*この記事は、2024年11月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。
今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください。
みなさんこんにちは。ルト兄です。
星と星を巡り数多の世界を旅してきた空と蛍の双子の兄妹

テイワットを訪れた彼らは、崩壊する世界から外へ逃げ出そうとしましたが、天理の調停者を名乗る存在に封印されました。

封印が解けて目が覚めた時、片割れがいないことに気がついた旅人は兄妹を探すためにテイワットの旅を始めます。
双子を封印した「天理」は力が完全解放された状態でも叶わず、再会した兄妹は天理を倒すためにアビス教団に参加していました。

スネージナヤの氷神は、500年前の大崩壊以降天理に背き彼女を打倒することを目的に暗躍しています。

まさに原神のラスボスと目されている「天理」ですが、彼女すら超える力を持つと予想される、原神の真のラスボスが他にいるとしたら、どうでしょうか?

今回は、原神における恐らく本当の最終ボスになるであろう天空すら超える最強の存在について語っていきます。
というか、あまりにもスケールが大きすぎるため、個人的には原神第一部のラスボスに天理あたりが置かれて、第二部以降のラスボスになるんじゃないかなとか勝手に予想しています。
原神の真のラスボス
魔神任務第5章ナタ編は、アビスと戦うナタ人の物語でした。

懸命にアビスと戦う彼らの前に、ついにこの地を滅ぼそうとする力の「真の主」が降臨しました。

この「真の主」は、「グーシィ・トース」と呼ばれ空に浮かぶ「名状しがたい」暗黒の門を通じて魔物を送り込みます。

「グーシィ・トース」という名前はこれまで原神で言及されたことがなく、世界の神話にも類似名はありません。
そのため単に「そういう名前なのかな」と思いそうなのですが、例えば魔神の名前はソロモン72柱の悪魔から取られていますし、世界の根幹に関わるようなキャラはほとんど神話がモチーフになっています。

そう考えると「真の主」と銘を打たれたこの存在がなんの意味もない名前だとは思えませんよね。
実はこの名前を英語に変えた上で、アナグラム変換するとその真の正体が浮かび上がってくるのです。
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Gosoy-thoth
↓
YogSo-thoth
空に浮かぶ漆黒の門を通じてナタを襲う「アビス」の裏に存在する真の主は、クトゥルフ神話に登場する「外なる神」にして邪神の一柱、ヨグ=ソトースです。

其は、人間の世界から外宇宙に通じる「窮極の門」を管理する主です。

其の残存物は禍々しい球体の形をしていますが、これは小説「博物館の恐怖」において「ヨグ=ソトースの像」が禍々しい虹色の球体であると表現されているのと同じです。

さて、クトゥルフ神話とは、アメリカの作家ラヴクラフトによって作られた架空の神話のことで、複数の作家が参加するシェアードワールド(共有世界)の小説です。


人間という矮小な存在が強大な神々に相対した時の絶対的な絶望を書く、宇宙的恐怖(コズミックホラー)をテーマとしており、日本の漫画やアニメはもちろんミホヨ作品にも度々出演しています。

アビスは「世界の外」に属するものですが、そもそもこの世界を作った原初のあの方自身も外来の存在です。

クトゥルフ神話には、ヨグ=ソトースらの宇宙空間を住処とする「外なる神」の他に、太古に地球を支配しており、そして封印された「旧支配者」と呼ばれるものがいます。
両者は対立関係にあるものの本質的には「外来の存在」であることに変わりがないというのも同じ構図になっています。

これまで「アビス」は天災のような扱われ方をしており、実際無秩序にこの世界を浸食する病原体のようなものなのですが、その裏側には明確に「意志」が存在していることが分かっています。

そして、その「意志」に触れたものは発狂してしまうことから、この「アビス」が人間とは完全に異なった精神構造を持つ、まさしく「邪神」と呼ぶに相応しい存在であることに間違いないでしょう。

クトゥルフ神話の神々は人類とは完全に異なる知性を持った存在であるため、其れらの造形や創造物は「名状しがたい」と表現されます。

元々原作で邪神ハスターを指す表現だったのですが、この呼び方がオタクの心の琴線に触れてしまったためか、現在は「クトゥフル匂わせ」をするときに使う単語という扱われ方をしています。
改めてその視点で見直すと、スメールのカーンルイア遺跡に残された手紙には「魔天(アビス)は名状し難い」と表現されているなど、原神内にはアビス=クトゥルフというテーマは初期から様々なところに散りばめられていることが分かります。

