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【スターレイル】「白露は白珠の転生」説について考える

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今回は、前回書いた「飲月の乱」の記事中に「羅浮の龍尊である白露は雲上の五騎士であった白珠の生まれ変わりである」と解説しましたが、この内容についてVer1.3で追加された情報を加味したうえで改めて考えていきます。

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当然のことですが、ここからの話は公式に確定した情報ではない点には留意してください。

記事のポイント
  • 白珠とは、かつて仙舟の英雄と謳われた「雲上の五騎士」の一人、狐人の女性であり、刃の「愛する者」であった。
  • 白珠は鏡流と飲月を庇い「倏忽の乱」で死亡する
  • 飲月は彼女の残された血に「龍血」を注ぎ新たに生命を生み出すが、この生命=厄龍は荒れ狂い、鱗淵境を壊滅。鏡流が介錯した。
  • この出来事は後に「飲月の乱」と呼ばれ飲月は投獄され脱鱗刑を受ける。
  • 図らずしも「龍尊の龍血」を注がれた白珠は、持明族に変化し後に龍尊「白露」に転生する。

そもそも「雲上の五騎士」とは?

雲上の五騎士とは、仙舟の歴史に残る5人の英雄たちのことです。

仙舟同盟は6隻の世界艦と呼ばれる巨大な艦隊の同盟軍であり、進行する巡狩の星神「嵐」の意思に従い、宇宙で「豊穣の忌み者」と戦い続けています。

そして仙舟の船の一つ「玉殿」に豊穣連合軍が侵攻してきた際に、異なる仙舟から応援に駆け付けた5人の英雄が後に「雲上の五騎士」と呼ばれるようになりました。

豊穣の民が凄まじい大軍を結成して玉殿に侵攻した時、異なる仙舟から5人の英雄が集結した。中には百発百中の狐族の飛行士もいれば、仙舟で留学する短命種もいた。5人は幾多の危機を潜り抜け、戦場で勝利を収め、豊穣の民が呼び覚ました生体星宿を打ち砕き、玉殿を滅亡の危機から救った。

この伝説に創作意欲を刺激された仙舟の詩人や狐族の幻戯によって、5人の英雄は一躍有名となった。「帝弓七天将」が背負う重い歴史と違い、「雲上の五騎士」の物語は民間創作による侠客奇譚に近かったからだ。

羅浮古代紋様の拓本に対する考察

彼らの活躍は絶えることなく史書に記され、仙舟の人々に鮮烈な記憶を残しました。

この5人を中心に成された功績には、タラサに攻め入った歩離人の艦隊を退けたこと。慧駿族と造翼者の同盟を打ち破ったこと。仙舟玉殿の包囲を破り、活性化惑星「計都蜃楼」を打ち砕き、星海を観測する同盟の目を守ったことなど、輝かしい戦歴に目を見張るばかりです。

しかし、彼らの英雄譚は「羅浮」で終わりを告げます。

今から数百年前に、豊穣の使令である「倏忽」が建木を狙い、羅浮に攻め入ったのです。

この戦いは非常に激しく、最終的に倏忽は討伐されましたが、白珠はこの戦いで飲月と鏡流を守るために暗い「太陽」の力を使って敵ごと消滅する選択をしたのです。

この暗い「太陽」とはエネルギー生命体「歳陽」を利用した小型ブラックホールと思われます。

Wikipedia「ブラックホール」より

書物では歳陽が崩壊したときにブラックホールが発生したことが書かれています。

かつて彼女が初めて応星(刃)と出会ったときに彼のミスで「歳陽」に接触したエピソードがあり、白珠がこれを利用しようとしたのも、これと関係があるかもしれません。

白珠とは

元々、雲上の五騎士のうち名前判明していたのは「景元・飲月・応星(刃)・鏡流」の4人のみで、最後の一人は「狐族の少女」であるとしか分かっていませんでした。

彼女の名前が「白珠」であると公式で言及されたのはショートアニメ「玄黄」が初です。

この名前はゲーム名でも一か所しか名前が存在せず、彼女がかつてナナシビトであったという事実は後述の白露=白珠説の根拠の一つにもなっています。

白露が他種族から転生した存在だという伏線

まず大前提として、白露は「不朽」の龍の末裔である持明族ですが、白珠は仙舟の狐族です。

それにも関わらず、白珠が白露に転生したと言われているのは、飲月が行った「龍化妙法」について、過去の残影が「異種族に対して使用した」と説明しているからです。

「龍化妙法」とは、持明族の秘儀のことで、本来は龍尊が脱鱗する際に次の龍尊候補に行い、それにより龍相(恐らく角のこと)が現れるようになります。

丹楓はこの「龍化妙法」を使用して厄龍を作り出しています。

この厄龍とは、飲月の乱時に鱗淵境で大暴れした結果、鏡流に殺害された怪物のことです。

しかし、丹厄龍を作り出した楓の龍化妙法に対して、前任の丹士長は希望を見出しています。

なぜ、丹楓が厄龍という荒れ狂う怪物を生み出し惨劇を起こしたことを、彼女が「希望」と捉えているのかというと、持明族が「不朽」の種族として致命的な問題を抱えているからです。

