どうも篝火文書店店長のはるとです。
第一回目とは打って変わって、プレイヤーから大好評だった第二回海灯祭。
残念ながら祭りもいつかは終わってしまいます。
前回ではほぼ「海灯祭前夜祭」と呼んでも差支えがなかった、「魔神任務・間章」の深堀りを行いました。
今回は海灯祭終了に先立って、細かい描写の振り返りを行っていきたいと思います。
そもそも海灯祭とは
海灯祭は、中国の旧正月(春節)をモチーフにしています。
海灯祭開始時に原神運営から「FANRONGCHANGSHENG」といいうゲーム内コードが配布されましたが、これは中国語で「繁荣昌盛(fan rong chang sheng)」という相手の繁栄を祝う挨拶に使われる単語です。
原神世界においての海灯祭は、璃月の最初の満月の夜に行われるお祭りで、璃月を守り、そして亡くなった英雄を祭ります。
去年の海灯祭では、仙人に一人である移霄導天真君(いしょうどうてんしんくん)が選ばれました。
今年の海灯祭の始まり
前回は霄灯作成がウリでしたが、今回のイベントのウリは花火になっています。
海灯祭の花火で使用される花火のほとんどは宵宮一家が作ったもののようです。
現在稲妻は鎖国中ですが、北斗の船であれば輸出することが可能です。ぶっちゃけ密輸ってことですよね。
一番目立つところに金魚のハリガタが回転しているのは、宵宮をイメージしているのが理由なのだと思います。
金魚が二匹いるのは名刺デザインを踏襲したものかなという気がしますね。
各キャラクター深堀り
さて、海灯祭イベントが開始すると、各地にいる璃月キャラと会って回ることになります。
次に、このイベントに関連する各キャラの深堀りを行っていきたいと思います。
香菱とグゥオパァー
イベントを進めていくと、三杯酔いの前で、「胡桃・鍾離・香菱・グウォパァー」という組み合わせに出会うことができます。
2.2以降から始めた人には、謎パンダが普通に会話に加わっていることに驚くかもしれません。
既存の物語で知るすべがないのですが、グゥオパーはかつて璃月の人々を守った魔神の一柱でした。
グゥオパァーに関してはこちらの記事で解説しています。
現在は力と記憶を失い香菱の相棒として一緒に暮らしています。
食いしん坊で特にピリ辛蒸しパンが好きという設定で、たまたまこれを持っていた香菱に懐くことになりました。
胡桃と鍾離
胡桃と鍾離は同じ往生堂に所属する仕事仲間という関係です。
二人同時に顔合わせをする話は今回が初めてで、しかも鍾離にボイスには「胡桃が苦手」と書かれており、一部で物議を醸していました。
しかし、今回の話では二人とも仲良く話しており、鍾離も苦手と思っているような節はありませんでした。
これに関してはツイッターにも書いていますが「苦手」という言葉のとらえ方が日本語では複雑な意味を持っているためであり、実際には「嫌う」という意味ではなく「とらえどころのなさに戸惑っている」という意味であると思います。
「モラクス」は璃月の神としてみなから崇められており、「鍾離」もまたその博識さと見識の深さで誰からも一目置かれています。
しかし、一目置かれるということは、逆に言えば距離を取られているということを意味します。
しかし胡桃は、鍾離に対しても全く物怖じせず「普通の人間」として接しています。
海灯祭ラストムービーでは、鍾離の左肩を叩いておきながら、右から顔を出すという細かい悪戯も仕掛けています。
彼に対して、こんなことができるのは胡桃ぐらいであり、初めての経験に戸惑う鍾離がつい「苦手だ」と言ってしまうのも無理からぬことでしょう。
ちなみに海外でも「元気な孫にふりまわされる爺さん」というくくりでこのコンビの人気が異様に出ていたりします。
申鶴と甘雨
この2人は、同じく幼少期を鶴おばに育てられた愛弟子です。
申鶴のキャラクター発表時には、2人の衣装が1着を半分こしたかのようなデザインだったため、鶴おばが服を1着しか用意しなかったのではないかと言われ、ネタ絵も爆発的に増えたりしました。