ヒルチャール=チョー・チョー人
テイワット全土に生息しているヒルチャールは、人間がアビスの汚染によって変化したものです。
さて、クトゥルフ神話には「チョー・チョー人」と呼ばれる邪神の支配種族が登場します。

この邪悪な矮人は中国語で「丘丘人」と書き、これは「ヒルチャール」の本家訳と同じになっています。

クトゥルフ神話TRPGには正気度というステータスがあり、これが下がりすぎたキャラは発狂してしまうのですが、チョー・チョー人は正気度が元々低い上に、そこから更に儀式を繰り返して完全にそれを失ってしまったという設定です。
キングデシェレトがこの世に持ち込んだ「禁忌の知識(アビス)」の影響に触れたものは、狂気に侵され発狂してしまいます。

これはチョー・チョー人の名を冠する、ヒルチャールシャーマンの知識が書かれた書物を理解したものは発狂してしまうのと一致しています。

レインドットと獣域ハウンド
現在、名前が登場しているキャラのうちもっとも深くクトゥルフ神話に関わっているのがカーンルイアの錬金術師にして、アビスの魔物を作り上げた「黄金」のレインドットです。

彼女が作った「獣域ハウンド」はクトゥルフ神話の「ティンダロスの猟犬」に対応しています。

ティンダロスの猟犬とは、時間を空間を超え「角度を通ってやってくる」という特殊な生態を持つ生物で、どこにでもワープして襲いかかってくるハウンドたちのモチーフになっています。

この不可思議な性質を持つ猟犬の襲撃を防ぐには角度を消す――すなわち部屋の隅を丸くするという特別な対応が必要なのですが、それゆえ彼らを防ぐアチーブメントは「角度を抹消する者」と名付けられています。

そして、彼らの王であるティンダロスの王ミゼーアは紫の煙と共に現れる狼の姿と表現されており、これはハウンドのボスであり、煙のようなものを巻き散らす黄金王獣のモチーフでしょう。

この黄金王獣で得られるアチーブメント「闇夜の囁き(中国語:暗夜呢喃)」はクトゥルフ作品群に同名の小説があり、この作品でもティンダロスの猟犬が言及されています。

また彼女の弟子であるアルベド関連のイベントで手に入った「溶媒」は英語名を「Alkahest(アルカヘスト)」と表記しますが、これは錬金術で使われる「あらゆるものを溶かす溶剤」のことです。


説明文に「世外の光を放つ」と書かれていることから、これもクトゥルフ関連と推測できます。
このアルカヘストはクトゥルフ神話にも登場する素材で、「エイボンの書」ではウルブズのモチーフであるティンダロスの猟犬を撃退するときに使われました。

レインドット(R)はバーベロスから「正常になっておるのに」と言われています。
「正常になる」ということは、彼女は「正気と狂気」の間を彷徨っていることになります。
これはアビスを研究し続けた結果なのかもしれませんね。

禁忌の知識
クトゥルフ神話TRPGにおいて、邪神の知識に詳しくなる「<クトゥルフ神話>技能」というものがあります。
これを持つということは、「冒涜的な真実」を知っていることに等しいことになるため、所持しているだけで正気度を失ってしまうという設定です。
<クトゥルフ神話>技能ルール
・モンスターの知識判定
・神話に関する知識
・呪文に関する知識
・その他クトゥルフ神話に関する知識の判定[専用ルール]
<クトゥルフ神話>TRPGより
「<クトゥルフ神話>技能」を持つものは、
そのレベルに等しい数値を
最大正気度から引かなければならない
さて、スメール編で大々的に取り上げられたアビスのもう一つの名前である「禁忌の知識」とは「テイワットに属さない真実」とされています。

世界樹の化身・マハールッカデヴァータはこれに汚染されてしまい、そのため世界樹に意識を接続した学者は狂気に侵されてしまいました。
これは同時に「魔鱗病」という病も生み出しますが、その際に「神様の声」が聞こえてくるというのもクトゥルフ神話の設定と一致しています。

