この記事はYoutube投稿したものをブログ用に再編集したものになります。
2025年9月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでおり、今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください
みなさんこんにちはルト兄です。
「恋と深空」
それはイケメンとイチャイチャできる乙女ゲー。

そんな触れ込みに騙されて契約をしたら、いきなり大剣を持たされてドラゴンにぶっ飛ばされた経験を持つ全世界のハンターちゃんお元気ですか?
主な遊び方としてはイケメンといちゃちゃするデートや、写真撮影、イケボなどを堪能するゲームですが、それと同時にメインストーリーや世界観もかなり深く設定が練り込まれています。
しかし逆に難解すぎる面もあり、例えば思念カードでは甘々すぎるほどなのに、ストーリーではあっさり風味で、むしろ冷たく感じるところすらあります。
伝説思念のストーリーでは、いきなりフィロス星なる異世界に飛んだと思ったら、ドラゴンになったりサイボーグになったり、さすがについていけない人も多いんじゃないでしょうか。


そこで今回はよりゲームを深く楽しむために、初心者向け世界観の説明とストーリーの解説を行っていきます。
ただし、世界設定に関しては公式からの直接の言及はほぼ存在しないため、あくまでも提示されている情報から、僕がこう考えているという一意見であることをご了承ください。
*この動画は過去に公開した動画版のブログ記事版です。
メインストーリー概略
恋と深空は「臨空市」と呼ばれる、地球上の架空の街を中心に展開されます。

西暦2034年のある日
この臨空市の上空に突如として時空の穴が出現しました。

後に「深空トンネル」と名付けられたこの穴が出現すると同時に、地球上に何万体もの怪物が出現。
人類へと無差別に襲いかかり、とてつもない被害を与えました。
これが主人公たちが戦っている「ワンダラー」と呼ばれる怪物です。

主人公もこの災害の経験者で、彼女の一番最初の記憶は、これに遭遇したところから始まります。
当時の主人公はわずか7歳であり、他の人々と同じように逃げ惑うしかありませんでした。

しかし怪物たちが暴れまくる未曽有の災害の中、ワンダラーを数多く撃破して人々を救った謎の男性が現れます。
主人公ちゃんもその彼に助けられた一人です。
この謎の男性は後に「月影ハンター」という名で
呼ばれることになりますが、その正体は今なお全く謎で誰なのかさっぱり想像がつきません。


いったい何者なんだ・・・。
全くわからない・・・。

その後、避難所に身を寄せた彼女はスエという老女に拾われ、同じく引き取られた血の繋がっていない兄マヒルとともに3人で暮らすことになりました。


血の繋がっていない兄マヒルです。
大事なので2回言いました。
後に「裂空災変」と名付けられたこの出来事は、人類に計り知れない損害を与えたうえに「特異エネルギー」と呼ばれる謎の力が地球に残存。

これが濃くなるとワンダラーが出現するという危険が残りました。
しかし、それは同時に新たな技術の扉を開きます。
このワンダラーは体内に「コア」と呼ばれる未知のエネルギーを秘めており、これを利用することで既存の技術を超えたテクノロジー開発が可能となりました。

このため、ワンダラーを退治して人々の安全を守りながら、「コア」を獲得して社会に貢献する深空ハンターと呼ばれる職業が成立しました。

物語はこの出来事から14年後の西暦2048年。
主人公が深空ハンターの新人として登録するところから始まります。
EVOL
この世界は現実の地球とほぼ同じ環境設定ですが、一番大きな違いとしてEvolと呼ばれる超能力が存在することで、その使い手のことをEvolverと呼びます。

このEvolは使い手によって属性が決まっていますが、主人公は「共鳴」という珍しい属性を持っており、その名の通り他のEvolverと共鳴することでその属性と同じ力を使うことができます。

つまりセイヤと組めば光、レイと組めば氷になるわけですね。
戦闘システムとしては属性は存在せず意味はないのですが、ストーリー上では「増幅」という形で何度か活躍の場があります。
ちなみになぜEvolという名前なのかと言うと
逆さから読むとLoveだからです。

パラレルワールド仮説
さて、このゲームをやっていて一番疑念に思うのは、思念カードなどの日常パートとストーリーモードでのカレたちの態度の温度差や、五股問題などではないでしょうか?
まずこのゲームでの「世界」とは流れる川に例えられ、そして分流によって枝分かれするように世界が分岐するパラレルワールドを採用しています。


つまり、メインストーリー(本川)が全ての世界の基準として、思念カードやイベントなどでデートをしている時は「あなたがその人を彼氏に選んだ時空」がパラレルワールドとして存在しているということです。

よって決して主人公ちゃんが浮気しまくっているわけではないので安心してください。
要するに公式で二次創作しているようなものと考えれば分かりやすいかもしれません。

なお基本的にはメインストーリーからそれぞれのカレのルートに派生していると考えていいのですが、過去に開催されたイベント「狂想の序曲」のように完全なる別世界も存在しています。

