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【原神考察】ナタの歴史・完全解説!――「龍の国」の全てが分かる

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*この記事は、2024年9月時点の情報を元にネタバレ個人の見解を含んでいます。
今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください。

みなさんこんにちは、ルト兄です。

Ver5.0ではついに原神中で最も謎に包まれた国であったナタが実装されました。

原神には七つの国とその外部の世界が存在しており、例え実装されていない国であっても、その住民が旅人して登場することは多々ありましたが、これまでナタ人だけは外国で見かけたことはありません。

今回は謎に包まれていたナタ建国から現在に至るまでの歴史を解説します。

また既に投稿済みの動画とほとんど内容は変わりませんが、一部「炎龍」及び「龍王」に関する記述に変更及び追記を行っています。

ナタの歴史―先史文明時代

ナタの歴史を説明するにはテイワット創世時代から説明する必要があります。

この世界が「テイワット」という名を冠する前のさらに過去の時代。

世界は七元素の「龍」が支配する世界でした。

ところが、その世界に外界から「原初のあの方」が降臨します。

「原初のあの方」は支配者であった「龍」を打倒して追い払うと、「テイワット」を創世し、更に「神聖な計画」のために人間を創造したと言われています。

「龍」たちは散り散りになって隠れ潜む生活を送ることになりましたが、そのうち「炎龍シウコアトル」は砂漠によって隔てられた辺境の地――今はナタと呼ばれる地に逃げ込みました。

この地には当初人間もおらず、すなわち「原初のあの方」の支配も及んでいない完全なる未開の地でした。

この地に魔神に属する存在がいないのはそのためだと思われます。

さて、ナタに移住した龍はその英知を持って今では秘源遺跡の名で知られる文明を築きます。

現在ナタ地方の各地で稼働している兵器はこの文明のものです。

さて、一度は敗北した「龍」たちですが、元素龍を統括する「王たるニーベルンゲン」が世界の外から「漆黒の力」―アビスを手に入れて、再び世界の支配を賭けて天空に挑みます。

後に「復讐の大戦」と呼ばれることになるこの戦いは空前絶後の激しさであり、テイワットの「規則」を揺るがすほどでした。

しかし、このリベンジマッチにおいても「龍」は敗北を喫します。

しかもアビスの力はただ単に力を得られるだけの都合がいいものではなく、宿主を「侵蝕」して狂気に陥らせてしまう危険なものです。

アビスの力を得て狂気に侵された「黒龍」がナタの地に現れ、その地の礎である世界樹――地脈を漆黒の炎で焼き尽くそうとしたのです。

いつからかははっきりとしませんが、ナタには人間が住まうようになり、その守護者である「天空の使者」も降臨していました。

この使者たちは龍の火炎から地脈を守るために必死でバリアを貼って守りますが、それでも壊滅的な被害は避けられませんでした。

ナタの地脈が他に比べて脆弱なのはそのためです。

炎に焼かれた天空の使者は、枯れかけた地脈にすがり、その守護を担うことになります。

これが「大霊」の元祖である「夜魂」であり、後に誕生する「夜神の国」の礎となります。
*この時点ではまだ「大霊」には至っていない。

魔神任務中に旅人たちが夜神内で侵食するアビスから逃走する際、仙霊(天空の使者のなれ果て)が導いてくれたのはその匂わせです。

「黒龍」について

*この部分のみ先公開した動画とは内容に違いがあります。

このナタの地脈を焼いた「黒龍」の正体は諸説あり、今のところ確定していません。

一つは、アビスの力に侵された「炎龍」によるものではないかということです。

聖遺物「黒曜の秘典」シリーズは、「盗炎の賢者」がいかにして「燃素」を人間に伝えたかを説明した物語なのですが、これによると「火の英知は黒く濁った」ことと、「炎龍は生きた屍となっている」ことが説明されています。

