この記事はYoutube投稿したものをブログ用に再編集したものになります。
2025年8月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでおり、今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください
みなさん、こんにちは。ルト兄です。
ナド・クライの情報が頻繁に更新される最近の原神公式ですが、先日もまた新たな超重要PV「月夜の叙事詩」が投下され11人のナド・クライ関連キャラが紹介されました。
今回はそれらのキャラクターの情報と、PVに隠された伏線を解析していきたいと思います。
*この動画は過去に公開した動画版のブログ記事版ですが、一部の情報を追加しています。
ファルカ
西風騎士団に所属する「北風騎士」ファルカ

風の国の騎士団トップである大団長という肩書と
レザーに武器の使い方を教えたという前情報どおり、風元素の大剣使いでした。

彼が持っている武器「狼の末路」は1000年前に「北風」と名乗った「狼」の騎士が使っていたもの。


「ファルカ」という名前も「狼」を意味する古ペルシャ語からきています。
ただし、伝承と違ってファルカが持つ者は傷がないためレプリカなのか研ぎ直したものなのかは不明です。

年齢は「若くもないがそこまでではない」ということで、以前にアラサーぐらいと予想していましたが実際それぐらいに落ち着きそうですね。
彼がこの地に来たのは月のためですが、公式字幕には「モンド」と注釈が入っています。

モンドは英語版ではモンドシュタットと言われており、その意味はドイツ語で月の都。
都の形が戦艦のように見えると初期から話題になっていましたが、最終決戦では本当に浮かび上がり、天空に登る可能性も出てきました。

或いはモンドの都は星——すなわち月から堕ちてきた破片なのかもしれません。
モンドには「星が落ちて湖ができた」という伝説があり、小さなかけらがこの湖を

天空に繋がる門のあった巨大な月はサイダー湖に落ちてモンド城を形成した。
なぜモンドからわざわざ大軍勢を連れて遥か遠方のナド・クライにきたのかが疑問でしたが、月がモンドという国そのものに関係していると考えれば納得です。
余談ですがファルカと一緒に映っている月は、地球の月と全く同じデザインをしています。


以前のブログ記事「テイワットの根源的な世界観」において、テイワットの創造神「原初のあの方」の故郷は地球であると推測しました。

この「偽りの空」に映し出された「偽りの月」が「原初のあの方」の記憶から作り出されたものであれば、やはりテイワットの根源は我々の地球にありそうです。
アイノとイネファ

Ver5.8予告PVでナタを彷徨っていたイネファですがナド・クライにいるということはこの時間軸は未来の話のようですね。

その来歴は5.8の魔神任務で判明し、ナド・クライへの案内役となってくれるようです。
アイノも6.0で水元素キャラとして実装が決まったため、月感電パーツとしてイネファとの相性が気になります。

フリンズ

フリンズはナド・クライの新組織ライトキーパーの一員で亡霊——ワイルドハントを軽くあしらっています。
彼は「誰か」と間違えられて襲われたようですが、そのヒントは、その後に描写されるライトキーパーの墓にありました。

この墓には
「In sacred tribute to Chudomir, The Aarnivalkea」
神聖な賛辞をチュードミルに捧げる、アールニバルケア

と刻まれています。
フリンズのミドルネームである「チュードミロヴィッチ」には、「チュードミルの息子」という意味があります。
すなわち、この墓に眠っているのは彼の一族でしょう。
よってワイルドハントが「人違い」したのは初代ワイルドキーパーのことなのかもしれません。
なお「アールニバルケア」とは小さな炎に似た光の現象で、「隠された宝」の近くでちらつくウィルオ・ウィスプのことです。

初代ライトキーパーと宝盗団創始者は親友だったため、この墓には、「リードミラーの財宝」の秘密が隠されている可能性があります。

また数年前に彼の部隊はアビスと戦って他全員が死亡しているため、他の墓も彼の同僚でしょう。

また雷元素の神の目を持っているためイネファと同じ「月感電」か、別の月反応を持っている可能性があります。
ヤフォダ

彼女はPVだけではどんなキャラか分からなかったのですが、追加の記事により賞金稼ぎだと判明しました。

もしかすると追剥ぎにあった立本くんの荷物を取り返してくれたのも、彼女だったのかもしれません。

ただしその後のマッチポンプは・・・
あまり追求しない方がいいかもしれません。

ドゥリン
魔神任務「背理」で龍から人間になったドゥリンもナド・クライに登場します。

兄弟であるアルベド、友達である放浪者がそれぞれの理由でナド・クライにきているので、付き添いのような感じで連れてこられたのかもしれません。
発表されたときはどことなく執行官の服装に似ていると言われましたが、おおまかなデザインは腐植の剣をイメージして作られているようですね。

