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【原神考察】ファトゥス第一位「隊長」完全解説+正体に関する考察

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*この記事は、2024年8月時点の情報を元にネタバレ個人の見解を含んでいます。
今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください。

今回はナタで重要なキーパーソンとなり得る「隊長」についての現時点で分かっている(ほぼ)全情報と、その正体に対する考察を書いていきます。

今回の記事は前半の「ゲーム内の確定情報」と、後半の「正体に関する個人的な意見」について分けて構成しています。

Youtube版を先行配信していました。↓

「隊長」――カピターノとは?

カピターノとは、スネージナヤの執行官の一人で「隊長」の二つ名を与えられた人物です。

執行官としての順位は長らくの間不明であり、消去法で「暫定的に一位」と推測されていましたが、Ver5.0公式予告番組において開発者から一位と正式に明言されました。

まさしく放浪者から「トップクラスの実力」と評されるに相応しい順位でしょう、

ちなみに彼が1位であれば道化はどうなるのかという話になりますが、創始者である彼は「統括官」という役職についているため、ランク外の0位に位置すると思われます。

その正体については、ほとんど明らかになっていませんでしたが、デイリー任務「冬からの物語」では「淑女」の部下であったヴィクトルが「本当は隊長の下がよかった」とぼやいているところから、部下に慕われる人徳があることが分かっていました。

彼が初めてその姿を見せたのは「淑女」の葬儀のために執行官が集まるPV「冬夜の戯劇」内で、仮面により顔が全く見えない謎の人物として登場。

また、同時期のVer2.8更新時にタルタリヤボイスに各執行官への評価が追加され、これによって相当の実力者であることが判明しました。

これ以降、執行官が実装された際は、各執行官への言及が追加されることが恒例となります。

ストーリー内での言及

ゲーム内ストーリー中に「隊長」が初めて言及されたのは、Ver3.1イベント「そよ風のバラッド」です。

西風騎士団の団長であるファルカは団員の2/3を連れた大遠征の途中でファデュイの部隊と出会いました。

このファデュイを率いていたのが「隊長」です。

ファデュイがモンド内で問題を起こした件については遠征隊も報告を受けていたため、二つの部隊は一触即発の状況になりましたが、お互いの代表であるファルカと隊長が話し合った結果、双方ともに矛を収めることになりました。

その後「隊長」たちがナタへ向かったのを確認すると、この出来事を手紙にしてモンドに届けます。

これを裏付けるようにフォンテーヌ編の魔神任務終了時にヌヴィレットからも、ナタで起こっている「終わりなき戦争」に隊長がすでに参加しているという情報が得られました。

ナタ関連PV及び予告番組

このようにゲーム内で前振りをされていた通り、ナタ関連のPVでは「隊長」の存在がかなり大きく取り上げられています。

ナタ編のプレビュー動画では、「隊長」と炎神マーヴィカと対立していることが明らかになり、5.0事前生放送では直接の戦いも行っていました。

「隊長」は漆黒の鎧を見に纏った片手剣を扱う剣士です。

氷元素を操ることは分かっていますが、神の目も邪眼も見当たらないのでその力の源泉は不明です。

また、黒色の長髪であることが分かっていることと、実はよく見ると鼻の形がイケメンなのでもしも素顔が公開されたら色々と期待できそう。

グラフィック上では完全に真っ黒の顔になっていますが、どうやらこれは演出上の問題であり実際は目の部分は空いているようです。
遠征時に彼と対峙したミカはその両目が青色であることを確認しています。


5.0の魔神任務では炎神マーヴィカに戦いを挑んでいましたが、普通に考えれば戦神とも呼ばれる魔神に人間が勝てるはずがありません。
しかし、ナヒーダ曰く第三位以上の執行官は神に匹敵する力を持つとされています。

アルレッキーノのボイスでは、彼の一位たる強大な力は後天的に得たものであることが示唆されているため、神の目なしで元素を操れることも含めて何か彼女に打ち勝つための奥の手を隠している可能性は高そうです。

また、ナタに入った「隊長」はオロルンという謎の人物と共にいました。

このオロルンについては服装と名前からナタ出身であろうという推測以外所属も何もかもが不明なのですが、その腕には秘境(カーンルイアの遺跡)の壁に刻まれた模様に似た刺青が入っています。

よく見ると背中にはコウモリのような羽の衣装と角のようなものが生えているため、夜神の国に深く関係していそうです。

「隊長」は女皇の命により神の心を入手するために動いていますが、それ以外にも個人的な目的があってナタを訪れています。

ダインスレイヴは足跡PVで「敗者は戦火の灰に、勝者は再び燃え盛る」というセリフを残していますが、「この再び燃え盛る」という言葉はナタの反魂(復活)というテーマに関わっており、これと「戦争」の概念ナタにきた隊長の目的に関係しています。