この文章を素直に読めば「黒龍」とはアビスに染まった「炎龍」である推測できます。

しかし、壁画の「黒龍」と違い、初代炎神を迎え入れた「炎龍」は黒く染まっておらず、また外見にも相違が見受けられます。

そして、旅人が「見た」光景によると、この世界樹を焼いた存在は「外界」からきたと言われています。

これが「炎龍」であれば「外界」という表現に違和感が出てしまいますが、この「黒龍」の正体が世界の外に一度逃げ、そしてアビスに染まって戻ってきた「龍王」であるとすれば、其は世界の外から来たもの「第二降臨者(第二の玉座)」として扱われているため、説明がぴったりと当てはまります。

ただそうすると、恐らく天空で戦ったであろう「龍王」が敗北後になぜ敢えてナタだけにきたのかがいまいち説明が付かないため、状況的には微妙なところですね。

ナタの歴史―「盗炎の賢者」の真実

さて、世界は「原初のあの方」によって様変わりしてしまいましたが、その中でたった1匹の龍だけが「龍王」を見限り違う道を選びます。

それがのちに「盗炎の賢者」の伝説で名を馳せる「ワシャクラフン·ウバ·カン」です。

後世では人間の賢者として伝わりつつ、長期間に渡ってその名が広まっていることをいぶかしがられていましたが、その正体は長命の「龍」なのでした。

伝説における「盗炎の賢者」は「龍」から「燃素」を盗み出して人間に広めたことから、その名をつけられましたが、事実彼が行った行為は「炎龍」の神殿から「原初の種火」を盗み出し、それを託せる相手を探し出すことでした。

そして、長い旅路の彼は、この世界に存在する生物の中で唯一、過去でも現在でもなく未来を見つめることができる「人間」に可能性を見出します。

当時のナタ人は「天空の使者」という庇護を失い、「魔神」という後ろ盾もない彼らは、原始的な「部族社会」として存在せざるを得ませんでした。

しかし、それでもなお強かさに生き延びようとする「種としての強靭さ」に賢龍は感銘を受けます。

そして賢龍は静寂の浮遊島と「試練」を作り出し、そこに「種火」を授けるに値する人間を待ちます。

そうして現れたのが「チャアク」という人物です。
勇敢で聡明であった彼は、賢龍の謁見に成功し、彼から与えられた「種火」の力を分け隔てなく人々に与えます。

これによってナタ人は蛮族の文化から脱し、文明の萌芽が始まりました。

これこそが燃素の始まりであり「龍に選ばれた」ナタ人にしか燃素が扱えない理由です。


ナタ人ではない旅人が燃素を使えるのは物語の始まりで「龍に選ばれた」からでした。

さて、賢龍が人間に燃素を与えた一番の目的は、かつて「黒龍」がこの地にもたらした「アビス」です。

アビスはナタの地の底に潜み、この世界への侵食を目論み続けています。

ちなみにナタでいう「アビス」とは、世界を歪ませる「禁忌の知識」そのものであり、これまで戦ってきた「アビス教団」とは異なります。

賢龍は燃素を与えた人間が進化をし続けると、いつの日か強力な力を持つ「救世主」が誕生し、地の底で屍と化した炎龍を倒して最初の炎神が誕生するという予言をもたらします。

「夜神の国」の誕生

当時のナタ人は夜神の国と交信ができませんでした。

人類に燃素をもたらしたチャアクは英雄でしたが、人である以上いつかは衰えます。

時間の残酷さによりかつて共に戦った仲間たちを全て失い孤独に生きるチャアクの耳に、いつしか夜の国の声が聞こえます。
その声に導かれ、彼は自分の肉体を聖火に捧げました。