さてメインストーリーでは5人のカレたちの想いが一人の主人公ちゃんに収束しているのですが、実はこれは全く別の時空の因果が元になっています。
それが深空トンネルの向こう側に観測され「伝説」の舞台にもなっているフィロス星です。

このフィロス星とはそもそもなんなのかと言うと、実は地球が滅んだ後に作られた人工惑星のこと。

数えきれないほどはるか先の未来において、地球の「核」は寿命を迎えてしまいました。
人々は未来の超科学で人工星核を作り上げ、バラバラになった地球のプレートを繋ぎ止めました。

こうして出来上がったのがフィロスと呼ばれる愛の星です。
本質的にはほとんど地球のようなものなのですが、地核が異なっているためかストーリー上では別の星として扱われます。
さて、こうして出来上がったフィロス星の中で、それぞれ全く別の世界線としてカレと主人公ちゃんは愛を育みます。

重要な点として、この主人公ちゃんは、違う時空の人間であり本質的には別人です
そして、そのカレたちが現在の地球に転生して主人公ちゃんと出会ったのです。

さて、この説明にみなさんは引っ掛かりを覚えませんでしたか?
深空トンネルの向こう側には「αーP0159」という恒星が存在しており、この星系には「フィロス星系」と名付けられました。

このフィロス星系は非常に古く、生命の痕跡こそ残っているものの、すでに滅亡したと説明されています。

フィロス星が地球の未来の果てであるならば、なぜ「過去に滅亡」しているのか?
主人公、そしてカレたちはなぜ地球——「過去に転生」したのか。
そもそも、この深空世界観では各男性主人公ごとに世界――「川」が分岐しているはずです。

なぜ「違う川の存在」である彼らが、本編では同じ世界の人物として登場しているのか。
それは、いわゆるメインストーリー軸とは、それら全ての因果が交錯した世界線。

パラレル地球だからです。
そしてフィロス星の物語は「未来」の話ですが、「この地球」においては「過去」の話なんですね。
「時間」という概念は人間が考えただけのものに過ぎず、宇宙全体にとっては未来の話も過去の出来事になることがありえます。

先ほど本編のカレたちはフィロス星からの転生体と説明しました。
つまり、カレたちは過去の自分とは「似て非なる別人」という扱いなのですが、実は一人だけ転生していない人物がおりそれがセイヤです。
「本編のセイヤ」だけは「フィロス星のセイヤ」と完全なる同一人物であり、そして地球にパラレルワールドが入り混じることになった全ての原因なのでした。

セイヤのフィロス星
「セイヤのフィロス星」は人工星核の力により永遠の命を持った不老不死の世界で、人々は永遠を謳歌する理想郷の星だったのですが、そんな中で一人だけ例外だったのが主人公ちゃんです。

彼女は心臓に病を抱えていたために、他の人間と違って近い未来に死ぬ運命でした。
セイヤはそんな主人公ちゃんの病を治すために「どんな病気でも治せるコア」を探しに行きました。

彼は主人公ちゃんが死ぬ間際にコアを見つけ、ようやく彼女のもとに戻りましたが、その際にコアの「代償」として首輪を付けられてしまいました。
さてコアを埋め込まれた主人公ちゃんは「死んでも蘇生する」という能力を手に入れ、記憶を代償とする代わりに心臓の病を克服して「生まれ直し」ました。

しかし、このことがまた別の問題を引き起こします。
先ほど説明した通りフィロス星は新たな人工星核をエネルギー源にしているのですが、所詮は人工物のためか長くは持たず、主人公ちゃんが再び目覚めた時にはもうエネルギーを使い果たしていたのです。

そこでフィロスの王が選んだ選択は、星のエネルギー源とするために人間を「星の餌」として捧げて延命することでした。
ちなみに、人間がエネルギーに転換する過程がワンダラーを生み出した原因の一つです。
とはいえ、これは一時しのぎの延命にすぎない手段だったのですが、ある人物の存在が明るみになったことにより星の未来に一つの光明が生まれました。
人間を餌にすればエネルギーにできるのであれば、「無限に蘇生」できるほどの莫大なエネルギーを持つ人間を捧げれば、他の人間を犠牲にすることなくフィロス星を救うことができるという完全に天才的な策ですね。

そう、特別なコアを持つ主人公ちゃん一人が犠牲になれば、他の全てが救われるわけです。
当然セイヤがそんな手段に納得するはずもなく、王国を出奔して別の手段を探し求めますが、そんな都合のいい方法は見つかりません。
「今現在に存在する手段でフィロスを救うことはできない」

そのことを知ったセイヤは「フィロスを救う手段がある時代」に戻るために、時空を飛び越える「ロールバック号」とその乗組員である「ロールバック隊」を結成します。

そして、地球時代まで遡った彼らは全ての運命の根源である「はじまりの主人公ちゃん」を発見しました。
「はじまりの主人公ちゃん」とはフィロス星に転生する前——すなわち5人のカレの誰ともまだ恋愛関係に至っていない「あなた」です。
主人公ちゃんの正体は「星」そのものが意識を持った存在。

