敗。ラストでカレンは八重桜を封印できず、逆に殺害されてしまいます。

第三輪廻:聖痕世界への介入に成功し、八重桜は「神の箱」の誘惑を拒絶し、カレンとともに箱を封印して平和な生涯を送ることができました。

番外編(第四輪廻):「神の箱」の中身に焦点が当てられた番外編。
前述したとおり、神の箱の「中身」は前文明で人間に殺害された「リン」です。彼女は現文明では「緋玉丸」と名乗り、人間に殺害された上に封印されたことで、神の箱の中で人間への憎しみを積もらせていました。
しかし第三輪廻で封印されたことにより、力と記憶の大半を失った結果、チビキャラ化して村を徘徊していたところを八重桜に出会い、記憶を取り戻すために協力することになります。
採取的に緋玉丸は力と記憶を取り戻し「崩壊の意識」に再び支配されそうになるも、桜の説得により善良な意識を取り戻して協力することになりました。
ちなみに、「八重桜」と「リン」は基本的には無関係なはずなのですが、前文明の「縁」を考えると緋玉丸が桜を「桜姉」と呼ぶのは色々感慨深いですね・・・。

聖痕世界への介入の意味
基本的に聖痕世界は現実から見れば「夢のようなもの」であり、実際に過去の結末が変化するわけではありません。
では意味がないのかというとそうではなく、「聖痕に宿った記憶」が変化すると、現実世界へ介入する力もまた変化するのです。
聖痕世界で八重桜と神の箱が協力関係になったことにより、八重桜の聖痕が強化され、他者の肉体を媒介とすれば現世に復活することができるようになりました。
ちなみに八重桜の肉体の媒介に選ばれたのは、原神の雷電将軍のモチーフとなっている雷電芽衣です。

そして原神へ
Ver2.0のPVで登場した「八重神子」と「雷電将軍」でしたが、
崩壊学園での「八重桜」と「北辰芽衣」
崩壊3rdでの「八重桜」と「雷電芽衣」
のようにどのシリーズでも何かしらの繋がりが作られていますので、原神世界でも大きな繋がりがあると予想されます。
そして、もう一つ気になるのが凛の存在です。
これまで解説したとおり、八重桜の妹はどの平行世界でも悲惨な結末が約束されているような存在です。
現在のところ八重神子に妹がいるような情報は入っていませんが、もし彼女に妹がいるとしたら・・・そしてVer2.0生放送で「稲妻で登場する全キャラを見せます」と紹介された中に凛の存在はありませんでした。
ということは・・・