持明族は、凡そ700年ごとに卵に戻り、全ての記憶を失った赤子として再度生まれてきます。
この一連の流れを脱鱗(転生)といいます。

通常の生物と異なる生命サイクルであるためか、繁殖能力がなく、原理的に人口を増やすことが不可能です。

そして天災や人災などにより死んでしまった場合は脱鱗することができないため、人口は必ず減り続けます。

つまり持明族とは「不朽」の末裔を名乗りながらも絶滅を宿命づけられた種族であり、このことは彼らにとって大きな悩みとなっていました。

持明族には仙舟を裏切って豊穣陣営に鞍替えする人物も多いのですが、それはこの「子孫が残せない」というのが大きな理由です。(実際に「豊穣」により繁殖能力が与えられるかは不明)

多くの持明族がこの輪廻から解脱するための研究を行ってきましたが、正統な方法ではどれもうまくいきません。

彼女が丹楓の龍化妙法価値と希望を見出したのは、この秘儀が他種族に龍血を与えることで強制的に持明族に変化させ「新たな生命(持明族)」を生み出せる唯一の手段だからです。

そして、この龍化妙法のかなめはあの娘——白露にあります。

丹士長は白露に忠実に仕えるふりをしながら、他種族から変化した存在である彼女を研究していたのだと思われます。

白露=白珠説について検証する

さて白露が他種族からの転生体だとして、なぜそれが白珠だと言えるのか。

これに関して直接的な物証はまだありませんが、多数の状況証拠が白珠であることを示しています。

もっと決定的なのは、丹恒が夢の中で見た前世である丹楓の行いです。

夢の中で彼は、鱗淵境の封印を解き建木の元へ訪れ、そこで「亡き友の残した血を埋葬し」「長らく誕生していなかった新生を創造」しました。

この「亡き友の残した血」とは、白珠の血のことでしょう。

「長らく誕生していなかった新生を創造」とは、先ほどの項目で説明した「繁殖能力の存在しない持明族に厄龍という新たな生命を創造した」ことを指します。

そして重要なのは、「この2つのことは本来一体」であり、すなわち白珠の残された血から厄龍を創造したと推測できます。

厄龍は狐人である白珠から新生された存在であるため獣毛を持ち合わせた外見をしています。

また、遺物「流雲無痕の過客」の物語は刃に関する物語がありますが、そこには刃はかつて友人に玉壺を送ろうとしたが渡せなかったことと、愛する者を化け物にしてしまった後悔が書かれています。

スターレイルの遺物はベータ版では原神と同じく5セット存在していましたが、正式配信時には4セットに変更されています。
その都合で削除することとなった遺物に、刃が友人に手渡したかった瓶(瓢箪)が存在していました。

この物語に書かれた相手は、その内容からして白珠であることに間違いないでしょう。

よって、刃が語る「愛する者」とは白珠のことであり、「化け物してしまった」とは厄龍のことであることに間違いなさそうです。

そして、瓢箪は白露にとっても重要なアイテムです。

白珠」は厄龍になったとこれまで説明しましたが、龍化妙法のエピソードでは、厄龍は「白露」を指しています。

鱗淵境に残された過去の幻影には、鏡流がこの地を訪れ、龍尊に会いたいと要求するものがあります。

この時、老けた声は「裏切者(丹楓)は死んだ」と言い、鏡流は「あの娘」と言っています。
つまり、この鏡流が会いたがっている龍尊とは白露のことです。

しかも、何かをしたいというわけではなくただ単に今どうしているかを知りたいというだけで禁足地に乗り込んでいます。

更にもう1人白露のことを気にかけている人物がおり、これが五騎士の1人である景元です。

景元は具合が悪いわけでもないのに足繁く、白露の元に「診察」に行っています。
その際には手土産と外に自由に出られない白露のために外のお話付きです。

白露はこのことを、ゆっくりした時間が欲しいのだろうと推測していますが、実際はかつて自由に旅することを愛した仲間のためにやっているものと思われます。

何故なら、彼は白露のことを「現世では清穆(幸福)でいて欲しい」と願っているからです。
彼は明らかに白露の前世のことを知っていますね。

さらにメインストーリーで景元はかつて丹楓に身に起きた処遇について不思議なこと言います。
持明族の長老は丹楓に脱鱗の刑に処す決定を十王司と天舶司に納得させたと言っていることです。

元々十王司は刑罰と魔陰の身に関わる職務であるため、彼らに説明するのは分かりますが、天舶司は仙舟内の飛行や星槎に関連する部署です。
なぜこの件に関係があるのか?