実際のところ、申鶴は人間であり、彼女が鶴おばに引き取られた時点ですでに甘雨は璃月七星の秘書として活動していたため面識はありませんでした。
甘雨は申鶴のことは把握しており、人間界に最近戻ることになった申鶴ちゃんのことを心配してくれます。
しかし甘雨ちゃん「私の方が姉弟子だし、人間界に慣れてない申鶴さんをフォローしなきゃ」って思ってそうだけど、申鶴ちゃん意外と順応力めっちゃ高いから、すぐにコミュ力で負けそうで大変心配です。
刻晴と甘雨
刻晴と甘雨は璃月七星とその秘書という設定です(甘雨は刻晴直属というわけではなく、七星全体の秘書という立ち位置)。
原神には明言はされていないが明らかに公式が推している組み合わせがあり、この二人は以前から公式イラストでもやたらとセットにされています。
海外では「Ganqing」という愛称で親しまれていますね(甘雨-Ganyuと刻晴-Keqingより)。
ちなみに日本語版原神公式アカウントは、必要事項だけを淡々と報告するというイメージですが、英語版公式アカウントはたびたび謎のツイートをしては削除するという奇行を行っており、2月11日に刻晴と甘雨のスキーのイラストを公開時に「Ganqing Impact?」という呟きをしてすぐに削除するという行為をしています。
最早この二人の組み合わせは公式公認と言ってもよいのではないでしょうか・・・。
元々刻晴は岩王帝君否定派であり甘雨は岩王帝君肯定派と、元々お互いに相手を苦手としていました。
しかし、お互いに璃月の将来について話し合ううちに和解し、今では少しずつお互いに歩み寄るという経緯を経ています。百合の王道ですね。
月遂い祭では、鶴おばの登場により自分の過去を他人に話されたのではないかと心配する甘雨を刻晴が庇っています。
今回のイベントでも同様のことが繰り返されそうになり、再び刻晴ちゃんが庇ってくれました。
ゲーム上ではここでお別れしていますが、この後は仲良く傘を買いに行ったりしているようです。親友じゃん!!!!!
行秋と重雲
元々2人に絡みがあるということはキャラクター設定で判明していたのですが、最近のイベントでは特に推されており完全にコンビになっています。
月遂い祭では行秋に付き合わされる重雲という構図が完全に成立しており(この関係はキャラクターストーリーにも書かれている)、ムービーでは幼い頃の2人が見れたりもしました。
屋根の上に胡桃がいる
今回のイベントでは相変わらず行秋が妖魔関連のことで重雲を騙してからかっているところに宝盗団が現れたため、旅人たちが介入したという流れになっています。
イベント後は、軽策荘で二人仲良くお茶を飲んで(そして話を逸らされ)たり、花火も一緒に見ていたりとショタコンビの名を欲しいままにしています。
ちなみに胡桃も幼馴染枠に入っているのですが、今のところこの2人の絡みに胡桃が介入する描写はありません。
凝光×北斗
凝光は法で璃月を束ねるトップであり、自由を標榜する海人の北斗とは相性が最悪で、事あるごとにぶつかり合い、悪口を言い合っています。
・・・さっきどっかで同じような説明をしたような????
そう、刻晴×甘雨と同じく、公式イラストでもやたらと組み合わせが多いコンビで、北斗は凝光のことをいけ好かないと言いながら、彼女からの依頼を多数こなしています。
おまけにただ二人が仲良くするだけの公式PVまで作られているという気合の入れようです。
前回の月遂い祭では、北斗が刻晴の働きぶりを褒めると、直接言われたわけでもないのに拗ねてます。可愛いかよ。
今回のイベントでは凝光は北斗に群玉閣の遺物収集を依頼していますが、その際の「お金以外の『報酬』もある」という発言は物議を醸しましたね……。
ちなみに特に関係の深そうなキャラはボイスでも複数に渡って語られたりしますが、凝光と北斗はお互いに2種類ずつあります。
お察しですね。
群玉閣が顔パスであることを匂わせたり、イベントムービーでは、最後に一緒に花火を見て正装を褒めたりと、妄想の材料には事欠きませんね!!!