この剣はドゥリンの身体を素材にしているため、理に適っています。
かなり解像度が低いので自信はないのですが、背中に見える神の目が炎っぽく見えます。

翼で空を飛んで移動人権になったりするんでしょうか?
ネフェル

ネフェルは物語の語り部であり、ヴォイニッチ商会のトップである「秘聞の館の女主人」です。

ナド・クライではなくスメール風を感じるのも「秘聞の館」というイメージに確かに合致しています。
名前がエジプトの「ネフェルタリ」をモチーフにしてそうなことから、元々はスメールのキングデシェレトに仕えていた七賢人の後継だったのではないでしょうか?

どことなく「蛇」を連想する外見なのと、草元素の神の目を持っているためアペプを信仰する一族の可能性があります。

ちなみにセノとセトスも七賢人「ヘルマヌビス」関連のキャラです。
ラウマ

ラウマちゃんは「天の釘」によって滅ぼされた黄金の都ヒュペルボレイアの生き残りです。

現在、「霜月の子」の土地はファデュイに攻められている様子なので、恐らくラウマちゃんと協力してスネージナヤに対抗する流れになりそうですね。

名前の元ネタは東バルト神話に登場する豊穣の神であり、伝承では裸で巨乳の女性の姿で登場するのですが、さすがに原神ではレーティング的に難しかったようです。
その代わりプレビューPVでは変身して鹿の姿——すなわち裸になっていたので、その意味では原作再現なのかもしれません。
もう一つ気にかかるのは彼女の血が「銀色」だということです。

恐らく「フェイ」として鍛造された妖精には、重大な秘密が隠されているのかもしれません。
草元素の神の目を持っており、同じくナド・クライ出身のイネファが「月感電」を使えるように
彼女も草に関連する新反応を持っている可能性が高そうです。
なお、なぜか胸の服の一部が浮き出ていますが、これが果たしてあれなのか、いやそうするとピンク色の輪っかが小さすぎるという意見もあり、そして恐らく答えは永遠にでません。

ファデュイ執行官「傀儡」
ナド・クライで急速にクローズアップされた傀儡。
以前に公開したブログ記事では、本体は後ろの遺跡機械であり、その正体はフォンテーヌの誇る天才アラン=ギヨタン。
メインである女性は妹のアンを模した機械仕掛けの人形と推測しました。

今回の公式イラストではわざわざゼンマイの姿を見せているので、その可能性はさらに高まったように思います。

おまけに「傀儡」の袖口は「水仙」をイメージしたデザインになっています。

「傀儡」に関する詳しい考察動画は以前に公開したブログ記事をベースに、新しい情報を追加したうえで近日公開する予定です。
「少女」コロンビーナ
彼女は元々はファデュイ執行官第3位に位置していましたが、現在は脱走しているようで肩書から「執行官」がなくなっています。

その代わりに「月の少女」と肩書がついており、いずれ堕ちてくる「月」を警戒しています。

彼女の周りにある花は「三日月」をイメージしており、また公式サイトでは「新月の像」の姿がコロンビーナと酷似しているため、「月の力の継承者」であることには間違いないでしょう。


この時「水」を媒介とした、特別なヒールを履いているのも気にかかります。

以前に考察したブログ記事では、彼女の正体は「仙霊」であると推測しました。

幻想シアターの子オオカミからは「仙霊は罰として天に何かを捧げる必要がある」という情報が得られています。

もしかすると彼女は「目」を捧げたのかもしれません。

ニコ・リヤン

ニコ・リヤンは「N」のコードを持つ魔女で、「絶対に迷わない道案内人」と呼ばれています。

魔神任務間章第三幕で旅人の頭の中に話しかけてきた人物であり、フォンテーヌ魔神任務では滅亡の預言に対するアドバイスを送っています。

彼女の正体はコロンビーナと同じく仙霊であり「声」を捧げてしまったために、話すことができなくなりました。

彼女がテレパシーで人の脳裏に話しかけるのはそのためで、実際にPV内でも彼女のセリフがかかっているとき、その口は一切動いていません。

またスカークの説明によると彼女は完全に「人間」になったようですが、よく見ると額に「星のような傷」が存在しています。

アルベドのように同じ魔女会メンバーであるレインドットに肉体を創造してもらったのでしょうか?

