どうも篝火文書店店長のはるとです。
Ver2.4も半ばを過ぎ、もう数日もすれば璃月の祭り「海灯祭」が始まります。
前回の海灯祭はストーリーのほとんどに既存のキャラが絡まなかったためモブ祭りと呼ばれて大不評でしたが、それを反省してか次回以降の祭りはプレイアブルキャラが中心のものとなり好評を博しているので、今回は期待できると思います。
さて、前回の祭りから1年が経過しているため、当時プレイしていた人や新規の方には当時話題になったものを知らなかったり忘れてしまっていたりすると思いますので、今回は当時話題になったストーリーの紹介をしていきます。
一番最初の話は、璃月でもっとも陰鬱と評判だった璃月汚染死体事件のお話です。(なぜそれを最初にするのか・・・)
璃月汚染死体事件とは?
元々このお話自体は、海灯祭とは無関係に初期から設定されていたお話です。
旅人は璃月の千岩軍兵士から、緋雲の丘付近の水源が汚染され腐ったような臭いがすると教えてもらえます。
しかし、この兵士からは汚染の原因は調査中ということで詳しい話は教えてもらえません。
さて、当の兵士が言及していた緋雲の丘には掲示板があり、そこには千岩軍からの様々な告知が張り出されています。
それを読んでいくと水質汚染の原因は若い女性の自殺であることが分かります。
しかし、プライバシーということで名前は公表されていません。
この掲示板のメッセージを読んでいくと、その中に徳安公という人物が娘を亡くしたので葬儀費用の捻出のために明華銭荘という屋敷を売りたいという書き込みを見つけることができます。
この徳安公は昼は冒険者協会にいますが、夜は不卜廬の前におり、事の経緯を説明してくれます。
それによると、彼の娘の名前は花初といい、父親である徳安公から貧乏教師との結婚を反対されたため自殺をしたということを教えてもらえます。
つまり、今回の事件は徳安公の娘である花初が将来を悲観して、緋雲の丘の水源に身投げをしたため、その死体が水源を汚染してしまったという事件なのでした。
悲しいお話ではありますが、原因も結果も判明した事件の一つに過ぎませんでした。
・・・この時点では。
生きていた「お嬢様」
しかし、旅人が璃月の石門に訪れると驚愕の事実が判明します。
そこには自殺したとされていたはずの花初が一人の男を伴って旅をしていました。
彼女に話を聞くと、自分は明華商行のオーナーの次女であり、使用人を伴って遠出をしていると教えてもらえます。
しかも最初は「遊びに出かけた」と言っているのに、話を詰めていくと「ビジネスの関係」や「企業秘密」だと言ったりと話に一貫性がありません。
この明華商行というのは、明華銭荘の関連施設であるということが徳安公から教えてもらうことができます。
共に旅をしている男は鑑秋という名で、彼はチ虎岩で貧乏人を相手に算数の教師をしていたことを教えてもらえます。
ここで徳安公の話を思い返すと、彼の娘は貧乏教師との結婚を反対されたので死を選んだのでした。
全ての内容がこの二人と合致してしまっています。
さて、緋雲の丘にも掲示板があったように、この石門にも掲示板が置かれています。
そこには、あるぺアが違う国に逃走し、そのために何らかの計画と罪を犯したことが告白されています。
とはいえ、このメッセージによると、その人物は既に他国に逃げているはずです。
この二人とは無関係なように思えます。
海灯祭、大商売?