北斗×辛炎
辛炎はかなり初期(Ver1.1)に実装されたキャラクターであるにも関わらず、何故か公式に延々と無視されるという悲劇があり、割と物議を醸していました。
Ver1.3の海灯祭予告ムービーでは、辛炎がライブを行っていましたが本ゲームで実装されなかったため、幻覚だったのではと言われたりもしました。
そして2.1の月遂い祭でついに満を持してゲーム内に登場しましたが、北斗とともに香菱の料理を食べて終了しています。
あとパイモン前々から知ってる風に語ってるけど、初顔合わせのはずだぞ?????
今回のイベントでは、辛炎は北斗の船でライブをする予定でしたが、凝光からの依頼が優先されて中止になってしまいます。
一応、イベント後にはライブをした体裁にはなっていますが、結局カットされているのでまたもや幻のライブと呼ばれてしまいました・・・。
ちなみに2.2のイベント謎境一騎においても、鎖国された稲妻に辛炎が入国できたのは北斗の協力があったからです。
留雲借風真君(鶴おば)
メインイベントの途中で、旅人は刻晴の頼みにより仙人たちへ挨拶に行くことになります。
奥蔵山に向かうと、そこでは留雲借風真君と甘雨が出迎えてくれました。
刻晴は、留雲借風真君がからくり好きということを知っており、今回のイベントで使われた花火器具をプレゼントします。
このからくり好きという設定はVer2.1「月遂い祭」で明かされており、この時旅人は彼女の求めに応じて、自動で調理をしてくれるからくり調理器具の機能を確かめるために奔走しました。
どうでもいいですが、この調理器具はなんと「料理ができない」が公式設定の雷電将軍でも料理ができる大変画期的な機械になっています。
鶴おばは途中で甘雨の子ども時代の話をしようとしますが、甘雨はすぐにその場から逃げ出そうとします。
これは、甘雨の伝説任務内で、口を滑らせた鶴おばから小さいころの可愛いエピソードをべらべらしゃべられるという辱めを受けたからですね。
同じようなことは前回の月遂い祭でも起きており、今後も「鶴おばの甘雨いじり」が期待できます。
申鶴
この鶴おばの会話には、途中から申鶴も合流し、璃月料理を手土産として用意しています。
一見すると、何気ないシーンなのですが魔神任務で出会ったときの彼女は「美味しいものを食べると人間界に馴染めなかったとき問題が起こるから食べない」と言っていたことを覚えているでしょうか?
これは申鶴が人間界に今後も居続けるという決意を言葉で語ることなく示しているわけですね。幸せそうでよかったよ・・・。
その他NPC
前回の海灯祭や月遂い祭では、NPC関連の描写もいくつかあり、特に北国銀行のヴラドとナディアは有名です。
この二人は、元々昼と夜の交代制で銀行の警備をしており、お互いに文通して仲を育んでいるという設定でした。
彼らは祭りのたびに仕事をさぼって逢引きしている大変けしらかん二人です。
ところが、今回のイベントでは祭りの時期になっても真面目に働いたままであったため、別れたのか!?と一部で騒がれたりしました・・・が、ラストムービーではしっかりと待ち合わせをする姿が映っており、やはり仕事をさぼって逢引きしていた模様。
ちなみに、イベントムービーを見た後には銀行前の会話に変化があり、祭りの余韻を楽しんでいたりします。
うらやまけしからん・・・。
若陀龍王
若陀龍王は岩王帝君のかつての友でしたが「摩耗」により記憶をなくして、結果として人々に害を為すようになったため、岩王帝君と3人の仙人により封印されました。
今回のイベントムービーでは、若陀龍王の石碑の前にとっくりと4つのおちょこが置かれていたため、これは恐らく祭りの時期ということで岩王帝君、削月築陽真君、理水畳山真君の3柱が龍王に会いに来たのだと思われます(もう一人の仙人は名前が消されており詳細は不明だが死亡していると思料される)。
鍾離先生の璃月漫遊記
海灯祭の任務をクリアすると、各地の璃月キャラが配置されるのですが、その中で唯一鍾離先生だけが一日にごとに居場所が変わり、その都度セリフも変更されていました。
それぞれに赴きのあるセリフを言う素晴らしいものだったのですが、リアル日跨ぎという都合上、全部を見れなかったプレイヤーも結構いたようです・・・。
一応、Youtubeに7日間まとめたものを限定公開で置いているのでボイスが気になる方は参照してください。