すると、この儀式によって夜魂が「大霊」に昇格し、これ以降ナタの人々は大霊と共にあることになったのです。

ナタの歴史ー「初代炎神」の誕生

こうして賢龍の望み通り人々は「進化」し、やがて大いなる力を得る――とは行きませんでした。

力を手に入れた人間は思い上がり、使命を忘れお互いの権力のために争うようになります。

目を掛けていた人間の愚かな行為に失望した賢龍は、一度この世界から姿を消してしまうほどでした。

アビスが再びナタを呑み込もうとしても争いをやめられない人類の中から、ついに本物の「英雄」が現れました。

血で血を争う戦いの中で勝者は常に残虐な結論を出すと信じてきた人々は、「団結」を求める人間に初めて出会ったのです。

勇者シュバランケは権力に明け暮れバラバラとなっていた部族を統一し、ついに「炎龍」シウコアトルの討伐に向かいました。

姿を消していた賢龍も再び現れて彼に協力します。

ナタの地下、マグマの世界でついに勇者の剣が狂龍の瞳を貫きますが、その代償として彼は一度炎龍と共に死にます。

これによって、彼は始原の炎龍とともに殉葬された存在・・・つまり、始炎の殉葬者となりました。

しかし、彼は一度死したにも関わらず、強大な龍の心臓から再び復活します。

こうして人でありながら龍の力を得たシュバランケは、初代炎神としての道を歩むことになります。

テイワットの七神は「神座」と呼ばれるものから力を受け取っていますが、この「神座」とは元々は「龍の権能」を指します。

すなわち炎龍を討伐し、その力を得たシュバランケは「神座」を得たと同じであり、その力を持って神に昇格して「ナタのルール」を作り上げます。

こうして最強の人間が「炎神」に昇格し、ナタを統治するという仕組みが出来上がりました。

なお、炎龍を倒したシュバランケはこの時「炎龍の瞳」を二つに分割しました。

このうちの一つが旅人が世界任務「過去からの啓示」で手に入れた「象徴物」と呼ばれるものです。

ナタの歴史――暴君オチカンと大同盟時代

人類に「燃素」をもたらしたチャアクがそうしたように、シュバランケもまた自身の身を聖火に捧げて世を去ります。

彼が作った「ルール」によりナタの炎神は「帰火聖夜の巡礼」の勝者が就くことになるのですが、次の「炎神」が誕生するまでの空白期間に、シュバランケの腹心であった「策士オチカン」という人物が一時的にナタの指導者を代行することになりました。

