お代はラヴでけっこう

【ダークソウル】騎士ヴィルヘルムの真の騎士道について

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この記事にはダークソウルに関する重大なネタバレが存在します

 今回はダークソウル3のDLC1弾に登場する修道女フリーデに仕える騎士ヴィルヘルム君の名誉回復記事を書いていくで

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 ヴィルヘルムくんに関しては諦めの悪いストーカーみたいに思ってるプレイヤーがほとんどやろ?そのへんの誤解を解くのが今回の目的なんや。

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ストーカー疑惑で物議を醸した一品

 さて、まずフリーデが絵画世界に来たのはこの世界を燃やすために鐘に呼ばれたんや。火のない灰は鐘のなるところに目覚めたり呼ばれるという性質があるんやけど、とにかく彼女はそうやってここにきた。

 もしかしたら火のない灰として目覚めたのがこの地やったんかもしれへんな。

 プレイヤーはゲール爺の策略によって鐘を鳴らさない方法で絵画世界に訪れたんやけど、これは本来イレギュラーの方法やったんやろね(プレイヤー的には1の記憶があるから、むしろ正攻法ではあるんやけどな)。

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絵画の切れ端に触れたことで引きずり込まれた灰

 鐘が鳴っていないにも関わらず現れた火のない灰(プレイヤー)に対してヴィル君が驚いているから、想定外やったのは間違いない。

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 それにヴィル君は鐘を鳴らずに来た灰を侮蔑する発言もしているから、もしフリーデが鐘以外の方法で来ていたら主君をも侮蔑にすることになってまうから、なおさらありえへんわけや。

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 さて、鐘で呼ばれたフリーデはんは、火のない灰として世界を燃やす役割を期待されてたんやけど、フリーデは絵画世界の住民たちに同情してしまったんや。絵画世界はすでに限界がきており、ところどころ腐り始めているので、これを直すためには一度世界を燃やしてキャンパスを真っ白にする必要があるんやが、当然その時には住民たちも燃えてしまうことになるんや。

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次の世界のため自分たちも燃えることを分かっている

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住民は腐った内臓を抱え、蛆の卵から蝿がすする
もはやこの世界が限界なのは明らかであろう

 フリーデはそれを防ぐために、絵画の修復者として訪れたアリアンデル教父を籠絡して燃やすことをやめさせてしまったんや。

 アリアンデル絵画世界は元々はエレーミアス絵画世界という、ベルカを信仰し世界から忌み嫌われた人々が逃げ込む場所やったんよ。

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名残があることを尽く匂わせてくる

 絵画世界の住民は「ベルカの鴉人」と呼ばれ、ベルカを信仰して細々と暮らしてたんやけど、この絵画世界とロンドールは元々源流は同じものやったんは、妹であるユリアが鴉をモチーフにした仮面をかぶっていることやベルカ由来の魔法やアイテムがロンドールに多数あることからも明らかなんや。

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 忌み嫌われる存在である亡者の救い手として黒教会を創設したフリーデには、同じく忌み人であった絵画世界の住民を見捨てられなかったんやろな。

 ただフリーデ自身が絵画世界の出身やったわけじゃないんやで。ダークソウル1の時代から遙か遠くの年代が過ぎ去っていて、鴉人の中には絵画世界から外に出たものもたくさんおったんやろ。外に出た鴉人たちとはまた別の忌み人が集まってできたのがロンドールという国やったんやろうな。ややこしいね。

 フリーデが絵画世界出身じゃないのは、主人公が教会を訪れた際の初回会話で「私にはもう必要がないもの」として冷気耐性を得られる霜噛みの指輪をプレゼントしてくれることから分かるようになってるんや。

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 つまり、「もう」必要がないということは、フリーデは元々は絵画世界出身ではないから、冷気に耐えるためにこの指輪を必要としていたんや。

 だけど、「ここが私の故郷」と心に決めたことで、その冷たさを我がものにしたんやな。だから戦闘でも冷気無効になってるんやで。
どんだけ細かい演出しとんや宮崎はんは。

 ちなみにフリーデは修道女の衣装に身を包んでるけど、元々はあんなんちゃうかったんや。

 「卓越した剣士」と称されるぐらいやから、本当はもっと動きやすい服装やったはずや。フードの下には動きやすいズボンを隠してるしな。(ちなみに妹のユリアはんも同じことしとるんやで。さすが姉妹やな)

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 じゃあ、なんであんな格好してるんかいうたら、それはもちろん住民のためや。
フリーデがきたときには既に絵画世界には「すがるべき主」がいなくなってたんやろな。住民たちは「主」たるフリーデに「主たる姿」を求めた。つまりベルカとプリシラたんのコスプレや。

 ベルカ像は不死街の墓地に隠されてるんやけど、その姿がフードをまとった修道女であることが分かるやろ。

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 そしてフリーデは元々剣使いやったんやけど、武器も住民の期待に答えて鎌に変更してるんや。これはプリシラたんのコスプレやで。めっちゃ献身的やね。

