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【原神考察】「神の目」の存在理由。そして「原神」とはなんなのか。

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*この考察は、2022年5月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる考察となる可能性がありますのでご了承ください。

どうも、篝火文書店のハルトです。

今回は原神世界の超重要アイテムである「神の目」を起点として、「テイワット」の根源的な世界の成り立ちと、そもそも「原神」とは何なのか?ということに関するお話。

この手の話は既にほかの人にも語られているものであるけれど、色々と自分視点でまとめたくなったので書いておきます。

「テイワット」の基本設定

とりあえず「テイワット」とは何なのかということについて、現在語られている情報として次のものがあります。

・テイワットは「幻想大陸(世界)」と呼ばれている

テイワットは、ゲーム紹介ページでは「幻想世界」と呼ばれ、公式Twitterでは「幻想大陸」と呼称されています。

・テイワットは偽りの星空

原神Ver1.1「帰らぬ熄星」では旅人は冒険者協会の依頼により、人を昏睡状態に陥らせる謎の隕石を調査することになります。

そして、そこに現れたファデュイ執行官「散兵」により、「この世界の星空は嘘である」ことを告げられました。

また、そもそも旅人とパイモンのボイスにより、テイワットの昼夜は本来より短く、また星空の瞬きも旅人の故郷とは違うものだと言うことが分かっています。

・テイワットは「七神の庇護がある地」を指している。

原神世界は「テイワット」が全てではなく、「その外の世界」が存在することは当初から明らかになっていました。

それが「闇の外海」と呼ばれる場所であり、Ver2.4ではついにテイワット外の地域「淵下宮」が実装されています。
また、ダインスレイヴから「神のいない国」と呼ばれているカーンルイアも闇の外海の一国でしょう。

・「テイワットの辺境」は脆弱になっている。

クレーの母であり大冒険家アリスは現在、娘をアルベドに預け各地を旅しています。
そして、饗宴の翼のテキスト文によると、「テイワットの辺境」は脆弱になってきているそうです。

テイワットは「七神の庇護が及ぶ地域」を指します。
それは逆に言えば「七神の庇護が及ばなくなればテイワットではなくなってしまう」ことを指します。

・「テイワットにはテイワットの法則がある」

このルールはゲーム内でローディングTipsで読むことができます。
テイワットでは、外の世界とは違う独自の法則が働いていることを示しています。

・テイワット(Teyvat)とは箱舟である

テイワットは英語で「Teyvat」と記載しますが、これは「箱舟」意味を持ち、基本的には「Noah」とくっつけて「ノアの箱舟」のことを指します。

基本的にテイワット外である闇の外海の国は過酷な環境下に晒されています。

淵下宮は、人工的な光しか存在せず、またアビサルドラゴエアと呼ばれる深海の竜の脅威に晒されていました。

また、そこの住民は棄民と呼ばれており、見捨てられた人々であることを示しています。

カーンルイアもまた地底奥深くに隠され、動物も滅多にいない国でした。

それに対してテイワットは生命に満ち溢れた世界であり、闇の外海とは雲泥の差があります。

これらの「公式から与えられた情報」により私がこの世界に対する推測は、「テイワットは何者かに作られた人造世界」であり、かつその範囲は「何らかのエネルギーにより増減する」ということです。

「神の目」は「願い」と「意志」の集積装置

さて、上記により「テイワットは人造世界」であり、「何らかのエネルギーにより増減する」ことを書きました。
これは言い換えれば、何らかのエネルギーにより人造世界が維持されているということです。

そのために必要な莫大なエネルギーを生み出すものとして、一番の候補が神の目です。

そもそも「神の目」とは外付けの魔力器官であり、それを通して人々は元素の力を使うことができます。

そしてこの神の目は選ばれた人間——強い「願い」を持つものだけが手に入れることができます。

噂によると、人の願いが一定の強さに達した時、神の視線がその者に降りそそぎ、「神の目」が現れる…

ローディングTipsより
「雷電将軍」ボイスより

そして、元素スキルを使用する――願いを放つ――と、元素粒子が発生します。

ゲームシステム上では元素粒子を得られる条件は様々ですが、基本的な概念としては神の目所有者は、自身の願いを神の目を経由して元素力に変換し、生涯を通じてその残滓(元素粒子)命ノ星座に蓄積するという仕組みになっているのだと思われます。

天空にある命ノ星座所有者の運命を星空に映したものと言われていますが、それは概念的なものではなく実際に空に浮かぶ天体であることがモナから教えてもらえます。

そして、この命ノ星座は強大な元素力の塊です。

「帰らぬ熄星」第三章より
「命ノ星座」と対面したモナとオズの会話

そして、この隕石は元素力の塊でありながら、同時に強い願いの塊でもあります。
その証拠に、この隕石に触れたものはみな所有者の願いの夢を見ることになります。

「帰らぬ熄星」第三章

この「帰らぬ熄星」に関する詳細は別記事を参照してください。

あなたがいたあらゆる場所
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ともかく、これらのことから願いと元素力は等しいことが分かります。
そして、この元素力はテイワットにおいては万能の力を持っています。