異界からの声がもっとも大きく取り上げられているのが「ゴールド冒険者」ハゼドの残した不思議な「羊皮紙」です。

これは狂気に陥った人間が書いたメモなのですが、文体が明らかにクトゥルフ系を意識しています。
ハゼドは砂漠にある呪われた黄銅の城と呼ばれる場所から宝を持ち出した結果「邪霊」に取り憑かれたと主張し、最後に呪われた名前「シェロイ」を呟きます。
シェロイとは、タニット族の世界任務に登場するジンニーのリルパァール。
彼女の孫にあたる人物です。

彼の祖父オルマズドは一介の羊飼いに過ぎなかったのですが、花神の眷属の中でも特に強い力を持つ大ジンニーと呼ばれたリルパァールと結婚し、その力によりジュラバドの王に上り詰めました。
しかし、彼は王になったことで驕り高ぶり、リルパァールは失望。
彼女が3代にわたる呪いをかけたことにより、ジュラバドの崩壊が始まりました。

この最後の3代目にあたるのがシェロイであり、彼は政権を崩壊させるという予言によって父王に幽閉されてしまいます。
リルパァールの力で牢獄から脱出した彼は「黄銅仮面」を名乗って父王を殺し、簒奪王となりました。
しかし、リルパァールはこの暗躍のために漆黒のアビスと契約をしており、彼はアビスによって国ごと暗黒に落ちていきます。

これによって、シェロイとジュラバドの地は永遠にアビスに囚われることとなり、その名は呪いとともに囁かれることになったのです。
この「呪われたシェロイの地」を訪れたのがハゼドです。
彼の残した羊皮氏の表面にはスメール砂漠語が刻まれているのですが、この文字を解読すると或る一節が浮かび上がってきます。
「That is not dead which can eternal lie,And with strange aeons even death may die(そは永久に横たわる死者にはあらねど、測り知れざる永劫のもとに死者を超ゆるもの)」

これはクトゥルフ神話の「狂える詩人」アブドゥル・アルハザードが魔導書「ネクロノミコン」に書いた詩句です。
「ネクロミコン」という名前は後世で翻訳されたものであり原典では「アル・アジフ」と呼ばれています。

そして、羊皮紙の課題を最後までクリアすると手に入るアチーブメント「名もなき城の呼び声」もクトゥルフ関連です。

これはネクロノミコンが最初に登場した作品である「無名都市」と代表作である「クトゥルフの呼び声」を組み合わせたものです。

要するに、この一連のストーリーはアビス(邪神)という「神の声」に触れてしまい、精神が崩壊するというクトゥルフの展開をそのままなぞっています。
また、キングデシェレトの統治していた砂漠地帯には彼の製造した機械や仕掛けが残っていますが、これらは禁忌の知識によるものです。

その産物の一つである「幻影壁画」を調べると手に入るアチーブメント「時間からの虚影」はクトゥルフ小説の一つ「時間からの影」のオマージュです。

ちなみにこの作品には、「ゴールド冒険者」ハゼドが残した羊皮紙に描かれた詩句「アル・アジフのネクロノミコン」も登場します
魔鱗病
アビスの裏に「外なる神々」が存在するのであれば、原神の謎の一つであった魔鱗病の秘密も解けます。
キングデシェレトがもたらした禁忌の知識は、スメールに「魔鱗病」という汚染を生じさせました。

しかし、これはスメールのみの風土病であり、他のアビスに汚染された地域ではそのような病状は起きません。

しかも魔神任務で禁忌の知識が除去されると、この病気は完全に消滅してしまいます。

この事から言えるのは、「スメールのアビス」は他のアビスとは独立した存在であり、すなわちクトゥルフ神話と同じように外なる神々は複数存在している考えれば説明がつくので。
ちなみに魔鱗病の英語名はEleazarと表記され,これはヘブライ語で「主は助ける」という意味があります。

聖書内のエレアザルは聖書において神側の祭司であったため、この病気は(邪)神の恩恵であったのでしょう。
少女ヴィーラの憂鬱
原神内の書籍「少女ヴィーラの憂鬱」は、単なるSFファンタジー小説であるにもかかわらず、説明文に何故か「ギリシャ神話」という地球の単語が登場することや、淵下宮にある「デルポイ」という地名が登場するなど、不可思議な雰囲気が漂っています。


