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【原神考察】魔神任務・間章の深堀りと裏側について

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*この考察は、2022年2月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる考察となる可能性がありますのでご了承ください。

どうも篝火文書店店長のはるとです。

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さすがに、運営には相当数の批判が舞い込んだようで、次回の風花祭以降のイベントではプレイアブルキャラがメインとなるお話が展開されるようになり、クオリティも急激にアップして

さて、今回の海灯祭には前提として「魔神任務・間章」のクリアが必要になっています。

今回は新海灯祭の話をする前に、この魔神任務の深掘りと裏側のお話の解説です。

「仙人の弟子」申鶴の物語

この魔神任務は新キャラクターである「申鶴」が中心の物語です。

申鶴は妖魔退治の分家の娘としてこの世に生を受けました。

しかし彼女が5歳の時に母親が病で死亡してしまい、そのことをきっかけとして彼女に悲劇が降りかかります。

申鶴の父は母親を愛していました。

しかし、あまりにも母親を愛しすぎていたために父は狂ってしまいます。
妻を蘇らせる方術を求めて旅に出た父は、「命の引換」という方術を見つけました。

彼女が五歳の時、母が病気で亡くなった。妻を心から愛していた父は、その痛みに耐えることができなかった。
時が経つにつれ、その痛みは怨嗟へと変わり、狂気に陥った父は旅に出る。彼は亡くなった妻を蘇らせる方術を求め、夜も眠らずに、一年間休むことなくそのすべを探し歩いた。
彼が幼い申鶴のもとに帰ってきた時、その顔には狂喜が浮かんでいた。
父が見つけたのは、「命の引換」と呼ばれる神秘に満ちた方術。
その方術で召喚できる「仙霊」に生贄を捧げることで、亡くなった人間が蘇るという。

―――申鶴「キャラクターストーリー3より

父親は方術で召喚した仙霊に、自分の命と引き換えに妻を蘇らせて欲しいとお願いします。
しかし、「仙霊」が生贄として要求したのは父ではなく幼い申鶴でした。

彼女は孤独で仇なす者であり、生きながらえたとしても周りの人間を傷つけるだけであり、妻が死んだのも申鶴のせいではないかと囁かれた父親は、その言葉に操られるかのように申鶴を裏山の洞窟に誘い出し、彼女を生贄にしようとしました。

父親の召喚した黒い仙霊・・・その正体は魔神の残滓です。

幼い申鶴は訳も分からないままに邪悪な魔物と対峙することとなりました。
暗闇の中で絶望的な状況に陥った申鶴は、しかしその身に宿る力が噴出したのです。
1000年に一人の凶兆と呼ばれた彼女の奥底に眠る怒りと血への渇望が目覚め、それは力となって申鶴の体を包みます。
一進一退の攻防を持って魔物と戦い続ける日々の中で、彼女の存在に神々が気が付き、神の目を落としたのです。
拮抗は崩れ、勝利は申鶴へと訪れました。

そこに偶然通りかかった留雲借風真君に発見され、以後彼女の弟子となりましたが、その溢れ出る殺意は生来のものであったため、封印の赤紐を与えられました。
これにより激情を抑えられた申鶴は、逆に感情を表すことが不得手となってしまいます。

その後、成長した申鶴は生まれ育った故郷に戻りましたが、故郷は既に廃墟となっており、父親は自殺していました。

当然彼女の生まれ育った家もなくなっており、憎しみをぶつけるべき相手もこの世にいなくなっていた・・・。
全てを失っていたことを改めて確認した申鶴は、再び留雲借風真君の元に戻ります。

