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【崩スタ考察】ギャラガーの正体について考える

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この記事はVer2.1で一躍超重要人物となった、☆4「ギャラガー」についての深堀りと、その正体についての考察になります。

この記事は、2024年4月時点の情報を元にネタバレ個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる記事となる可能性がありますのでご了承ください。

元々は4/2にYoutubeでライブ配信した内容を再構成したものになります。

ギャラガーについて

ギャラガーとはピノコニーのハウンド家に所属する保安官です。

ハウンド家はピノコニーのセキュリティを担当する部署で、夢境の危険を排除する役割を担っています。

普段は保安官として事件捜査を行っていますが、仕事が終われば古いバーに行ってモクテルを作るというバーテンダーとしての活動も行っています。

*モクテル=ノンアルコールカクテルの別名

仕事が終わると、彼は古いバーに行って長い夜を過ごし、自分と旧友のために自らモクテルを作る。グラス同士をぶつけた瞬間、言葉が泡のように湧き上がったが、すぐさま消えていく。

ストーリー・4

Ver2.0の開拓任務で彼の登場するシーンはとても少なく、ホタルが密航者と「間違われ」て揉めたところを見逃して終わるところのみです。

しかし、実際にはホタルは密航者だったのでものすごく間抜けに見えましたが・・・?

ところが、Ver2.1のラストにおいて、サンデーに問い詰められたことにより、彼こそがホタルとロビンを殺害した「人狼」——「神秘」の手先であることが判明しました。

Ver2.1予告番組ではピノコニーで唯一の「村人」と紹介されていてこのざまなので、やはり焼鳥の言うことを信じるべきではなかった・・・。

「神秘」の運命の行人であるギャラガーは恐らく「虚構歴史学者」に属していると思います。

かつてピノコニーを独立させるために様々な派閥が強力をしましたが、歴史上に残された派閥の名とギャラガーが説明する派閥の名には差異があり、それが「虚構歴史学者」です。

また、ピノコニー各地に「猟犬の彫像」と呼ばれるものが置かれていますが、これは恐らくギャラガーが監視のために置いたものでしょう(ストーリー上開拓者が必ず通る重要な地点に置かれています)
これらの彫像を全て調べると「虚構動物学者」というアチーブメントが入手できます。

ギャラガーの「正体」について

彼について現時点で分かっていることは次の通り。

・「ギャラガー」という人間は存在せず、52人の忠実なファミリーの人間の「認識」を集めた存在
・ギャラガーは時計屋陣営と同じ「神秘」の運命の行人であり、「死の記憶域ミーム」と深い関りがある

これら一つ一つを解説していきます。

ギャラガーの「外側」は52人のファミリーの忠実な人物たちが集まった姿です。

サンデーがギャラガーの正体に気が付いたのは、ファミリー内部に裏切り者がいると考え、部下にその調査を行わせたのがキッカケです。

調査により割り出された52人の容疑者の特徴を研究したサンデーは、それらに共通点があることに気が付きます。

*日本語版はミスにより、文章が途中で途切れている
赤字部分は英語Verを独自に訳したもの

それがギャラガーです。

彼という人間は52人の人間の「本物の認識」を集めることにより、たった一人の「ギャラガー」という「虚構の人間」を構成したものでした。

人々の「認識」を集めて再現するというと唐突なように思えますが、これはVer2.0の冒険任務「銀河のスター」で既に行われていました。

この任務では、「レスリー・ディーン」というスターが不慮の事故で死んでしまい、彼の死を悼んだファンたちが記憶を集め、「複数の人間の意識を繋ぎ合わせた共感覚夢境」を作り出して、彼を「再現」することに成功しています。

心理学者のユングは、人と人の意識は無意識化で繋がっており、そのため夢の中で共通のイメージが存在するという「集合的無意識」を提唱しましたが、さしずめこれをSF風に変換した「集合的有意識」とでもいう手段なのでしょう。

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またピノコニーの「夢の泡」は「神秘」の影響を受けているため、元々そういった「虚構」と相性がいいのでしょう。

しかし、嘘もつき続ければ真実になると言われるように、ギャラガーのキャラストでは「彼」が虚構であるはずの「ギャラガーとしての自我」に少しずつ侵蝕されている様子も見せています。

ギャラガーの「中身」

さて、「外側」はこのように作り出された虚構に過ぎないのですが、ではその中身はなんなのか?