「とある星」が消滅するとき、その星の残されたエネルギーは、極小のコアに収縮されました。
そしてそのコアは宇宙を漂い続けた果てに、崩壊寸前の星――寿命が限界に達していた地球に漂着しました。
その後、人類が人工星核で地球を繋ぎ止めてフィロス星を作り出した際に、その星の生命体として初めて誕生したのです
無限蘇生の根源であるエーテルコアは、外部から得たものではなく彼女自身の生来の力と説明されています。

ただし他の人間との違いとして、彼女はコアに大部分を依存しているため、コアが弱っていたり、失っている場合は「心臓病」として表現されます。
こうして成果を得たセイヤたちは元のフィロス星へ帰還しようとしたのですが、この時に全ての運命を変えることになる「事故」が起きます。

或いはこれが起きることこそが「運命」だったのかもしれません。
未来へ戻るためのワープポイント座標にミスがあり、時空を超える深空トンネルの波動に宇宙船が耐えられなくなってしまったのです。

星系の乱流に飲み込まれたところで隕石の直撃を受けてしまい、完全に制御を失ったロールバックII号はブラックホールの特異点に墜落してしまいました。


セイヤは自身の持つ光のEVOLを使い時空を捻じ曲げて脱出を試みますが、あまりにも激しい乱流の中で彼もまた気を失ってしまいます。

その後ロールバック隊が目覚めたとき彼らが立っていたのは、なんと本編から数えて214年も過去の地球だったのです。


しかもその際に、「エーテルコア」も「彼女」も時空の渦に飲み込まれ、全く行方知れずの状態でした。

ロールバックII号は動かなくなり、わずかに電波の発信ができる程度。
セイヤたちは修理を試みますが、装置の起動には特別なコアエネルギーが必要でした。
世界設定の時に説明した通りコアとはワンダラーから入手する副産物ですが、過去の地球にはそもそもワンダラーが存在しないため、当然コアエネルギーもありません。
214年前は日本で言えば江戸時代であり、他の代替手段も望めるはずがありません。
宇宙船の修理が不可能と判断したセイヤとロールバック隊員たちは、機密保持のため同じ場所に長くとどまらないなどの「正体を明かさないための不文律」を制定し各地ばらばらに散っていきました。

しかし現代に至るまでの長い年月が過ぎゆく中で、当然のごとく欲望に負ける人間も登場します。
この世界にコアが存在するようになったのは、公式には2034年の「裂空災変」以後なのです、EVERではそれ以前からコアの研究が行われていました。

本編の悪役であるEVERは元々は単なるバイオテクノロジー会社にすぎません。
それが現在のような非人道的な実験を行うようになったのは、ロールバック隊によって本来の地球の歴史には存在しなかった、未来世界の技術がもたらされた結果なのです。

そしてセイヤがどれだけ探しても見つからなかった「彼女」——主人公ちゃんはEVERに先んじて発見され、ガイア研究所の実験体にされてしまいました。

本編ではヨミが主人公ちゃんを作り上げたと主張していましたが、これは完全な勘違い。

記憶を失った直後の主人公ちゃんが「自分の家はお星さまの向こうにある」と言った通り

主人公ちゃんは最初から「別世界」の存在だったのです。
そんなEVERによる実験が最高潮に達したあの日に、全ての運命が交錯する出来事が起きます。
2034年に突如として空に出現した「深空トンネル」そして、そこからワンダラーが溢れ出る「裂空災変」という大災害が起きたのは、N109区にあるEVERの施設が行った時空を歪ませる実験の事故によるものだったのです。

深空トンネルが開通したことによって、人類は「深空の伝説」を受け取りました。

これこそが無数の次元の「可能性」のこと。

本来は「まだ」どのカレとも結ばれていなかった「はじまりの主人公ちゃん」と
本来は「まだ」どのフィロス星に
なるかわからなかった「はじまりの地球」は

深空トンネルからの「メッセージ」を受け取ったことによって、その原因である主人公ちゃんを中心に「異なる未来のフィロス星」と「過去の地球」が再び一つの川となってしまったのです。

どのフィロス星であっても特別なエーテルコアが、この地球においては複数存在しているのは、「異なる時空の主人公ちゃん」が全て一つに収束してしまったから。

そして本来は別の時空であったカレたちが、一人の主人公ちゃんの元に集ったのも同じ理由です。

しかし最初に説明した通り、この「はじまりの主人公ちゃん」自体はまだどのカレとも結ばれていない存在。
そして最終的に「彼女」がどのカレを選ぶのかは「あなた」が選択することになります。
それに星譜から考えて、恐らくもう一人の「6人目のカレ」も近々登場するでしょう。

恋と深空のメインストーリーもますます佳境にはいってきました。
今後の展開が楽しみですね。