このオチカンは、縦長の瞳を持つ龍との混血児でした。

当時は人間と龍の関係は一定ではなく協力関係にも敵対関係にもありました。

彼は失われたはずの「龍の言語」を扱えることから、恐らく龍族の領地で生まれ戦奴として扱われていたと推測されます。

龍の戦奴として過酷な扱いを受けてきたところをシュバランケに救われ、以後彼を絶対の存在として崇め付き従うことになります。

オチカンはシュバランケの死後に権力の座を継ぎましたが、あくまでも一時的な権力の代行者に過ぎません。

しかし、彼はシュバランケこそが唯一絶対であり、他の人間が神になることなど許せないと考え、自身を「聖主」と自称することになります。

さらに自身の名を冠する都市「オシカ・ナタ(オチカンのナタ―Ochkanatlan)」を建造して、先王の意志を反古にした独裁政権を発足します。

自身に反対する者は全て処刑し、全てを思い通りにする――「暴君オチカン」の誕生です。

オチカンはその生まれから龍を憎悪しており、龍と交流を深めるものはそれだけで処罰の対象とするなど、自分の思うがままにナタを操ります。

しかし、すでにナタにはシュバランケにより「英雄」の志が根付いています。

思うがまま振る舞うオチカンの統治に反発した「赤い瞳を持つ少年」が立ち上がり、更に彼に呼応した英雄たちが集い同盟を組みます。

後に「ナタ大同盟時代」と呼ばれることになる、この時代――それぞれの竜と契約した六人の英雄が集まり、彼らの反乱によってオチカン政権は倒されました。

この六人が現在のナタ六部族の祖となります。

こだまの子―サックカ
懸木の民―ユパンキ
流泉の衆―アタワルパ
豊穣の邦―ワスカル
花翼の集―赤い瞳の少年
謎煙の主―名も知らぬ「職人」

このような紆余曲折があったものの、無事に「ナタのルール」が再開され、英雄が「炎神」の座に就く時代が始まりました。

ナタの歴史―カーンルイアの破滅

こうやって少しずつアビスの闇が払われてきたナタですが、それらの努力を全てひっくり返す出来事が起きます。

今からおよそ500年前に発生したカーンルイア滅亡を契機として、テイワット全土に「漆黒の災害」が発生し、あまたの人々が犠牲となりました。

どの国も多大な被害を受けましたが、特にナタはかつての黒龍の所業により「地脈」という防波堤がありませんでした。

当時の炎神マーヴィカは英雄テノッチらの協力を受けて、何とかアビスを撃退しますがナタが受けた被害は甚大であり、その勝利は表面的なものに過ぎませんでした。

この時代にテノッチがどのように活躍したかは「話死合い棒」の武器テキストに詳しく書かれています。

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これを読むと、精鋭ボスのコンガマトーやンゴウボウは当時の英雄の相棒だったことが分かります。

さて、地下深くに追いやられたアビスが「夜神の国」を浸食するには500年かかるという計算が出ました。

しかし、アビスとの戦いを終えた六部族はその疲弊からバラバラになっておりとても戦える状況ではありません。

そこで炎神マーヴィカは自身の身を聖火に捧げ、その間に各部族の人々が団結して力を蓄えてアビスを討伐するという計画を立てます。

ところが、予定の日に復活したマーヴィカはこの計画が上手くいっていないことを知りました。

アビスの力が大霊に干渉し、この計画の伝達を阻害していたためです。

果たして、この計画はどうなるのか・・・というのが今回の魔神任務の内容でした。

その他

これまでナタの歴史について解説をしてきましたが、個人的に一番気になっているのは「盗炎の賢者の予言」です。

かつてワシャクラフン·ウバ·カンは、種火を求めて現れたチャアクに最初の炎神凶悪で狡猾な人物が就くだろうという予言を残しています。

しかし、初代炎神の座についたの勇者シュバランケはこの予言の人物像とは全く異なっています。

シュバランケは、太陽のように眩しく温かで豪胆な英傑だからです。

だからこそ、当時ばらばらだった部族は彼の元に集い協力したのです。

それどころか、彼ははっきりと「どの予言にも計画にも存在しなかった勇士」と書かれています。

むしろ「凶悪で狡猾」とは、シュバランケの従者であり後に「暴君」の名が冠せられるオチカンの方が相応しい言葉です。

どの予言にも存在しないシュバランケの正体は「降臨者」であり、本来はオチカンが初代炎神となる予言を覆し、異なる未来を生み出したのではないかなと予想しています。

また「隊長」の存在も気になります。

「ナタの危機」は部外者には秘密にされており、マーヴィカが復活するまでは大霊の交信が阻害されているため誰も知らない状態でした。

それにも関わらず、隊長は「500年前の約束が果たされていない」ことを口に出します。

またマーヴィカと戦闘中の「隊長」はその体から「夜魂の加護状態」に似たオーラを放ちます。

このことから恐らく「隊長」はナタの歴史に関係する人物だと推測できます。

そして卑怯な手を好まない戦士という人物像に当てはまりそうなのが、初代炎神シュバランケです。

「隊長」の衣裳に一部龍の姿を模した部分がありますが、シュバランケは炎龍の力を吸収しているという伏線があります。

彼の力は後天的に得たものであるとされていますが、実際「隊長」と戦ったマーヴィカは、その体内に何か特別な「存在」が秘められているのを感じとっています。

シュバランケの最後は聖火に身を投げ入れて終わっていますが、聖火に身を投げたものは「反魂」の対象になりえます。

以前に、隊長の正体は「死者」ではないか?という記事を書いたことがあります。

一度は夜神の国を訪れたシュバランケですが、故国である「ナタの危機」の前に夜魂の力で一時的に復活した可能性があるのではないかなと予想しています。

ただし、あくまでもシュバランケの吸収した力は「元素炎龍」のものですが、隊長は氷元素の使い手です。

元素炎龍の力を氷元素の「邪眼」で抑えているのかなとも思いましたが、外見上に邪眼は見当たらず、「淑女」とワンパになってしまうため、他にもいろいろと理由が考えられるかもしれません。

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