原神の地名や地球の単語とリンクしたこの小説は、旧支配者と呼ばれる邪神と戦う内容が書かれています。

この「旧支配者」とは英訳で「old one」と書かれており、これはクトゥルフにおける「旧支配者」の訳なんですね。
また、「宇宙のありとあらゆるところに繋がるドア」は時空の支配者であるヨグ=ソトースの能力を連想させます。
赤月のグロース
カーンルイア王朝は前期と後期に分かれており、「道化」や「ダインスレイヴ」「レインドット」など、みんながよく知っているほとんどのカーンルイア人は後期王朝である「黒日王朝」時代の人間でした。


しかし、ごく僅かに前期カーンルイア「赤月王朝」に関係している人物が存在しており、その代表が「召使」―アルレッキーノです。

赤月とは月の屍であり、一説では「月の三姉妹の亡骸」ではないかという説もありますが、そうすると一つ腑に落ちないことがあります。

それは天空に属する存在はみんな「本質的に人類を愛する」性質を持っていることです。

これは恐らくテイワットの創造者である「原初のあの方」が「人を愛する」特性を持っていたからです。
(魔神は「原初のあの方の破片」を得た存在であり、それが故に「人を愛する呪い」を持ってしまう)

仙霊が呪いを受けて退化しても人を導く性質を持ち続けているのはそのためです。

しかし、原神において「赤月」は破滅であり滅亡の象徴です。

500年前のカーンルイア滅亡時は赤い月が顕現し破滅を笑いましたが、それより以前ーー数千年前に起きた「レムリアの滅亡」や「ジュラバドの破滅」の時にも赤い月がそれを照らしています。

しかもカーンルイアもジュラバドもアビスが関係していますし、ペトリコールもクトゥルフがモチーフに使われています・
そして赤い月の本質とは「恐怖に満ちた巨大な瞳」です。


赤月王朝の子孫であるアルレッキーノの月は「凶月」であり、その奇異なる炎は「記憶」を消滅させるーーすなわち世界の本質である世界樹=天空と同位階の力であり、且つそれと反するものだということです。

アルレッキーノの腕が黒く染まっているのは自身の炎により侵食されているからです

その本質がアビスであるというなら、同じくアビスに汚染されたヒルチャールやダインスレイヴの腕と同じなのも頷けます。

さてアビスのモチーフがクトゥルフであるならば、赤月と呼ばれるに相応しい邪神が存在しており、それがグロースと呼ばれるモノです。
その身体は赤錆色の球体であり、普段は眠り目を閉じているため星や月に間違われるのですが、ひとたび目を開けると、その力で他の邪神を目覚めさせて星を滅ぼします。

つまりグロースは滅亡の前兆ともいうべき存在であり、復讐の象徴でもあるため、ギリシャ神話の女神ネメシスと同一視されています。

水仙十字院は神の目を持つことを「この世界の運命に囚われること」と忌避しました。

しかしアルレッキーノはこの神の目を「七神制度を象徴するもの」として大切にしています。

アルレッキーノは待機モーションが異界との接続を思わせる不穏なモノであることが話題となっていましたが、「外なる神の運命」が彼女の本質であれば「この世界の運命」を受けとることこそ、テイワットの一員として運命に抗ったことになるのかもしれません。

イーア、イーア、パン
さて、「クトゥルフ神話」の名を冠する邪神であるクトゥルフは、現在は海底に沈んだ都市ルルイエで眠っています。

其の信奉者は「いあいあ、クトゥルフ」という言葉で神を讃えますが、似たような言葉が原神にも登場します。
それが水仙十字院の遺跡に残された「イーア、イーア、パン。この大海洋に眠るもの!」です。

「大海洋に眠るもの」とはスメール古語における「原初の人間」を指すものであり、端的に言うと降臨者のことです。

では、これはどの降臨者を指すのか。
この文書には「アヤックス」という単語があり、これはギリシャ神話に登場する英雄の名前です。
そして同じギリシャ神話で考えると、「パン」とは羊飼いと羊の群れを監視する神のことです。
しかし、このパンは別の神性とも同一視されています。
それがテイワットの創造神である原初のあの方――パネースです。

実は「原初のあの方」は海の中で封印されているのではないかという伏線があります。
ヌヴィレットはある劇を鑑賞したところ、この世界の現状について考えさせられるとコメントしています。

これはイギリスの作家が書いたレベッカという小説のことでミュージカル化もされています。

前妻を亡くした紳士と再婚した女性が、彼の屋敷で暮らすことになったのですが、前妻は既に死んでいるにもかかわらず、彼女の作った「ルール」が屋敷を支配しているという話です。

