この記事は、2023年11月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる記事となる可能性がありますのでご了承ください。
また、当考察Discordに投稿された内容を私が再編成したものになります。
協力:https://twitter.com/merry_2232
*11/28 「紫のやつ」に関する記述を追加
ここはフォンテーヌの東部にあるエリュニス島。
旅人とパイモンは噴水で見つけた石板の謎を解くためにこの地を訪れます。

すると、彼らはそこで不思議なメリュジーヌに出会いました。
見た目はどこから見てもメリュジーヌ。
しかし、パシーフちゃんは他のメリュジーヌのように流暢な人間語を話すことができず、必死で覚えたと言わんばかりの片言の言葉のみです。

何とか意思疎通ができるようになった結果分かったのは、「はい」のことを「パシーフ」といい、「いいえ」のことを「メリュジーヌ」と言っていること。

そして彼女の人間語は「あの客」と呼ぶ人物に教えてもらったことでした。

でも色々とおかしいですね。
彼女はメリュジーヌの故郷メリュシー村のことを知らず、この地がお家だということです。

それにエリュニス島の奥に位置するこの場所は、メリュジーヌは近付かないはずです。
何故ならメリュジーヌたちは「近づいてはいけない」とアドバイスを受けているのですから・・。

さて、よくよく話を聞くと、パシーフは「あの客」に協力してこの地を守っていたのですが、最近になり「紫のやつ」がこの地の水源を守る樹を侵して困っているとのことでした。
旅人は彼女の頼みを聞いて、樹の根を侵す獣域ウルブズたちを撃退して根っこを守ったのでした。

でも最後になっても結局不思議な彼女の身元は明かされず、「あの客」が誰かは分からないまま・・。
更にフォンテーヌにはいないはずのヴィシャップと仲良しなのでした。

結局、彼女は一体何者だったのでしょうか?
「あの客」とは誰のことなのでしょうか?
「紫のやつ」とは何者だったのでしょうか?
実は、何もわからないと思いきや、全ての答えがもう既に用意されていたのです。
「パシーフ」の正体
パシーフは本当はメリュジーヌではありません。
彼女の正体はヴィシャップマンです。

最も、人間ではなくメリュジーヌに進化しているのですから「ヴィシャップジーヌ」と呼ぶべきかもしれませんが・・・(語呂が悪い)
彼女の初めての受け答えを思い出してください。
旅人たちは彼女の言う、「パシーフを『はい』」と、「メリュジーヌを『いいえ』」と解釈していました。
実は、これは本来は彼女自身を指すものなのでした。
パシーフ(Pahsiv)はヴィシャップ(Vishap)を逆さに読んだ名前です。

つまり彼女に言葉を教えた「あの客」は、彼女にこう教えたのでしょう。
お前はヴィシャップ(パシーフ)だ(肯定)
お前はメリュジーヌではない(否定)
と。
よく見るとパシーフの瞳孔は他のメリュジーヌと違い縦長の瞳孔になっています。
(そしてどう見てもベースは「原種」です)

この縦長の瞳孔はヴィシャップの特徴の一つで、既存のメリュジーヌとは全く異なります。

イベント三界道饗祭で、「淵上」はヴィシャップマンの伝説を教えてくれます。
曰く、知能の発達したヴィシャップは地上の人間と全く区別がつかない外見を持ち、ただ瞳孔だけは除かれると。

メリュジーヌと全く区別が付かないが、瞳孔だけはヴィシャップであるパシーフ。
ヴィシャップマンの伝承はそのまま(人間ではなくメリュジーヌであることを除けば)パシーフに当てはまり、そして全ての疑問点が解決します。
パシーフはメリュジーヌではないのでメリュシー村を知らないのも当然です。
ちなみにVer4.2イベント「トルクシーの不思議な冒険」では、エリュニス島には「人の言葉を話せるヴィシャップがいる」という伝説を教えてもらえます。


ここみさん・・・・・
「あの客」とは誰なのか?
では、そもそも彼女に言葉を教えたという「あの客」とは誰なのでしょうか?
パシーフの旅人への願いは、自分のためではなく「あの客」のためのものです。
「あの客」はエリュニス島の地下にある水を「味見」することで情報を感知し、それによってフォンテーヌを守っているそうです。

もうこの時点で誰なのか想像つきそうなものですが、もう一つ決定的なものとして「名前」がありました。
パシーフはあの客は「『あの客』という名前」だと説明します。

日本語版では全く意味の分からないセリフですが、このゲームが「中国語が原語である」ことを思い出せば謎は解けます。
「あの客」とは、中国語では「那位来客」と書きます。
発音は「Nà wèi láikè」です。

このスペルは何となく見覚えがないでしょうか?
そう、パシーフの言う「あの客」とはヌヴィレットのことです。

ヌヴィレットは中国語では「那维莱特(Nà wéi láitè)」と書きます。
この二つの発音は非常に酷似しており、パシーフは「ヌヴィレット」と言っているにも関わらず、人間語の発音がまだ不得手なために間違って「あの客」と聞こえてしまったという演出ですね。
(原神君は、中国語の発音でフェイクをひっかけるという難易度の高い技をそこそこやります)
ヌヴィレットはメリュジーヌのことを「最も優れた新世代の水のヴィシャップ」と位置付けていますが、逆に言えば彼はヴィシャップの中にメリュジーヌに進化した者を知っていたからこそ、こう発言したのかもしれません。

また、エリュニス島の奥に行ってはいけないとメリュジーヌに警告したのは、推測込みですが現時点でのパシーフをメリュジーヌに合わせるのは時期尚早と判断したのかもしれませんね。
ヴィシャップがメリュジーヌに近付いたように、メリュジーヌには外見も思考も人間に近い者が現れています。

もしかしたら、本当に正真正銘「ヴィシャップマン」が登場する日が来るかもしれませんね。
(ナタは「龍の国」・・・)
「紫のやつ」って誰なの?
さて、この任務では「紫のやつ」から根っこを守るために戦うことになりました。
一見すると最後に戦うのが「紫の腫瘍」と紫色の「獣域ウルブズ/雷」であるため、こいつらのことだと思ってしまいがちです。

しかし、最初に泉で石碑の文字が消されていたのは、パシーフが「紫のやつ」を阻止するために読めなくしたからです。

そう考えると、そもそもウルブズや腫瘍には文字が読めない(はず)なので、ちょっと引っ掛かりませんか?
実は、この「紫のやつ」の正体は水仙十字結社の一味であったジェイコブのことです。

犯人が彼であれば石碑を文字を消してしまうのも納得ですね。
ちなみに、この任務中には登場しないのになぜ彼だと断言できるのかというと、英語版でのみ彼の仕業であるとしっかり明記されているからです。


翻訳班・・・。
おまけ
世界任務クリア後は、エリュニス島の神像東側にアビサルヴィシャップ・原種が出現します。


しかし、パシーフちゃんを助けたことで「仲間」と認識されているらしく、近づいても襲ってきません。

ただし、一体でも攻撃したらどれだけ距離があっても、全てが襲い掛かってきます。

仲間意識が凄い・・・!