お代はラヴでけっこう

【原神考察】鬼の娘「千代」とその一族について

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雷電将軍のPVに出てきた鬼の娘「千代」。

彼女とその一族についてのリクエストがあったため、その血脈についての話をしますが結末がやばいので、ある程度覚悟して読んでください。

さて、この鬼の娘は千代と呼ばれていますが、「鬼の血脈、御輿家の娘」であるため本名は「御輿千代」となります。
ある出来事をきっかけに「虎千代」と呼ばれるようになり、以後男性として伝わっていますが、これは後付けです(男性とされた理由は不明)。

元々は雷電将軍の配下で見目麗しく、狐斎宮には「月のようにきれい」と評され、舞も得意で、あらゆる点が完璧とされていました。

月のようにきれいな鬼族の少女と、
一緒に御前で舞を披露したことがある。
彼女の剣舞は美しく、
彼女の美貌、勇姿、佇まい、
すべてが千年後に語り継がれれば良いと思った。
   ―――白辰の輪(武器物語)

しかし、500年前に発生した「漆黒の災厄」彼女と御輿家の命運をどうしようもなく捻じ曲げてしまったのです。

「雷の三つ巴」の紋章を背負う「千代」という名の鬼族の女武者漆黒の軍隊に立ち向かった時、虎の体と蛇の尾を持つ、この世のものでない獣に飲み込まれた。最後、彼女は魔獣の胸腔を切り裂き、辛うじて生き延びた。
これが「虎牙の千代」の名の由来である。その後、名前は徐々に簡略化され「虎千代」と呼ばれるようになった。
しかし深淵の獣の腹の中で、彼女は罪深き黒に染まり、緋色の牙から仲間が引き裂かれる光景を目に焼き付けた。漆黒の光景に溺れた彼女は、ついに御建鳴神主尊に剣を抜いた。その後、剣を振るう腕と鋭い角を切り落とされた彼女は、傷ついた獣のように森の荒野へと逃げて行った。その後は天狗、もしくは終末番、もしくは山で修行していた岩蔵の胤得体のしれぬ化け物として始末された。
  ———今昔劇画の鬼人(武器突破素材)

要約すると、鬼族の女武者である千代は「漆黒の軍隊」と戦った際に虎の身体と蛇の尾を持つ、「この世のものではない獣」に飲み込まれてしまいます。かろうじて獣の腹を内部から切り裂き生き延び、それがきっかけで「虎千代」と呼ばれるようになりましたが、しかし、一度獣に飲み込まれたことをきっかけとして体内には「漆黒の意思」が芽生えてしまいました。
彼女はそれに抗い切れず最終的に意識を蝕まれてしまいます。
そして、魔に堕ちた虎千代は雷電将軍に牙を剥き、反逆を起こしましたが、敗北して逃亡。最後には醜い化け物として「成敗」されます。

さて、このようにして千代は発狂して死にましたが、実は彼女には息子がいます。

それが岩蔵流の初代当主である「岩蔵道啓」です。
ちなみにこの岩蔵流とは旅人が稲妻を巡っているときに、因縁をつけてきて襲ってくる武士たちの流派のこと。

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千代の苗字が「御輿」であるのに息子が「岩蔵」となっている理由に関しては聖遺物「威厳の鍔」に記載されています。

が恩のある、宝刀を授けてくれた将軍牙を向いた
御輿家に戻ってきたのは、彼女が愛した鐔だけだった。
母の悲願は、熱き血潮を持って生と死の運命に打ち勝つこと。
減り続ける同族のために、戦鬼の名で不朽の功績を残すこと。
漆黒の罪の虎に呑まれれば、口の中から猛獣を切り裂く。
雷の三つ巴の旗のもとで武勲を挙げ、
血に染まった十二単を濯ぐはずだった。
しかし、彼女の強く鼓動する心とともに、永遠に黒く染まってしまった……
   ———聖遺物「威厳の鍔」(前半)

ここに出てくる「母」が「鬼の娘・千代」であることは先ほど紹介した武器突破素材「今昔劇画の鬼人」の物語と照らし合わせれば明白ですね。

千代の息子、御輿道啓は母が将軍に反逆したことで御輿家の名を厭うようになります。そして家督を捨てて山に隠居してしまいますが、そこで影向の天狗の少女に出会ったことで、彼の人生は新しく生まれ変わります。

