どうも篝火文書店店長のはるとです。
本年度は想定以上に多数の方々が読者になってくださり、ありがとうございました。
今回が篝火文書店今年最後の更新になりますので、一年の締めくくりとして少し怖いお話で締めさせてもらおうと思います(なんでだよ)。
稲妻の裏側
半年ほど前に追加された新エリア稲妻は、全体として陰惨な雰囲気の伝わる任務が多く存在していましたね。
これでもまだ書ききれない内容(鶴観島とか・・・)があるので、それらに関してもおいおい追加していく予定です。
さて、今回は稲妻に住むとある人物に関するお話です。
烏有亭の岡崎家
稲妻城には、ある高名な料亭があります。
烏有亭と呼ばれたそこは、店主である岡崎陸斗とその妻である岡崎絵里香が切り盛りするお店です。
このお店自体は、稲妻が実装される遥か以前にドラゴンスパインに流された「漂流瓶」でその名を知ることができていました。
この名前がどこの国のどの場所を指しているのか長らく不明でしたが、稲妻実装時に場所が判明し、続くバージョンアップの更新により中に入ることができました。
烏有亭は現在のところ任務などに絡むことはありませんが、店主の顔は広く北斗が訪れていたり、万葉の中二病をたしなめたりもしています。
またVer2.3のイメージイラストではゴローと荒瀧一斗も訪れており、思った以上に重要な施設であることを伺わせます。
さて、最初に述べましたが烏有亭の店主の苗字は「岡崎」と言います。
それほど珍しい苗字ではありませんが、この岡崎という苗字を持つキャラクターはあと二名存在しています。
それが幕府から離反した岩蔵流門下生である岡崎虎衛門と岡崎久仁彦の兄弟です。
岩蔵流の「岡崎兄弟」
旅人が稲妻各地を探索していると、岩蔵流を名乗る剣客たちと果し合いを挑まれます。
岡崎兄弟はこの岩蔵流の一員でした。
岡崎虎衛門と岡崎久仁彦は、親を失ったかそれとも捨てられてしまったか、正確な理由は不明ですが、幼いころに天領奉行に養子にはいっています。
苗字が「岩蔵」ではないので、引き取り先は岩蔵ではなく「岡崎と言う天領奉行の人間」だと思料されます。
そして、彼らは岩蔵流に弟子入りしてめきめきと実力をつけていきましたが、雷電将軍が目狩り令を執行した際に、その命に従えぬと岩蔵流を捨てて出奔しました。
そして、野武士として各地を流浪していましたが、旅人との果し合いで敗北し最終的に全員が旅人に討ち果たされるという結末を迎えます。
岡崎陸斗と岩蔵流の岡崎兄弟
さて、この烏有亭の岡崎陸斗と岩蔵流の岡崎兄弟は果たしてどういう関係になるのでしょうか?
現在、最も有力ではないかと言われている説が、義理の親子だったのではないかというものです。
岡崎陸斗からは子に関する情報はなく、岡崎兄弟も親のことを何も語らず死んでしまいました。
ただ一つ言えるのは、前述のとおり兄弟を引き取ったのは「岡崎と言う天領奉行の人間」だと言うことです。
そして岡崎陸斗は天領奉行の人間でした。
勿論、彼らが本当に「たまたま」同じ苗字だったということもありえます。
珍しい苗字でもないですからね。
しかし、メタ的視点で見た時——一つのゲームで同じ苗字が登場してそれが一切関係ない別人であるかどうか‥‥。みなさんはどう思われますか?
彼は旅人に対しても気さくに普通に接しています。
養子だったとしても、正当な果し合いで打ち倒されたのであれば武士の矜持として何も言わないのかもしれません。
また、兄弟は既に幕府から出奔している身ですから、彼らの結末がどのようになったのか岡崎陸斗知らなくても不思議ではありません。
しかし、「旅人」——「あなた」——は岡崎兄弟の結末を知っています。
旅人はこれまでにも数々の悲劇を知り、その結末を誰にも話さぬまま終わらせてしまっています。
この岡崎兄弟の顛末と岡崎陸斗の関係はいつか明かされる日が来るのでしょうか?
それとも……「知る者だけが知ればいい」とばかりに何も語られぬまま闇に消えてしまうのでしょうか?
稲葉の妻が永遠に夫を待っているように・・・。