なお「天の使者」がもともと持っていた翼と冠は力を使う際に発現するようになっています。

アリス

魔女会筆頭のアリスさん。
これまでは声のみの出演でしたが、ついにその姿を公に現しました。
まさに「大人になったクレーたん」のような外見で炎元素の神の目を持っているのも同じです。
元々テイワットの辺境を見守る役目を持っていましたが、今回は当然と言うべきか月の異変のためにこの地に赴いたようです。

彼女の投げた紙には「月の三姉妹」と酷似した名前が書かれていました。

ただし実際の月の三姉妹と名前として伝わっているのは「ARIA、SONNET、CANON」であるためこの微妙な違いがどうかかわってくるかは不明。
なお「SOLNARI」はカーンルイア五大罪人の一人「月の復讐者レリル」の英語名に含まれてるため、全く無関係という可能性はないでしょう。

未だに唯一情報のない彼?ですが、ナド・クライに関わってくることは確実です。
「堕ちてくる月」がテイワットの脅威であるならば、手を組むことすらあるかもしれません。
同行者はアルベドと放浪者ですが、放浪者はここから別行動を取ることになります。
ここでコロンビーナのセリフを思い出してください。
「過去は水面に未来を映し出すと」

放浪者の目的は古い因縁の清算――そう彼が語るとき、水面に移っているのは過去の姿――散兵でした。


すなわち彼がここに来たのは全ての運命を狂わせたもの
「博士」の殺害です。

そうしなければ彼は未来に進むことができないのだから。
月の物語を始めよう
月――原初の衛星兵器
さてナド・クライ最重要用語である「月」の物語を始めましょう。
原初の世界――天から「降臨者」が訪れる前の龍の支配する世界では生死の境はなく、無数の意思が流れていました。

龍族の「秘源機械」と月を信奉する「霜月の子の島」の機械が同じものなのは、大元は龍族の技術だったからなのでした。

そして龍によって「月」は空へ解放されました。

月の三姉妹の事前情報が「天空」に強い強がりを匂わせていたことと、原初統一文明が月を信仰していたことから、当初「月」は天理に関係するものと思われていました。

しかし今回のPVによって、「月」とは龍に属していたことが確定し、オシカ・ナタの壁画「天蛇の船」に接続された3つの月が描かれていたように、宇宙に目を向けていた龍族にとって、重要な中継基地として使われる予定だったようです。

「月の像」がパラボラアンテナのような形をしているのも、月に命令を送るためのものなのでしょう。

しかし龍が宇宙へ進出する前に天空から「第一の玉座」原初のあの方が降臨し、龍族は敗北しました。
「あの方」がテイワットを創世する際は完全に1から作ったわけではなく、元々原神世界にあったものをうまく利用しています。
燃素(光元素)を七元素に分けて再利用したように
「月」の制御権もまた「天空」に奪われてしまいました。

むしろ積極的に裏切った可能性もあります。
ちなみに三姉妹の姿をよく見れば、長年の謎であった稲妻の秘境に描かれていた謎の3人組の姿に酷似していることが分かります。

今後、稲妻と月の深堀りが来ると予想しています。

さて三つの月のうち二つは砕け、制御権を持つ月の三姉妹は全員死亡していました。

唯一天空に残る「霜月」の制御権が空白となっていましたが
コロンビーナがそれを受け継ぎ「新月」となることが予言されています。

彼女を巡る戦いがナド・クライ最大の争点になるでしょう。
ついに公開が近づいてきた「ナド・クライ編」のために、最近の原神は毎週のように新情報が供給されるようになってきました。
また「少女」や「傀儡」のように過去の伏線が回収され始めているため、この辺りもまた再度掘り下げたいと思っています。