普通 死は不可逆的なものですが ナタでは唯一英雄たちの炎がそう簡単には消えないのです。

足跡PVでダインスレイヴは謎めいた言葉を残しています――「敗者は戦火の灰に、勝者は再び燃え盛る
犠牲さえも英雄たちの歩みを止めることはできません。

ナタのメインストーリーにおいて「隊長」はとても重要です。
先ほど話に出てきた「再び燃え盛る」や「戦争」の概念は、「隊長」がナタにきた理由とも繋がっています。

Ver5.0予告番組開発者インタビューより

今のところ、判明している「隊長」の情報についてはこれぐらいになります。

「隊長」の正体についての考察

最初に説明した通り、隊長のバックボーンは完全に不明です。

さて、Ver5.0予告番組ではストリーマーが「隊長はナタで熱中症にならないのか」と質問をしました。

そして、それに対して開発者は「詳しく説明できないが、とある理由により熱中症になる心配はない」と答えます。

よく考えると、この質問はおかしくないですか?

もしあなたが「原神の番組に出てゲームの質問を1個か2個してください」と言われたときに熱中症の質問を選ぶかなと

この質問の不自然さを考えると、この流れは当然仕込みだと思います。

つまりわざわざこのような質問をさせて回答を用意するということは、これは「隊長」の正体にとって重要なものだということです。

「熱中症にならないが匂わせになる」という「隊長」の正体はなんなのか。

結論から先に言うと、私が今一番可能性が高いと思っているのは「隊長」の正体は――死者であるというものです。

「隊長」=死者説について

「隊長」は既に死亡しており、そして何らかの理由により復活した死者であるということです。

モンド遠征隊に参加していたミカは「隊長」とその一団を見て次のように評しています。

「生気のない戦う機械のよう」「その顔は火の光では照らすことができない」「暗い光だけが幽幽たる青い双眸から溢れ出ていた」――そして最後には音もなく幽霊のように消えていった

恐らく「隊長」直属の尖兵もまた死者たちなのでしょう。

そう考えると、「隊長」が神の目がなくとも元素力を扱えるのは納得がいきます。

「淑女」がそうであるように、人間から人外へと変化したものは最早神の目がなくとも元素力を扱えるようになるからです。

そして「隊長」の正体が死者であるならば、当然どれだけ着こもうが熱中症になるはずがありません。

PVでマーヴィカと戦闘するとき、彼はそのコートを脱ぎましたが、その意匠は骸骨を連想させるものになっており、胸の部分がむき出しの心臓になっています。

「隊長」は思った以上に細身であるという意見が散見されましたが、それもそのはずそもそも肉体がないのかもしれません。

そう考えると彼がナタにおいて果たしたい個人的な目的とはやはり「反魂」ではないでしょうか?

しかし、開発者の言葉を借りるのであれば「反魂」はナタでの死者にしか効果がなさそうです。

さて、「隊長」が死んだ人間であるとするならば、そもそも彼はどこで死んだのかを考えてみましょう。
そのベースとなった人物ナタで死亡した可能性があります。

血染めの騎士説

「隊長」の正体として最も有名なのが、聖遺物「血染めの騎士道」に登場する血染めの騎士だというものでないでしょうか?