それは白露の前世ーーすなわち白珠が天舶司の者だったからでしょう。

この刑罰により飲月君は脱鱗し、後に新しい龍尊として白露が封じられるわけですが、そもそも白露自体が龍尊として異質な存在です。

本来、龍尊とは代を重ねても容貌が変わることはありません。

実際、鱗淵境の「龍尊像」は初代龍尊「雨別」のものですが、その姿は飲月君と酷似しています。

しかし、その後継である白露は彼らと全く別の外見をしており、そもそも性別すら違います。

むしろその姿は白珠の容貌を思わせます。

「雨別」にも「丹楓」にも「飲月-丹恒」にも尻尾はありませんが、白露は尻尾を持っています。

飲月の待機モーション中は尻尾が現れますが、これは実体のないエネルギー体です。
恐らく「龍」としての力が漏れ出ているものであり、完全な実体である白露の尻尾とは根本が異なります。

白露の容貌が白珠を思わせたり、厄龍に「獣毛」があったように、龍化妙法による「転生」は、ある程度もとの種族の特徴が残ってしまうのかもしれません。

また、龍尊は「前世の夢」を見て、歴代の知識を継承する重要な能力がありますが、白露は夢を見ないことで配下から心配されています。

これは丹恒に龍の力が残っているためと推測しましたが、そもそも白露が歴代龍尊の「前世」ではないと考える方が妥当かもしれません。

なぜなら、同行任務を終えて星穹列車に乗った白露は夢を見ているからです。


そして、これは長老たちが期待するような不老不死に関わる夢ではなく「あちこちを旅する夢」です。

龍尊が夢を通して、前世の自分を見るというのであれば、この旅をする夢は白露の前世です。

白珠はかつてナナシビトの時代がありました。

よって、白露が見ているこの夢は、かつて白珠がナナシビトとして銀河を旅した時の思い出であると考えられます。

また、丹恒-飲月の同行任務では龍尊として丹恒が白露に建木の封印術を指導しましたが、その際に白露は飲月に対して「前世の賢契は来世の師」と述べています。

これは、前世において二人が関係していたというシナリオ上の匂わせでしょう。

結論

なぜ、厄龍が「獣毛」を持ち合わせた外見をしているのか?
なぜ、鏡流が禁忌を犯しても白露をただ一目見たがったのか。
なぜ、景元が白露をやたらと気にかけるのか。
なぜ、過去の姿を受け継ぐはずの龍尊と白露の外見が全く異なるのか。
なぜ、白露が過去の龍尊の夢を見れないのか
なぜ、星穹列車に触れた白露が「あちこちを旅する夢」を見たのか
なぜ、飲月の処遇に天舶司が関わるのか

そして――「厄龍」はあるエピソードでは白珠を指しているのに、別のエピソードでは白露を指しているのか

白露は白珠に飲月の龍の力が注ぎ込まれた転生体であると考えれば色々なことが繋がります。

飲月は応星とともに建木の封印を解き、豊穣の力と龍血の力を利用して死した白珠の転生を試みました。

しかし、この試みは失敗しました。
狐族の少女は豊穣の力と龍祖の力が制御できず、化け物ーー厄龍ーーと化します。

更に周囲にいたものまでもが建木から「豊穣」の影響を受け化け物になる大惨事を引き起こしました。

厄龍は鏡流により介錯されますが、この罪により飲月は捕えられ、刃はこの時死亡して打ち捨てられます。

しかし、龍の儀式に立ち会った刃にも豊穣の力が注ぎ込まれ、彼は後に短命種でありながら魔陰の身に堕ちて復活します。

長老たちは龍尊の力を失うことを恐れ、捕らえた丹楓に半脱鱗の術を掛けて、力を封印したまま丹恒に転生させます。

この時、誰もが予想しないことが起きました。

厄龍であったはずの白珠が転生し、更に龍尊の力を得ていたのです。

彼女に注がれた「不朽」の龍の力は暴走する豊穣の力を抑える能力があります。

一度は暴走し鏡流に倒されますが、時間の経過により龍の力が豊穣に打ち勝ち目覚めた。
それが今の白露です。

しかし、白露は一部しか龍尊の力を受け継いでいなかったため、長老たちは丹恒を引き取り力の完全なる継承を目論みましたが、景元により追放という名の自由を与えられ、その目的を果たし切れませんでした。

鏡流や景元が白露に対して強く気にかけているのは、彼女が白珠の転生体だからです。

もちろん、彼女はもはや白珠とは別人ですが、そうと割り切ることはできないのが景元自身が語ったことでした。

またカフカの同行任務では最後に彼が会いに行った「たくさん世話になった人」は白珠(白露)であるように思います。
彼女が暗示で消した名前の中に白珠と白露の名前はありません。

しかし、もはや白露は白珠ではありません。

白露を見たとき、刃は一体どうなるのかが気になります・・・。

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