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ヴィルヘルム君のストーカー疑惑を晴らす話

 さて、ここまでは前置きで本命のヴィルヘルム君の話題に入るで

 ヴィルヘルム君は教会の前に無駄にかっこいいポーズで陣取ってるけど、本当はもうフリーデはんに振られてることが最初に載せたオーニクスブレードの説明で分かってるんや。

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このモーション欲しいんだが・・・ 

 元々はこの武器はフリーデはんが使っていたんやけど、武器を鎌に変えて不要になったんやろね。お古やけどええか?って別れの餞別としてヴィル君に渡したんや。

 だけど、ヴィル君はそれに納得できへんで今でも付きまとってるんやね。

 ただ、これを単なるストーカーって言っちゃうのはちょっと違うと思うねん。

 なんでかと言うと、フリーデはんがヴィル君にバイバイしたんは、そもそも今回の件はフリーデはんのワガママから始まったことやからなんや。
自分の行為がロンドールへの裏切りだと分かってたフリーデはんは、それにヴィル君を巻き込むのが忍びなかったんや。

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 フリーデは裏切り者

 ただヴィル君からしたら、そんなん容易に受け入れられるわけないやん。
なんでかっちゅうと、ロンドールは元々カリムの一部やったんや。
そしてカリムには「一人の騎士は一人の聖女に生涯仕える」っていう騎士道精神が根付いている国なんや。 

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 ロンドールは三姉妹が創始者の生まれたばかりの国やから、まだこのカリムの精神も残ってるんやろね。だからヴィル君からしたら、生涯仕えると心に誓った聖女であるフリーデはんにバイバイされたからってすぐに「はい、分かりました」なんて受け入れられるわけないやんけ。むしろ地獄の底まで付き合って欲しいって言われたかったんや。

 ただヴィル君も別れを告げられた以上フリーデはんの前には姿を現せれず、かと言って騎士として離れることができないために陰ながら支援することを選んだんやな。

 ヴィル君はフリーデはんの前に姿を現さず、フリーデはんからヴィル君に対して一切言及することがないから、恐らくフリーデはんはヴィル君が絵画世界に残っていることを知らなかったんだと思うんやで。もし居るのを知ってたら、ヴィル君を撃破してもフリーデの台詞に全く影響がないのはちょっと変やからなあ。

 解析ではフリーデはんがヴィル君を労うセリフがあるんやけど本編ではカットされてるんやで。

・・・大義でしたねヴィルヘルム
もう、ゆっくりとお休みなさい・・・ (ダークソウル3 没セリフ)

 この台詞からすると初期プロットではフリーデ戦の前座を務める予定やったんやろな。

変更された理由は分からへんけど「陰ながらの献身」である方がドラマとしていいと判断されたんかもしれんな。

 このあたりの関係はカリムのイリーナとイーゴンの関係を踏襲しているように見えるのも関係していると思うで(DLCは本編を踏襲している設定が多い。デーモンタクシーとか吊り橋を切るとハシゴになるとか)。

ヴィルヘルム君の活躍

  ゲーム内でのヴィル君の活動としては、新しい絵画の描き手である「お嬢様」を幽閉し(お嬢様は不死やから幽閉するしか手がないんや)、更には「鐘がなると灰が訪れ、灰が2人揃うと世界が焼かれる」という絵画世界に伝わる伝承を警戒して、灰を呼び寄せる鐘を投棄して鳴らないようにしたんや。

 鐘について特に言及があるわけやないんやけど、ストーリーの流れとしてヴィルヘルムが打ち捨てたとみるのが自然やろ。

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雪道に打ち棄てられた鐘

 ちなみにフリーデのおる礼拝堂は「鐘の無い鐘楼」と呼ばれてるんで、元々ここにあった鐘をぶん投げたんやろね。すごいやんヴィル君、ムキムキやん。

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DL発売により発表されたアートデザインより

 本来は、ここでヴィル君の目論見は成功していはずやねんな。
鐘さえならんかったら灰はもうこーへんやろと。実際ゲールの反則みたいな手立てがなければ、灰がくることはできなかった訳やしね。

 だけど、結局灰は訪れてしもうた。騎士たるヴィルヘルムは当然それを阻止すべく戦うんやけど、灰に敗れたヴィル君の最期は礼拝堂の地下に打ち捨てられて蠅男に貪り食われるというのも悲しいところや。

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ヴィルヘルム装備を入手できる死体

 ロンドール側からはフリーデはんと同じく裏切り者扱いされ、フリーデはんはロンドールに帰ったと思うとる。
誰にもその存在を認められていないという、徹底して影の存在であったことを強調した演出なんやと思う。

 武器説明文だけで安易にストーカー扱いされた諸君には猛省を促したいって言いたくなるのも分かるやろ。

 さて、こっからはほんまはフリーデはんの正体「エルフリーデ」に関して妄想マシマシで書く予定やったんやけど、思ったより長文になってもうたからそれは次回に回すことにするわwwwww

 ほなね~~~

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