さて、この二人が璃月にいる理由については、海灯祭で語られます。
海灯祭では、旅人が住民からの様々な要望という名のお使いに奔走することになりますが、その一つに、帰離原の朱店主から、お店の客引きをお願いされるものがあります。
旅人は依頼に答えて色々な人に声を掛けますが徒労に終わり、報告のために朱店主の元に戻ります。
すると、朱店主は男女の二人組を呼び込んでいました。
その二人が花初と鑑秋でした。
彼らは元々璃月の人間で遠出していたのですが、花初が故郷が恋しくなってしまったため帰ってきたそうです。
しかも、故郷に恋しくなって帰ってきた割りには、何故か璃月港には入れないそうです。
旅人は霄灯を飛ばしたいという彼らの願いを叶えるために、山まで護衛をしますが、彼らは用事を済ませるとすぐに先を急いで行ってしまいました。
まるで、璃月港の近くに長居すると都合が悪いかのように・・・。
ダークmiHoYo
ここまでで大体の流れは把握できたと思いますが、元々の騒ぎとなった緋雲の丘の自殺騒ぎは狂言であり、花初と鑑秋が駆け落ちをするためにでっち上げた事件でしょう。
二人は、一度は他国に逃げましたが根っからのお嬢様である花初が流浪の旅に耐えられるわけもなく璃月に戻ってきました。
しかし、自殺自体は狂言であっても、そのための元となる死体をどうやって調達したのかという別の問題が発生します。
水死体は遺体の判別が難しいというのは、古来より言われていることであり、恐らくお嬢様の衣服や持ち物で偽装をしたのだと思います。
前述の海灯祭でも、朱店主は服装がおかしいと証言しており、お嬢様の衣服は死体のものと交換したためにサイズがあってないのではないでしょうか?
この死体に関しては、鑑秋が殺害したという意見や別の自殺死体を利用したのではないかという意見がありますが、そもそも遺体の真の身元が判明していないため、現在のところ決定的な論はありません。
しかし、それほどの罪を犯す決意をした駆け落ちしたにも関わらず、二人にはもう破滅と破局の未来しかないでしょう。
先ほども述べましたが、他国に一度逃げたにも関わらず、お嬢様は旅に耐えることができずに璃月に戻ってきています。
しかし、水質汚染の罪は大罪です。
しかも死体を利用するという最悪の手段を使っているので、確実に終身刑でしょう。
朱店主も、二人はまるでどこに行けばいいのか分からないという顔をしていたと、行き場のない二人の暗雲を予見しています。
霄灯に関しても、花初は願いを込めて(恐らくは家に帰れることを願って)飛ばしていますが、鑑秋は願いはないと悟った様子を見せています。
彼は帰ることなど不可能であることを知っているのでしょう。
花初は璃月港から出たのは初めての経験であり、お茶の味が家と違う程度で文句を言うようなレベルです。
二人の関係が、今後も長続きするとはちょっと考えにくいのではないでしょうか?
死体は結局誰なのか?
前述しましたが、今のところこの件に関する決定的なものはありませんが、今のところ信憑性が高いのではないかと言われているのが、往生堂から死体を盗み出したのではないかという説です。
緋雲の丘には、一柱と一弦という母親を亡くした兄妹がいます。
二人の話によると、母親は黒い服の女性にこの場所に連れてこられたと言うことです。
この妹が言っている「ここ」とは、まさに往生堂(葬儀屋)であり、制服は黒色になっています。
「緋雲の丘」という場所は、地図に載っておらず、また「丘」という名前から野外を連想しがちなのですが、実はこの場所は璃月のど真ん中で往生堂の建物がある場所そのものになっています。
つまり、往生堂から遺体を盗んでしまえばすぐに水源に放り込めるということですね。
とはいえ、これは現状では状況証拠というレベルでしかなく、明白な根拠はありません。
また往生堂と言えば、胡桃と鍾離が席を置く会社であり、二人の目を盗めるのかという問題があります。
それに管理のしっかりしている璃月から遺体が盗まれたら、それはそれで騒ぎになるはずですが、そのような件は見当たりません。
2.4で追加された稲妻の任務で「偽の死体」を作る手法が明らかになりましたが、これは忍者の手段であり、お嬢様とただの教師に作れそうもないので厳しい気がします。
前回の海灯祭では二人の関係の裏側を覗くことができましたが、今回のお祭りではこの件に決着がつくのか非常に気になりますね。