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【原神考察】Ver2.3「白雪に潜む影」の【アルベド】に対する考察について

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*この考察は、2021年12月時点の情報を元にネタバレや個人の見解、を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる考察となる可能性がありますのでご了承ください。

*12/7 一部訂正と追記を行いました。

どうも、篝火文書店の店長のはるとです。

いやー、Ver2.3のアルベドの中心としたイベント任務「白雪に潜む影」は衝撃のラストでしたね……。
全ての原神プレイヤーに激震が走ったと言っても過言ではない結末でしたが、結局のところ皆が気になっているのは

最後のアルベドは本物なのか偽物なのか。

ジョエルの父ジョセフは本当に本人なのか。

という点に終始すると思います。
この点について、この記事ではまず最後に現れた【アルベド】が何者なのかについて、私の「個人的な」考察を書きます。

今回のイベントはこれまでのストーリーに対して、最も不明瞭な情報が多い物語でした。
あくまでも「私自身が最終的に納得できた結論」であることにご留意ください。

ラストに登場した【アルベド】は本当に本人なのか

概ね、今回の話の結末として上げられているのは、大きく分けて「和解説」「合体説」「アルベド敗北説」の3つほどありますが、全ての説について色々と考えた結果、個人的には和解説の可能性が高いという結論になりました。(他の説についても文末で検討します。)

まず最初に今回のストーリーをおさらいします。

物語の終幕で旅人はアルベドからこの雪山の出来事で起きたことの真相を「物語」として語られます。

そう、失敗作であった人造人間2号——偽者のアルベド(ワルベド)が成功作である1号……アルベドを妬み、罠にかけて殺害してその立場を奪おうとしたということを。

話が終わるとエウルアとアンバーが旅人を迎えにきますが、アルベドは用事があるから下山には付き合えないといい、彼だけが研究室に戻ります。
旅人は麓の拠点でジョエルの父ジョセフの奇跡の生還を目の当たりにしてから、モンド城に戻ると再びアルベドが現れました。

ここに登場したアルベドは首に印こそあるものの、本物ではなく最初に登場した偽者のワルベドです。

なぜ彼が偽者であるのかというと、このアルベドは旅人に対して唯一の見分けを付けるポイントである首の印について、消したり出したりと言う悪戯をしかけています。

しかし、そもそも彼はこのような悪戯を旅人に仕掛けるような性格ではありません。
このアルベドの態度は明らかに本物とはかけ離れています。

この点について「金リンゴ群島」のイベントで、アルベドはガイアとディルックを置き去りにして2人きりするという悪戯をしているという主張がありますが、実際のところ同イベントでのアルベドの行為は「いたずら」というより「空気が読めない」を強調したイベントです。

また、そもそも本物は雪山で別れる際に「用事があるから同行できない」と言っているにも関わらず、すぐにこちらに現れており、その点からも不可解です。

しかし、それよりも最も二人の違いが明確になっていることがあります。
それは錬金術という技術に対するスタンスです。

アルベドは、錬金術の素晴らしさを理解しながらも、同時に「生命」を作り出すという業についての畏れと傲慢さを理解しています。

しかしモンド城で現れたアルベドは「庭師になるのも悪くない」とあっさりと言ってのける様には錬金術に対するスタンスの明確な違いが見受けられます。

ただ、ここで登場するワルベドはいたずら心こそあるものの、第二幕の最後をきっかけにアルベドと和解しています。

彼は当初アルベド自身に成り替わろうとしていました。
最後の対話でのパイモンとワルベドの「夕暮れの実」に関する対話はワルベド自身の話です。

パイモンはせっかく見つけた「すごく甘い夕暮れの実」誰にも渡したくないと主張します。

しかし、ワルベドは、その夕暮れの実はただの果物の一つに過ぎず、それに固執するのは、他にないと思っているからだと答えます。
もしも、他にもたくさん実を持っており心が満たされればそれに固執する必要はないことに気が付くのだと。

失敗作として捨てられ雪山で目を覚ました彼にとってはアルベドこそが「すごく甘い夕暮れの実」でした。
人が人である在り方は他に無数にあることを知らなかった彼は、「アルベドに成り代わる事」に固執していました。

そして、アルベドがワルベドの思考をトレースできたということは同時にワルベドもアルベドの思考をトレースすることができるはずです。
そしてアルベドは自身が「特別」であることを望まない人間でした。本当は「普通」が一番良いのだと。

見渡してみればアルベド――人間はいくらでもこの世界に存在し、彼に成り代わることに固執する理由はないわけです。

改めてワルベドは自身の望みを再確認すると雪山の庭師になること――つまりドラゴンスパインで錬金術の研究を続けるということでした。

アルベドがワルベドに自身で在ることを認めるならば、暖かな人たちに囲まれる生活を送ることができ彼の望みは叶います。

では、最後の登場には何の意味があったのでしょうか?