ストーリー中で、なのかに年齢を聞かれたギャラガーは真顔で「13歳」と答えます。

外見からはありえない年齢に、なのかは冗談と思いますが、実はこのセリフは英語版だと「Thirteen」の「T」が大文字になっており、これは固有名詞に使う際のルールです。

つまり、この時ギャラガーは年齢を答えているように見せておいて、「自分は13という名前である」という含みを持たせています。

「13」はキリスト教において「忌み数」と呼ばれる数字であり、例えばキリストを裏切ったユダ13番目の使徒です。

「サンデー-Sunday-星期日」という名前は、それ自体がキリスト教の安息日をモチーフにしており、実際に彼の神への祈りの言葉聖書からの引用です。

愚者の口の言葉の初めは愚痴である、 またその言葉の終りは悪い狂気である。

旧約聖書—コヘレトの言葉より

サンデー(キリスト)はギャラガー(ユダ)の裏切りにより刺されました。

またタロットカードの13番目は「死神」を意味します。

タロットカードの関係と言えば、これは現在では「トランプ」という形で受け継がれています。

先ほど説明したとおり、ギャラガーは「52人の認識」の集合体でしたが、トランプは52枚の数字のカード群に最後の一枚であるジョーカーを加えて53枚のデッキになります。

つまり、この場合においてギャラガーはジョーカーであり、彼が一連の事件の「切り札」だったことを暗喩しています。

ローディングTipsでは、ギャラガーは「神秘」の運命の行人であり、神秘の記憶行くミーム「死へ向かうのは何物」と密接に関係しているとされ、サンデーからは「同じ穴の狢」と呼ばれました。

サンデーに問い詰められたギャラガーが持っているライターの火を消した瞬間、サンデーは背後から記憶域ミームの刃に刺されてしまいました。

この時、よく観察するとサンデーから伸びた影の形が変化しているのが分かりますが、この影は「死へ向かうのは何物」の形と酷似しています。

「死と暗殺」をテーマにしたこのミームは、恐らく対象の影に潜むことができるのでしょう。

このことから、少なくともギャラガーはこのミームを自由に操ることができると言えます。

もっと言うと、彼の「中身」自体がこれである可能性もあります。

ピノコニーにある折り紙大学には、ある都市伝説が流されており、その中に人間の外見を手に入れた危険なミームの話が出てきます。

都市伝説の中に真実が含まれている・・・というのは、この手の創作として王道の一手です。

バーテンダーイベント「杯の中の逸話」では、開拓者はピノコニーの夢境において、ナイトメア劇団に悪夢の侵蝕を防ぐモクテルを提供し、彼らの暴走を防ぎました。

彼は保安官としての仕事が終わると、バーに向かいモクテルを飲んでいますが、これは自身の中に眠る「死」を制御するためでしょう。

ギャラガーの戦闘スタイルは自身の右腕の傷からエネルギーを噴出させて敵を攻撃するスタイルですが、彼の待機姿を観察すると、右腕から勝手に力が噴出され、それをモクテルで抑えるモーションが再生されます。

「ギャラガー」の過去

さて、「ギャラガー」の外見が人々の「認識」の集合体であり、その中身でミームであったとしても、それは「今のギャラガー」の話であるため、「かつて彼であった」が過去が存在しているはずです。

次にそのことについて検討します。

「ミハイル」の飼い犬説

まず最初に考えられるのは、ギャラガーが「時計屋」であるミハイルの飼い犬だったのではないかということです。

彼はミハイルとの思い出をいくつも持っています。

ミハイルは数琥珀紀前の出来事であるピノコニー独立戦争の人物であるため、ギャラガーのベースである「52人」の記憶ではありえず、これは彼自身の本当の思い出ということになります。