これは「創造主が現れないにも関わらず、その『法則』が世界を縛り続けている」というテイワットの現状に確かに一致しています。

そして、このレベッカは実は殺されて海に捨てられていたことが判明します。
つまり、復讐の大戦で重傷を負った「原初のあの方」はその影響で海に封じられた事が推測できます。

「クトゥルフ神話」の代表的な神であるクトゥルフに対応するのがテイワットの創造主である「原初のあの方」になるのは当然のことかもしれませんね。
「真のラスボス」
恐らく第一部では「天理の調停者」がラスボスになると推測しています。

「天空の法則」は人々を安寧という運命の虜囚とし、操り人形としています。

それがためにテイワットに住まう人々は反旗を翻しています。
しかし、当初のラスボスと思われていた存在が実はそれよりも邪悪なモノを防ぐために尽力し、そのために抑圧を行っていたというのは創作あるあるだったりします。


テイワットは「原初のあの方」が作り上げた「卵の殻」――天蓋バリアとも呼ばれる「偽りの空」によって宇宙と隔離されています。

宇宙には生命が溢れていると噂されていますが、これまでテイワットはごく一部の「降臨者」という例外を除いてほとんど外部の生命と接したことがありません。

魔女会の参加者が書いた童話である「消えない炎と小さな魔女」では「宇宙全体が死の危機に瀕している」ことと「宇宙にある星々のほとんどが熄えてしまった」ことが書かれています。


そのような状況にも関わらずこの星が宇宙からの侵略者を防ぐことができているのは、創造主が作り上げた「天蓋バリア」が、この世界を呑み込もうとする破壊の意志から世界を守っていたからです。

今のテイワットは「天理の調停者」が各方面から「敵」とされていますが、今後の展開で彼女が倒されたときに宇宙の裏に隠された「本当の敵」――外なる神々が本格的に姿を現すのではないかなと思っています。
ただ、この敵はあまりにも強大すぎるため、本当にこれに対抗できるのか?
「漆黒の無」に対抗するためにはテイワット全ての生命が協力する必要があります。

そして、人々の「願い」を繋ぐことができる存在が旅人であり、アビスの力を退ける「光元素」です。
これまでも「人々の願い」が束ねられたときは「金色の光」が顕現しています。

原神最終局面は、旅人がテイワット全ての願いを背負った「光の神」として、世界の破滅を覆すのではないかなと考えています。

余談:アビス関連以外のクトゥルフ参照
基本的にクトゥルフはアビスと結び付けられていますが、まだ関連性が不明なイースターエッグも幾つかあります。
ペトリコール=インスマス
フォンテーヌに存在するペトリコールは、クトゥルフ神話に登場する「インスマス」がモチーフになっています。

ペトリコールはうらぶれた漁村ですが、インスマスもうらぶれた漁村です。

この地に訪れると自動で発生する連続世界任務「ペトリコールを覆う影」はその名前からクトゥルフの小説「インスマスを覆う影」が参考にされているのは明らかです。


この任務自体に漂う陰鬱な雰囲気もそれを意識しているのでしょう。
「バザル・エルトン」と「白い艦隊」
約500年前にフォンテーヌで起きた「漆黒の災害」ではアビスの魔獣であるエリナスが水の国を荒らしました。

彼女を止めるために様々な人間が協力をしましたが、そのうちの一人が水仙十字院の副院長であり、フォンテーヌ海軍に所属して「白い艦隊」を率いた「バザル・エルトン」です。

彼女の元ネタはクトゥルフ神話「ドリームランドシリーズ」の「白い帆船」に登場する灯台守で、夢の世界の中で白い船に乗り「幻のカチュリア」という神々の地に赴くことを目標としていました。

原神のバザルの遺した航海日誌には、幻夢を自由に行き来する白い戦艦「スポンジアン号」に乗って「カチュリヤの仙境国土」に赴いたとされています。

失われた古城のイース(Yith)
「失われた古城のイース」とは水仙十字院の世界任務でアンが呟いた地名です。

志璇の目標地の一つに「古城のイェース」があることから、イースに関してはおとぎ話ではなく実際に存在する地名のようです。

名前以上の情報はないのですが、クトゥルフ神話には巨大な城に住んでいた知的生命体「イース(Yith)の大いなる種族」が存在することから、もしかすると何か関係があるかもしれません。

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