どうも、篝火文書店の店長のはるとです。
Ver2.3のイベント武器にしてあからさまにアルベド用に作られているシナバースピンドル。
何故かストーリーに関係ないところで手に入るこの武器ですが、イベントのストーリーを全てクリアしても、最後までどういう来歴の武器なのか分からず仕舞いでした。 今回はそれに関する考察です。
シナバースピンドルの「素材」
さて、結論から述べると、このシナバースピンドルとはドゥリンの「純粋な生命力」から生まれた宝剣だと思います。
Ver1.2で開催されたアルベドのイベント「白亜と黒龍」ではアルベドは最後に「毒を浄化したドゥリンの力」を手に入れています。
また、同時にシナバースピンドルは、今回のイベントでのアルベドの武器になっています。
よって、この剣はアルベドの研究の産物であると考えられます。 シナバーの武器スキル名「無垢の心」はもちろんドゥリンのことです。 腐植の剣の説明から分かる通り、ドゥリンは「赤子のように純粋で無邪気な心」を持っていました。
しかし、不幸なことに彼は「世界外の力」があったために存在するだけ周りに災厄を巻き散らしてしまいました。
そのためにトワリンとバルバトスに討伐されてしまいます。
さて、「世界外」と言う単語が出たことで再度改めてシナバーの説明を見てください。
この武器は「この世のものとは思えない物質」で作られています。
それは「素材となったドゥリン自体がそもそも世界外の存在だったから」でしょう。
さて、ドゥリンは毒龍でしたが、同時にその生命力はあらゆる命を復活させる奇跡のような力も持っていました。
そう、まるで神話に謳われたユニコーンのように・・・。
アルベドとドゥリンはある意味で兄弟のようなものです。となれば、シナバーのストーリーに書かれた「兄である一本角の白馬」とはドゥリンのことでしょう。
ユニコーンの伝承を紐解くと面白いものが見つかります。
それはユニコーンの角には蛇の毒に汚染された水を清める力があるということです。
ドゥリンは邪龍であると同時に「漆黒の大蛇」とも呼ばれていました。
そして彼の持つの腐植の毒は、「人を渇望に至らしめる力」を持っています。
古来より蛇とは「貪欲」の象徴であり、強力な「消化能力」を持っています。
ここでシナバーの精錬素材である「溶媒」に注目してください。
この溶媒は「世外の光」を放ちます。
そして「猛毒」であると同時に「物体を昇華させる力」があります。
英語版では「Alkahest(アルカヘスト=万物融化液)」と呼ばれていますが、これは錬金薬の一種で、「あらゆるものを溶かす力」と「万能薬」としての能力も持っています(錬金術師パラケルススが提唱)。
「人を渇望させる」と同時に「あらゆるものを溶かす」力は蛇毒の特徴であり、更に世外の光を放つもの――このようにシナバースピンドルに関わるものは、あらゆる特徴がドゥリンと一致します。
そして、このアルカヘストは「賢者の石」の材料でもあります。
アルベドはドゥリンからこの力を受け継ぎ、錬金術の最高峰である「賢者の石」に辿り着き、新たな運命を紡ぐのでしょう‥‥
そう考えると、この武器が実質的にアルベド専用に調整されているのも、そう考えると頷けます。
ちなみにこの武器は何故か「雪だるま作成」の報酬です。
これに関してはかなりのこじつけなのですが、それがドゥリンの望みだったから‥‥というのはどうでしょうか? 彼が500年前にモンドを訪れたのは、ただ美しい場所で遊びたかっただけの子どもなのですから‥‥。
なお、シナバースピンドルとは「賢者の石の紡錘=糸を紡ぐ道具」という意味です
ドゥリンに宿った「祝福」を賢者の石のためにアルベドが受け継いでくれるのでしょう。