我々が時間経過とともに得られる天然樹脂はエネルギー(元素力)の塊であり、このエネルギーを石化古樹に捧げることで、過去の記憶を物質化して聖遺物を得られます。

聖遺物——本質は意志と記憶の具現結晶

ローディングTipsより

このように元素力は物質化可能な性質を持っており、これを大量に集めればまさしく世界の創造は可能です。

稲妻の魔神任務では、雷電将軍の目狩り令により「神の目」を奪われた人物が登場しますが、彼らはみな一様に「願い」と「強い意志」を失っています。

このことから、一度神の目を所持してしまえば、「神の目」と「願い」は不可分の関係になってしまうことが分かります。

というよりも、神の目とは、本人の願いが物質化したものではないかと考える方が自然ではないかと思います。
某魔法少女の所持している宝石のように・・・。

ソウルジェム

元素エネルギーは物質化可能な性質を持っていること、神の目と七神の意志は無関係であることや、カーンルイア人であるガイアとその実験体であるアルベドも神の目を得ていることを考えるならば、神の目システムは何者かの意志が介在するのではなく、この世界の法則として自動発生するものではないかと思います

テイワットの「人間」とは

Ver2.4では闇の外海「淵下宮」が実装されましたが、その国には読むことが禁じられた本である「日月前事」という書籍があります。

この本は「寓話」とされていますが、中身は世界創世にまつわる神話であり、これによるとこの世界の支配者である「原初のあの方」は外の世界から現れる、人間のために世界を作ったとされています。

書籍「日月前事」より

そして、この中で最も重要なのは「人間はそもそもこの世界に存在しなかった」と言うことを示す最後の一文です。

元々の「光界」の成り立ちを考えると、原初の世界は荒れ狂う元素力の世界であり、人が生息出来る世界ではなかったでしょう。

イベント「三界道饗祭」より

実際にこの書物を読み解いていくと、この世界の人間の先祖はパネースによって創造されたとされています。
そして、その人間の先祖は契約を結び、箱舟―—テイワットが創世されます。
その目的は人間を計画に使うためです。

書籍「日月前事」より

それでは、この「計画」とはなんなのでしょうか?

原神の並行世界であるとされている、「崩壊3rd」では人工世界を維持し続ける方法として、常にエネルギーを供給し続けることで衰退に抗えることが説明されています。

この「日月前事」に書かれた内容も「寓話」とされていますが、原神の書籍は、「真実であることを隠すためにおとぎ話の体裁を取っている本」がいくつか見受けられます。
「この世界の真相」を知ってしまった魔神オロバシは天からの勅令を受けて死を選ばざるを得ない状況に陥っているので、真実をそのまま真実と書くことはできないのでしょう。

その中でも「亡国の美奈姫」と呼ばれる本には「世界の中心にある空の塔にいる陰陽師」が「生物と大地から生命力を汲み取る術」を使うことが説明されています。

漫画版原神では、ウェンティはヴァネッサから「天空の島」の話をした時には露骨に嫌な表情をしています。

原神セレベンツより

そして、最後にヴァネッサが天空の島に訪れた際の島内部デザインは円形の刑務所施設であるパノプティコンと酷似しています。

原神セレベンツより
Friman作成「パノプティコン」より

イベント「帰らぬ熄星」の隕石の主であるレーナルトは2000年前の人物ですが、逆に言えば2000年経過しても輪廻は巡らずに天に囚われていることを示しています。

このことと、天空の島が「牢獄」であることを考えると、リサが恐れた神の目の代償とは、死後も永遠に「電池」として天に囚われることがその一つではないかなと思います。

「神の目」と「原神」の意味の結論

最後に今回の話をまとめます。

まず、最初にこのテイワットは何者かによって作られた「人造世界」であると説明しました。
このことは、読むことが禁じられた禁書である、「日月前事」という裏付けがあります。

そして、この世界は人造世界であるがゆえに維持には何らかのエネルギーが必要とされています。
そのために必要なエネルギーとして選ばれたのが「人間の意志の力」です

強い願いを持つ優秀な電池意志を効率よく引き出すための装置が「神の目」であり、集積する装置が「命ノ星座」です。

ウェンティは天空の島に登り神となること「原神」と呼びました。

この世界が元素力で出来ているならば、天に登り神となって元素力を供給する者は「世界の『原』点となる『神』(という名の生贄)」——すなわち「原神」なのです。

つまり、今回の話の結論は

人間は「願い」を使い「テイワット」を維持するための家畜

だということです。

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