
ダークソウル2に装備品テキストで存在だけが確認できる亡国フォローザ。
この国は戦神ファーナムを信奉する獅子騎士団を擁していました。
フォローザの獅子騎士団の兜
戦神ファーナムを信奉した彼らは
重装ながら二刀流の名手として武威を誇った
だがフォローザの滅亡と共に
その伝統は途絶えている
———ファーナムの兜
彼らは二刀流の名手でしたが、フォローザは既に滅亡しており、現存するフォローザの痕跡からは悉く二刀流の存在が消し去られています。
灼けた白王
白王はDS2のDLC3の最終ボスですが、彼は元々はフォローザの最高位の騎士でした。
エス・ロイエスを統べた白王の特大剣
両手持ちでその力を発揮する
白王は戦神の国フォローザの出で
最高位の騎士であったとも言われている
常に自らの土地、臣民たちのために
その剣は振るわれた
―――白王の特大剣
白王の獲物は二刀流に向いているとは到底いいがたい特大剣で両手持ちで真価を発揮するという説明文から、実戦で二刀流で戦っていたとは思えません。
実際、ゲーム上で戦うことになる白王は巨大なオーラをまとった一本の剣を片手・両手と切り分けて攻撃してきて二刀流になることはありません。
盾無しローシャン
フォローザの豪傑で貧民から将軍にまで駆け上った立志伝を持つ人物で、豪傑というには巨大な体躯だったのでしょうか。
彼はその二つの名の通り、盾を持たずに戦ったという逸話がありますが、そもそもフォローザの騎士は二刀流のはずなので盾を持っていなかったのはみんな同じのような気がするのですが・・・。
獲物は竜断の三日月斧で、作中では放浪のクレイトンが使用しています。
フォローザの豪傑、盾なしローシャンが
愛用したと伝えられる黒色の斧
無敵無敗を誇ったローシャンは、
やがて戦場を去り、その消息は途絶えている
一説には人を相手にすることに飽きたらず、
伝説の竜を屠る旅に出たのだという
———竜断の三日月斧
しかし、この武器自体はクレイトンではなく、虚ろの影の森の死体から手に入れられるのですが、何故か盾と一緒に入手できます。
シナリオとアイテム配置に大きくテコ入れされたハイスペック版でも入手に変更がなかったので意図的な仕様は間違いないですね。
ヴァンガルの首
首だけなのになぜか生きてる(理由説明なし)お茶目な紳士。
フォローザの勇士として名を馳せ、共謀凶悪な戦いぶりからは仲間であるはずの獅子騎士団にも恐れられたと言います。
フォローザの勇士ヴァンガルの鎧
ヴァンガルは凶暴凶悪な戦士として知られ
勇猛揃いのフォローザの獅子騎士団すら
味方にも関わらず、距離を置いたという
———ヴァンガルの鎧
数えきれないほどの戦果を挙げており、その盾に刻まれた傷は手柄首の数を示しています・・・フォローザの騎士は二刀流なのに何故盾を持ってるの??
フォローザの勇士ヴァンガルの盾
表面の傷は、手柄首の数を
ヴァンガル自らが刻んだものである
ボロボロでひどく錆ついていながら
それでも力を持つのは持主の業ゆえか
———赤錆の盾
彼の胴体を倒すとお礼として白霊召喚が可能になりますが、普通に右剣左盾スタイルで二刀流を披露することはないです。
ヴァンガルの胴体
前述したとおり、ヴァンガルの胴体は首と別に行動しており、虚ろの影の森の奥を彷徨っています。
プレイヤーを見かけると問答無用で襲い掛かってくるのですが、作中に登場するフォローザ獅子騎士団の関係者で唯一二刀流を披露してくれます。
二刀流で獰猛に襲い掛かってくるので、これこそがヴァンガルがフォローザの時代で身体に染みついた戦い方だったのかもしれません。
獅子族の戦士
確定ではないが、元獅子騎士団の疑いがある亜人。
ダークソウルの世界には亜人は本来存在しないということがダークソウル2のデザインワークスで語られており、彼らが元は人間であったことは間違いありません。
彼らの持つ「獅子の盾」はDS3の戦神の木盾と同一であるため獅子騎士団である可能性は非常に高いでしょう。
木製だが、金属の補強が施されており
軽量で丈夫
表面の妙な模様は何かの信仰の証だろうか
彼らの信じるものを知ることはできない
―――獅子族の戦士の盾
そんな彼らですが普通に盾を使っているし二刀流ではない。
獅子騎士アルバート
唯一ダークソウル3で登場する獅子騎士団の名前を継ぐものです。
ファーナム防具一式を装備し、名前からも獅子騎士団の繋がりを感じさせますが、フォローザは遥か昔に亡国となっているため彼がどのように関係しているかは不明です。
高壁では白霊として協力し、大書庫では実体で敵対してきますが、どちらにおいてもグレートアクスと盾を装備しており二刀流ではありません。
総論
当初は、フォローザ獅子騎士団の説明文に二刀流であると書かれていながら、登場する人物からは否定する材料しか出てこないので、この伝承自体がウソだったのではないかと思ったのですが、末文に「伝統は途絶えている」とあるため、この伝統とは二刀流のことだったとすれば逆にしっくりきますね。
二刀流といえば、ダークソウル2においては超攻撃的なスタイルなためそれはあまりにも偏りすぎて滅亡に至ったとするならば、生残者がそれを捨てたとしてもおかしくはないのかなと。
それが逆に首を失ったヴァンガルの胴体だけが戦場で身体に染みついた二刀流を披露することに至ったと考えるならば、逆にロマンってものかもしれませんね。
(現実の二刀流はむしろ防御寄りの刀法なのだが、これはゲームなのでそういう突っ込みはヤボってもんです)
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