そして、ギャラガーは様々なところに「犬のモチーフ」が用意されています。

例えば、彼のマントの裏地やスキルで使用するには犬の肉球が描かれています。

また、かなり分かりにくいのですが、彼の靴底にも犬の肉球が模されています。

メッセージの登録名は「ワンちゃん」で、犬のようにチョコレートが食べられず、幼いころは人に嚙みついていました。

*日本語では訳しきれていない

また彼は犬のように鼻が利き、サンデーから不穏な気配を「匂い」で感じ取っています。

*日本語は訳しきれていない

また、自分を「老犬」と呼んでおり、先の「13歳」発言を元にすると、犬の年齢であれば充分に老犬です。

ミハイルの親友「ハヌヌ」説

もう一つは、ギャラガーが「ミハイル」の親友であった「ブラザーハヌ」・・・ハヌヌその人ではないかというものです。

ハヌヌはミハイルと共にピノコニー独立戦争を戦った英雄でした。

書籍「ちびっ子ハヌの大冒険」は子ども向けのストーリーブックですが、実はその中にこっそりと歴史の真実を紛れ込ませるという、まさしく「神秘」らしい手段を使っています。

具体的には、本文中に斜体になっている箇所が「歴史の真実」となっており、それによるとハヌヌはギャラガーと同じくハウンドのボスであったことが分かります。

また、先ほどギャラガーは犬要素が強いと言いましたが、ブラザーハヌは同じイヌ科の狼男「フンッ」としか話せない設定です。

そして先ほどの書籍を見ると分かりますが、この「フンッ」と鼻を鳴らすのは史実のハヌヌ自身の癖だったようです。

そして、ギャラガーもクールに「フンッ」と鼻を鳴らす癖があります。くくっ。マジかっこいい。

つまり、「ミハイルと同時代の存在である」「同じくハウンド家で犬(狼)に例えられる」「口癖が同じ」という共通点が二人にはあります。

まとめ

ギャラガーは複数の要素が絡み合っているため、かなり実像が掴みにくいのですが、このような流れだったと予想しています。

ピノコニーがまだ「監獄星」だった時代に「時計屋」ミハイルとともに戦った同士——或いは飼い犬でした。

その時代は数琥珀紀前であったため、寿命にせよ戦死したにせよどちらであっても、この時に死亡しているはずです。

しかし、今からピノコニー内で徐々に異変が起き始め、そして今から13年前に起きた「何か」をきっかけに記憶域ミーム「死へ向かうのは何物」として復活しました。

その姿のままでは、目的に差し支えがあると考えたのか、自分の身を覆うための「52人のファミリーの本物の認識」を集め、それによって「虚構の人間——ギャラガー」を構築しました。

或いはシヴォーンの干渉があったのかもしれません(攻撃性を抑えるモクテルの材料はシヴォーンが用意しています)

最終的な目的はファミリーによって歴史を隠蔽された「今のピノコニー」を覆し、ミハイルたちと目指した「本当のピノコニー」を取り戻すためではないかなと見ています。

おまけ

ストーリー中に、3種類のベースに3種類の副材料を組み合わせたカクテルをギャラガーに作ってもらうイベントがありますが、これは全て組み合わせでできるカクテルが異なっており、全部で3×3の9種類があります。

カクテル名はアメリカの推理作家が由来で、ベース材料で「作家」が決まり、副材料によって「作品」が決まるという仕組みです。

参考:https://honkai-star-rail.fandom.com/wiki/Why_Do_the_Heathen_Rage%3F

エドガー・アラン・ポー
レイモンド・チャンドラー
ローレンス・ブロック

2.1生放送では「開拓者がギャラガーと共に事件を追う」というプロットが説明されていたので、そういった「探偵物」をイメージしているのでしょう。

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