家督を継ぐはずだった長子は城外に隠居し、影向山の林に入り浸った。彼はそこで、少女に出会った……
「鬱陶しいわね。そんなに過去を捨てたいなら、私が新しい名前をつけてあげる
彼の過去を聞いた黒き翼を持つ彼女は不敵な笑みを浮かべた。
岩蔵にしよう。磐座のことだよ。人の言葉に左右されない物」
鬼の血を継ぐ人間、喜べよ。さあ、笑え」
影向の天狗がつけた名には、神通力がある
「それに、石の名前は、脳筋な君にぴったりでしょ」

「じゃあ、来年櫻が舞う頃、またここで戦おう、『岩蔵』
「鬼の子よ、しっかり鍛錬しなさいよ。影向の天狗の相手に相応しい人間になりな」
「そうだ、私に触れることができたら、その剣を『天狗抄』と呼ぶことを許す」
「だってその時、君は『天狗にも勝てる剣術』の使い手だから」
   ———聖遺物「威厳の鍔」(後半)

道啓は御輿の名を捨て、新しい名「岩蔵」を影向の天狗から授かりました。

その後、道啓は天狗すら切り殺せる「天狗抄」に開眼し、以後は九条家の指南役となりその際に「岩蔵道胤」と改名。以後、岩蔵の剣技を継ぐ者は「胤」の名を継ぎ「岩蔵の胤」と呼ばれるようになります。

・・・・・・・ところで覚えのいい人は、私が先ほど紹介した「今昔劇画の鬼人」の物語を覚えているでしょうか。

正気を失い怪物と化した千代の末路は諸説あり、はっきりとしてはいません。しかし、その中の説の一つにこうありました。

「山で修行していた岩蔵の胤に得体のしれぬ化け物として始末された」

鬼の血は以後どうなったのか。

御輿家には鬼の血を継ぐ長子「道啓(後の岩蔵道胤)義理の息子である「長正」がおり、長子が家督を捨てたことで、御輿家は長正が継ぐことになりました。
よって現在の御輿家は鬼の血は失われています。稲妻城には「御輿源一郎」「御輿源次郎」の二人がいますがただの人間です。

長正がなぜ将軍に歯向かい実子ですら見捨てる汚名に塗れた御輿家の家督を継いだのかというと、天涯孤独の自分を拾ってくれた御輿家を再興したいとする忠義心であったようです。

彼は☆4鍛造両手剣「桂木斬長正」の設計者でもあり、御輿家を継いだ経緯については武器ストーリーに記載されています。

御輿家の養子でしかないけれど、養母が御輿家の名に泥を塗ったけれど、御輿家の嫡子である道啓が天涯孤独の自分を捨てて何処かへ消えたけれど、彼の忠義心が御輿の名を捨てられなかった。
幕府に入り、人一倍の努力で、一族の汚名を濯ごうとした。
   ———両手剣「桂木斬長正」

さて、話を長男に戻します。

御輿家からは鬼の血は消えましたが、岩蔵は正真正銘鬼の血を継ぐものです。
しかし岩蔵もまた神通力を持つ天狗に名を授けられたため、鬼の血がなくなっている可能性があります。

「当初君の名を変えたのは、君を鬼の血の呪いから解放したかったから」
「人ならざるものの血筋は、あの戦の後、どんどん薄れてきている」
「まあ、私たち人ならざるものは、人並みの幸せを求めてはいけない。でも君は違う」
「今の君は『岩蔵』、鬼の血を背負う御輿ではない」
   ———聖遺物「切落の羽」

ヤシオリ島にある九条陣屋には岩蔵光造なる人物がいます。世界任務を進めることで、その真の名が「岩蔵光胤」であり、彼こそが正当な岩蔵の名を継ぐものであることが分かりますが、彼は頭に兜を被っています。彼が鬼であり角があるならば兜は被れないのではないでしょうか?
最も旅人を遥かに超えるその巨躯は確かに鬼の血を感じさせます。
やはり鬼の血は受け継がれていたのでしょうか?

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しかし、どちらにせよ彼は岩蔵流のメンツのために旅人と果し合いを挑み、そして散っていきます。

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もし岩蔵光造が唯一の生き残りだとしたら、千代の最後の血脈は旅人によって絶たれたことになりますが果たして・・・。

他の鬼の一族

疑問点のある岩蔵光造を除けば、現在確認されている鬼は、九条沙羅と対決した「荒瀧一斗」だけです。彼に関しては「赤鬼」という以外に情報がなく千代の血縁かどうかも分かっていません。

彼に関しては恐らくVer2.1で掘り下げが期待されるので楽しみに待っておきましょう。

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