旅人はアルベドとワルベドの違いを見分ける本能を持っています。

それは恐らく、旅人が「毒」を浄化する能力を持っているからです。

しかし、モンド城に現れたアルベドに対して旅人は、首の印を隠す悪戯が起きるまで偽者センサーが反応しませんでした。それは既に彼が「毒」を失っていたからです(なぜ失ったのかは後述します)。

そこで、彼はわざと首の印を消す悪戯をして、自身が本当はアルベドではないが、既に害意はなく庭師としてやっていくことに決めた。ということを伝えるためでしょう。

アルベドにとって特別な旅人はワルベドにとっても特別です。
彼らはともに旅人に真相を偽ることはしたくはありませんでした。

最後のシーンは旅人を騙そうとした行為ではなく、むしろ旅人にだけ自分たちが入れ替わって生活をしていくという真実ワルベド自身のいたずら心を持って伝えたかった・・・そういう意味だったのだと思います。

旅人はワルベドが「真に望んでいたもの」を理解したからこそ、最後に「そうだったんだ」と納得しました。

どうやって和解にまで持ち込めたのか

さて、ここで一つ疑問があります。
和解説の根拠の一つとして、明らかにアルベドはワルベドの境遇に同情と共感をしているというものがあります。

もしボクたちの立場が逆転し
当時生き残ったのがキミだったら・・・

しかし、事実としてワルベドは旅人たちに害を為そうとし殺害を目論んでいます。
例え口先で和解したとしても、彼が再び牙を剥かない保証はないはずです。

そもそもワルベドが復活したのは、彼がドゥリンの旺盛な生命力を受けて、死の淵から這い上がったことがきっかけです。
しかし、ドゥリンの生命力は単なる回復薬というわけではなく、同時に強力な「毒」でもあります。

その「腐植の毒」は人を渇望に陥らせる力を秘めています。

ワルベドがアルベドに成り代わることを渇望していたのは、その生まれを同じくする以外にもこのドゥリンの「毒」が大きく作用していたのでしょう。

では、この毒の影響にあるワルベドとアルベドはどうやって和解したのでしょうか?

二章のラストムービーでは、アルベドはワルベドと対峙します。そして、この時アルベドは腰に下げていたシナバースピンドルを抜いています。

よってこの後に戦いが起きたことに間違いないでしょう。
争いの末にアルベドはワルベドをシナバースピンドルで貫きます。

さて、このシナバースピンドルには、ある特別な力が込められています。
それは「腐植の毒に対抗できる力」があるということです。

先ほども述べましたが、ワルベドがこのような邪悪な行為に手を染めたのは、ドゥリンの「毒」の影響が多大にありました。

シナバースピンドルに刺し貫かれたことにより、ワルベドはこの「毒」が浄化されます。
それによって、彼の視野狭窄な視点が失われ対話が可能になったのでしょう。
(この武器の出所は今のところ不明ですが、アルベドが腐植の剣の研究から作り上げたと考えられます)

↓シナバースピンドルについての考察

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さて、アルベドとワルベドはこのようにして和解しましたが、この後の展開にも諸説あります。

それは「アルベドとワルベドは互いに入れ替わりながら、生活をしていく」という共存説と、「これを最後にワルベドはジョエルの父ジョセフになり代わり生活をしてくる」というスワンプマン説です。

確かに、「アルベド」にこだわらず「普通」に生活をしていくならば、既に死者となったジョセフとして生きていくという説も肯けますが、私は次の理由から二人は共存していくと考えています。

それはワルベドの利き腕についてです。
ワルベド1はワルベド2を作るときに、首に印を付けませんでした。つまりワルベド2はアルベドではなくワルベド1自身を似せて作ったと考えられます。

さて、アルベドが初期の公式イラストで絵を描いているときは右手で絵を描いています。
また待機モーションでスケッチする際も右手で絵を書いています。
元素スキルを使用する際は左手ですが、元素爆発を使用する際は右手です。

よってアルベドは基本的な動作は右で行うと考えられます。

さて、今回のイベント開催直前ドラゴンスパインのOSTが公開されました。

しかし、公開当初よりこのアルベドは何故か左利きだと話題になりました。

さて、今回のイベントの第二幕公開後……つまりアルベドとワルベドと戦いが終わった後に原神公式から新たに一枚絵が公開されました。

それが左手に筆を持ちながら、首に印のあるアルベドのイラストです。

双子である空と蛍は、モーションが「反転」するように設定されています。

そしてアルベドとワルベドも、その思考がトレースできたように双子のような関係です。

よってワルベドは基本的な動作は左手で行うと思料できます。

つまり、この二つに登場するアルベドは二人が和解した後のワルベドのイラストであり、同時にワルベドはアルベドとして活動しているということを示しています

また、「アルベドはワルベドに敗北してしまった」という説も根強くあります。
しかし、仮にそうだとするとワルベドの「毒」は浄化されていないことになります。

そうすると、「毒」に反応できる旅人が見抜けないのはおかしいことになりますし、ワルベドの最後の「悪戯」は自身を不要なリスクに追い込む行為となり矛盾します。

よって、あのイベントに関する私の最終的な結論は、

ワルベドはドゥリンの「毒」によりアルベドに成り代わることに固執していたが、最終的にアルベドのシナバースピンドルにより「毒」は浄化された。
アルベドに成り代わることを渇望する邪悪な感情が消えたワルベドは和解し、今後は二人が入れ替わりながら錬金術の研究を続けることに同意した。

ということです。

余談ですが、500年前に封印されたドゥリンの亡骸から、なぜこのタイミングでワルベドが蘇ったのかというと、恐らくアルベドがドラゴンスパインを主な拠点とし、更にドゥリンの亡骸を素材とした腐植の剣を研究し始めたことも相まって、ドゥリンの生命力が共鳴したからだと思われます。

アルベドの話はここまでとなります。

ジョエルの父ジョセフに関するお話はまた後日公開予定ですのでしばらくお待ちください。

↓公開しました。

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ではでは~。

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