この記事は、2023年10月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる記事となる可能性がありますのでご了承ください。
スネージナヤに所属するファデュイ執行官は実力順で順位が付けられており、「十一人のファトゥス」と呼ばれていることから、既に名前が出ている「11人」で全員であり、当然その中で順番が決められていると考えられていました。
この前提に基づき、Ver2.8の時点で全員の順位がほぼ確定していた・・・と思われていたのですが、Ver4.1で公開された「召使」の意外な順位によりこれまでの前提が崩れ、更にこれによって正体不明の執行官が存在する(した)可能性も出てきたので改めて執行官の順位に関する情報についてまとめておきます。
まず、作中で順位が明言されている執行官は次のようになっています。
これを見れば、順位不明のファトゥスは「道化」と「隊長」であり、空白の順位は「一位」と「十位」なのが分かりますね。
また、この順位は実力によって決まるものであり、席次が空いても自動で昇格する仕組みはないようです。
これを踏まえた上で、隊長と道化の情報を探っていきます。
順位不明:「隊長」
隊長は、タルタリヤや放浪者から「俺の席は(彼に比べて)後ろすぎる」「トップクラスの実力を持っている」と高く評価されており、上位ランクの実力者であることが伺えます。
またモンド西風騎士団の大団長ファルカとテイワットの北境で接触しており、その際に経歴や出身を隠蔽していることと、生身の人間であることが分かりました
この後「隊長」はナタに向かったとのことなので、諸説ある彼の正体に関しては来年までお預けになりそうですね。
順位不明:「道化」
道化はファデュイ(愚人衆)を作った人物であり天の神々から裁きを受けて滅んだカーンルイアの遺児です。
ガイアの血縁と噂されていますが、その真実は謎のまま。
「最初の執行官」「一人目の愚者」と表現されていますが、現在の明確な順位は示されていません。
一位は「隊長」なのか「道化」なのか?十位は誰なのか?
召使の順位が四位であったため、空白の順位は「一位」と「十位」になります。しかし、隊長が十位である可能性はほぼないでしょう。
それは「実力順の執行官」の中で隊長は「トップクラスの実力」を持っているうえ、タルタリヤ(十一位)は彼と比べて「俺の席は後ろすぎる」「彼は俺のことに気付いていなかっただろう」と発言しているため、席次がかなり離れていることを示しています。
道化の実力に関する情報は全く不明ですが、実力で席が決まるファデュイの中で仮に「十位」だとしたら、誰が彼の命令を聞くのか?という問題が出てくるため、二人とも十位に相応しいとは到底思えません。
そこでヒントになりそうなのが、Ver4.0の世界任務「良いモノに悪いセンス」でNPCサルサの口から出た「創始者はゼロ号」というセリフです。
これに基いて、ファデュイの創始者である「道化」は0位だとすると、空白の疑問に色々と腑に落ちます。
タルタリヤは「道化」について「彼は最初の執行官であり、今の執行官のリーダー」だと説明しています。
つまり、執行官の人数が少ないときは他の執行官と同じように活動しており、ある程度スカウトが進み組織が確立した現在は「執行官」という枠組みを超えた立場になったということですね。
実際にファデュイ紹介PVでの道化の役職は「統括官」となっており、他の執行官とは別枠として紹介されています。
この場合、1位の席次はトップクラスの実力者である「隊長」が収まることになるでしょう。
しかし、道化が「0位」で隊長が「1位」だとすると、ここでまた別の問題が浮上してくることになる。
空白となる十位は一体誰なのか?
まず前提として、現在の執行官は既に先のリストに載せた11人で全員です。
「淑女」の葬儀の時に全員召集をかけられているからです。
この時、PVの冒頭で道化はチェスを行っていますが、このチェスは神々(白)と執行官(黒)を見立てていると考察されています。
この映像をよく見ると黒駒2体が盤外で最初から倒れているのが分かりますね。
局面が進むと黒駒が倒されて、そこに火の蝶が群がるため、駒が倒れることは死亡或いは離脱したことを示すと考えられます。
2体の黒駒が最初から倒れていることは、この局面が進む前から「2人の執行官が既に盤面を離れている」ことになります。
このうち一体は離脱した散兵であり、もう一体は別の執行官——つまり、十位は既に何らかの理由で死亡或いは離脱している可能性があるのではないか?
それは一体誰なのか?
単にまだ語られていないだけというのも十分ありえますが、既に登場した人物の中で執行官であった可能性がある人物が一人存在しています。
それがディルックの父であるクリプス・ラグウィンドです。
クリプス・ラグィンドの闇
クリプスはゲーム開始前の出来事が記された原神セレベンツの登場人物で、既に死亡しています。
彼は元々は西風騎士団に入りたかったのですが、神の目を得ることができず実力不足だったために、騎士団に加入することはできませんでした。
ただしアカツキワイナリーはモンドで一番の金持ちと言われており、その資産と影響力はモンドで随一でした。。
・・・ん?なんか誰かと似ているような・・・。
それはさておき、彼の代わりに息子であるディルックは神に認められ、更に西風騎士団で優秀な成績を収め、クリプスはそんな息子を誇りに思っていました。
しかし、そんな最中に親子が乗る馬車が魔龍ウルサに襲撃されてしまい、クリプスは息子を守るために隠し持っていた邪眼を解放するも、最終的に死に至る結果を招きました。
ディルックが知る由もなかったのですが過去のクリプスは力を渇望するあまり、過去にファデュイと取引をして邪眼を入手していたようです。
クリプスの死から紆余曲折があり、ディルックは騎士団を退団することになるのですが、この時彼は神の目を一度放棄しています。
そのためモンドに戻り「闇夜の英雄」として活動する際は、父親の使っていた邪眼を継承して戦闘に使用していましたが、その邪眼は「博士」曰く唯一無二の特別なものと説明されています。
また、この時彼が同時に使っている仮面も恐らく邪眼とセットで父親から受け継いだものであり、よく見るとその仮面にはファデュイのマークがついています。
そもそもクリプスが死亡したのは彼の馬車がファデュイの操る魔龍ウルサに襲撃されたのが原因です。
しかし、ファデュイと邪眼の取引をしていたクリプスが襲われるのも妙な話で、これが息子のために彼がファデュイから離反した制裁だとするとしっくりくる気がします。
この事件で、十位は「空白の順位」となり現在に至ったのではないかなと。
(空白の順位ができたからといって自動で下位の順位が繰り上がったりはしないことは「散兵」と「淑女」の件で判明しています)。
まとめ
この記事を書くことになったきっかけは、召使が「四位」であると発表されたことにより、空白の順位が「一位と十位」で、残った執行官である「道化」と「隊長」のどちらも「十位」には相応しくないと考えたのがきっかけです。
その後、考察用Discrodで色々と話し合ったところ、ラグウィンドの存在が浮上したため検討に値すると思いました。
十位という順位も、同じように神の目を持っていない(と推測されている)が、資金面で貢献している「富者」が九位なので妥当な感じがします。
ちなみに、英原神ファンダムではディルックの語源は「diluculum(夜明け)」であり、クリプスはその対義語である「crepusculum(夕暮れ)」とされており、これも対照的な親子と考えたら趣が深いですね。
とはいえ、あくまでもクリプスの邪眼はファデュイ製であるということが分かっているのみで執行官かどうかは仮説の域を出ません。
今後の新情報に期待しましょう。
おまけ
ちょうど空いている席次が「10位」ということで、実は「道化」が10位で0位のヤミー説あるか……!?
ないですか……すみません……