血染めの騎士とは、500年前のモンドにおいて、西風騎士団副団長ルースタンの弟子であった純白の騎士ローランドのことです。

ローランドは、光沢のある銀の鎧を身に着け、鏡面のように明るい長剣の使い手でした。

しかし、カーンルイアが天理により滅亡し、それを契機としてモンドに漆黒の災害が発生。

彼は人々を助けるべく剣を奮いますが、彼が魔物を倒したときは時すでに遅く、幾人もの犠牲を生みます。

これ以降、彼は正義に執着し悪を根絶する騎士道を貫くと誓いました。

「悪」と呼ばれる存在を聞きつけるとどこにでも赴き、ためらいなく「正義」を執行します。

斬って、振り下ろして、突き刺した。そしてまた斬って・・・。

数えきれないほどに「正義」を執行し続けた彼ですが、自分が助けた相手に怯えられたとき、ようやく気がつきました。

自分の剣と鎧が返り血で真っ黒に染まっていることに。
秀麗な顔はいつしか歪み、それを鉄仮面で隠した彼は、もう人の世界に自分の居場所がないことに気が付きました。

そして、魔物たちで溢れているという亡国カーンルイアに赴き戦いの中で死ぬ道を選びます。

しかし、彼はそこで自分が殺し続けていた魔物の正体が、実は「荒野の呪い」によって魔物へと変化させられた元人間だったこをと知ります。

彼はこのような不義は許されないと憤り、深淵に身を投じることを決意したのです。

血染めの騎士と「隊長」を直接結びつける証拠はありません。

しかし、この騎士は不義と不正を許さない高潔な人物で、また確かな実力者です。

誰しもが「隊長」の人徳を讃えますが、「行き過ぎた正義」と「絶対の公正」がいかに危険かは放浪者が言った通りです。

またその正体を隠すために顔を仮面で覆い見えなくしているのも共通してます。

血染めの騎士は人間が天理の呪いによりヒルチャールに変えられてしまったことを憤りますが、
氷の女皇は同じく天理に敵対しており、その目的も一致しています。

また、執行官八位の「淑女」の正体はロザリン・クルーズチカ・ローエファルタ――かつてローランドの師匠であったルースタンの恋人です。

召使や道化が「ロザリン」と呼ぶのに対して、隊長だけが「ローエファルタ」と呼ぶのは、顔見知りであった彼女への敬意ではないかということ。

このような理由から隊長=血染めの騎士説はかなり人気が高い理論です。

この説には一つ引っ掛かるところがあり、それは両者とも確かに天理と敵対する側ですが、あくまでも血染めの騎士が身を投じたのはアビスだということです。

しかし、のちに追加された「狩人の弓」の物語によると、カーンルイアにて「魔物の真実」を知った血染めの騎士は、その後スメールから西に向かっていることがわかりました。

そしてスメールの西にはあるのは――ナタなのです

カーンルイア人の末裔説

Ver5.0予告番組でにわかに浮上したのがガイア説カーンルイア人の末裔ではないかという説です。

それは「隊長」の戦闘モーションの一部がガイアのモーションと酷似していたからです。

基本的に西風騎士団の団員は、騎士団の戦技を使用します。

しかしガイアだけは「儀典の剣術」と呼ばれる全く違う系統の剣技を扱います。


よく知られた話ですがガイアの元素爆発のマークはヒルチャールの紋様と同じです。

ガイアはカーンルイア摂政一族アルベリヒの末裔ですが、過去のスメールにはガイアの先祖ではないかと目されている摂政元帥アンフォルタスと呼ばれた人物が騎士団を率いいました。

つまりガイアの剣術はカーンルイアの騎士団が由来であると考えられます。

そして、そのガイアの剣筋に酷似した「隊長」もまたカーンルイア関係の人物ではないかということですね。

そう考えるとカーンルイア人の遺跡に残された紋様と同じものをもつオロルンと行動を共にしているのも意味深に思えてきます。

なお、隊長の髪は黒の長髪なのでアルベリヒ一族と直接関連がある可能性は低いと思っています。

元素龍説

「隊長」は執行官一位であり、神に匹敵する実力の持ち主です。

二位(博士)と三位(少女)の力は未だ計り知れませんが、四位であるアルレッキーノはカーンルイア赤月王朝王族の子孫であり、旅人すら圧倒する力を持っています。

そう考えると、「隊長」もそれに相応しいバックボーンがあって然るべきではないかということです。

ここで一つ気になるのが、シムランカに残されたある書物です。

これまで原神夏イベでは、次に訪れる国の匂わせがあるのが恒例でしたが、シムランカに関してはナタに関連する内容が一切存在しませんでした。

しかし、その中でひとつだけ異彩を放つものがあります。

それは「旧都夢夜奇譚」という書物で、これは黒龍に故郷を破壊された少女が旅立つ話で魔女が書いたという以外、シムランカともテイワットにも類似する話がありません。

その中に登場する黒龍は後半に黒髪の男性の姿になっています。

ナタPV内で、「隊長」の鎧デザインをよく見ると鉄甲の部分が龍の爪のような形になっているのが分かります。

元素龍の大権は天理に奪われ、七神の神座に収められていますが、「隊長」の力は後天的に得たものであるため、この力を与えられたのかもしれません。

人間であったフォカロルスがエゲリアによって「魔神の格」を与えられ魔神フォカロルスになったように、死者であった「隊長」が女帝により黒龍(氷龍)の大権を与えられ一時的に復活したのではないかなと。

おわりに

今回の記事は前半は「ゲーム内の確定情報」と、後半の「個人的な意見」について分けて構成させてもらいました。

「隊長」はかなり謎めいた人物であり、公式も意図的に情報を伏せているため色々と妄想するのが楽しいキャラでした。

Ver5.0で手に入る書籍やアイテムなどで、その正体に大きく迫れるものが出てくることに期待したいですね。

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