そして、再び時は流れます。

群玉閣の再建を聞きつけた留雲借風仙人は、申鶴に彼女の手伝いを命じます。
その言葉に従い、璃月港を訪れた申鶴はそこで旅人と出会い・・・。

対「跋掣」戦・・・の裏側——北斗

凝光は群玉閣の再建を急いだのは、渦の余威「跋掣」の存在を知っていたからです。

「跋掣」はかつて璃月港を襲った魔神オセルの妻であり、夫が群玉閣の攻撃により倒れたことを知っていました。

そこで北斗から「跋掣」の情報を聞いた凝光は、群玉閣を再建して「跋掣」をおびき寄せるための餌にしたのです。

北斗の船「死兆星号」は元々オセルの海域を縄張りにしていました。
実は「跋掣」は以前からその存在の伏線が貼られていました。

この絵星のセリフは2.4アップデート以前に存在が確認されています。
北斗は船員の情報から総合的に判断して「跋掣」の存在を知ったのでしょう。

ちなみに、群玉閣の材料である「浮生の石」は海灯祭で使用される霄灯の材料と共通しています。

今年の海灯祭に巨大霄灯がなかったのは、群玉閣の再建が優先されたからではないでしょうか。

対「跋掣」戦・・・の裏側——仙人たち

凝光ら七星は事前に「跋掣」の存在を知っていたため、争いの準備を進めていました。傷薬を大量に用意していたのもそのためです。

今回、凝光は「この璃月は既に人間の時代」だということで、仙人の協力を拒ました。

しかし、これは表向きのことで実際は裏側では仙人と連絡を取っていました。

これは必要であれば、たとえ「神」であろうと利用する凝光の合理性の表れです。

魔神任務第一章第三幕より

指揮官である凝光は、当然様々な状況を想定する必要があります。
つまり、彼女の想定としては望ましい順番に

①人間の力だけで群玉閣を落とさずに勝つ
②人間の力だけで群玉閣を落としてでも勝つ
③人間の力だけでは足りず、仙人の力を借りる。
④「跋掣」に敗北する

という流れが考えられるわけですね。
当然、一番最悪なのが④なので、人間の力だけ勝つと言いながらも敵の戦力が未知数である以上、敗北の可能性は常にあります。

仙人も「璃月は人に任せる」との約束を守り手を出しませんでしたが、それでも仙人たちは璃月のことを常に心配しています。

つまり、凝光は「もしも」に備えての保険として、この仙人を利用していたわけです。

実際凝光は、魈や七七に「跋掣」の存在を事前に教えています。

忘れられがちだが七七は仙人枠

また、そもそも申鶴が璃月港に訪れて旅人と行動をともにすることになったのは、留雲借風仙人が凝光に協力するように命じたからです。

申鶴によると噂を聞きつけてとのことですが、抜け目のない凝光ですからこの噂が鶴おばに入るように凝光が画策したのだと思います。

魈や申鶴は先般の約束があるため、表に出る気はありませんが、万が一のことがあればしっかりと璃月を守るつもりでいます。

留雲借風真君が旅人たちの前に姿を現したのは、申鶴の様子を見ることのみならず、既に璃月に「嵐が到来する」ことを知っていたからです。

魈は約束があるからと傍観を決め込んでいましたが、もちろん璃月の最終防波堤としての役目を果たす気でいました。

七七は凝光に頼まれて海辺の見回りを行っていました。

結果的に、この「保険」が必要になることはありませんでしたが、保険とはそういうもの。

不要とも思える描写で凝光の抜け目のなさと計算高さの演出をしていたのです。

対「跋掣」戦・・・の裏側——刻晴ちゃん

この魔神任務中に孤雲閣に訪れると、刻晴ちゃんが部下を指揮して何かを準備している様子を見れます。

凝光は群玉閣を中心に軍略を練っていましたが、刻晴は凝光と違う方法で璃月を守ることを考えていました。
それがバリスタ(コピー帰終機)の量産です。

前回の魔神オセル討伐において、仙人の道具である帰終機は重要な役割を果たしています。
この時の様子を刻晴は覚えていたのでしょう。

帰終機の威力を目の当たりにする刻晴ちゃん

だから、彼女は自身の判断で部下に製造を急がせていたのです。

結果として、刻晴の主導するバリスタ隊もまた「跋掣」に大きなダメージを与えました。

よく見ると「帰終機」と同じ魔法陣
さすがに威力では負けるだろうが数で補っている。

七星のトップは凝光ですが、他の七星にも独自の考えがあるということが分かる良描写ですね。

こうして、「跋掣」は討伐され璃月には再び平和が戻りました。

表向きには申鶴の伝説任務のようですが、ちょっと裏側を覗くと各人の様々な思惑が垣間見える良ストーリーだったと思います。

そして―――海灯祭が始まる。

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