今回は巷で話題になっている「サム=ホタル説」について検討します。
この記事は、2024年2月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる記事となる可能性がありますのでご了承ください。
また、この記事は過去にツイッターに投稿した内容に追加情報を加えて再構成したものになります。
サム=ホタル説の根拠について
まず、ホタルについてですが彼女は既に滅んでしまった星の出身です。
滅んだ理由については曖昧で複数の理由を挙げていますが、実際のところ何か物事が起きた理由がたった一つであることは少ないのと同じで複合的な要因が重なったものなのでしょう。
しかし、その中の一つに繁殖の「スウォーム」に襲われたという説明があります。
そして、ヴェルトが知っているサムの情報の中に、彼はグラモスの鉄騎兵団の残党であり遺伝子改造戦士であるというものがありました。
「グラモス」とは遺物「蒼穹戦線グラモス」の来歴に説明があり、それによるとグラモス星は既に滅んだ星であり、一般的にはスウォームの侵攻により滅びたとされています。
更に、この鉄騎兵団とは「機械の鎧を身に纏った空飛ぶ騎士」の軍団あり、更に女皇ティタニアによりテレパシーで操作されていました。
ホタルがこの「ティタニア」であり、サム(空飛ぶ鉄騎)を遠隔操作しているのであれば、男性の声というのも機械音声なので、性別も関係ないし、全然有り得る気がしてきませんか?
ティタニアとは戯曲「真夏の夜の夢」に登場する妖精の女王の名前であり、名前のイメージもホタルと合致してます。
個人的に決定的だなと思ったのは、Ver2.0生放送でスタッフが「(開拓者は)サムと忘れられない時間を過ごせると信じています」と言っていたことです。
実際にピノコニー内デートをしたのはホタルですから、(仮に正解だったとしたら)伏線の貼り方が面白すぎますね。
まさか、これがVer2.1以降の話でありそこでサムと濃厚デートする可能性も0ではありませんが、さすがに頭ブレイバーンな展開はないかなと・・・。
また、「ホタルはアイリス家」というのは、偽情報であり、実際は表面的なピノコニーの情報しか知らない密航者であったことも分かりました。
元々ハウンド家はピノコニーの「密航者」を追っていましたが、この密航者は「銀色」でありサムを連想させます。
ハウンド家がこれを追っていた先に「銀髪」のホタルがいたためにハウンド家を彼女を追い開拓者に助けられますが、実際のところはホタルもまた密航者という少しややこしい関係になっています。
ホタルはロストエントロピー症候群という、徐々に物理構造が不可逆的な慢性乖離に陥り、最終的には「消失」するという奇病にかかっています。
グラモスの鉄騎兵団は人間の本質に手を加えた兵器ですが、それを操れるテレパシーを持つティタニアにも何らかの遺伝子操作が施されていると考えられ、そのエラーがこの奇病を生み出しているのではないかなと。
「もしホタルがサムだとしたら?」という観点で見ていくと、色々と腑に落ちるところが出てきます。
彼女は、いかにもお嬢様風ですが、バットは効率が悪い武器という妙な観点から指摘します。
サムの戦闘スタイルは、その重火力による爆撃や射撃による殲滅型なので、一体一体殴る必要があるバットは確かに効率が悪く見えるでしょう。
また彼女は偽サンポが二人をつけてきていたのをすぐに察知していた上に、人物の体格と足音から相手の戦闘能力を推測する歴戦の傭兵スキルを所持しています。
どんなお嬢様なんだ・・・。
現実世界のホタルは「医療カプセル」に入っていなければならない状態だそうですが、そもそもその状態でどうやって「密航」など可能なのか?
ブラックスワンはホタルと星核ハンターは関係が深いと推測しています。
サムは非常に大柄な体格をしており、小柄な女性の体ぐらいならすっぽりと包み込めそうです。
彼の体自体が「医療カプセル」として機能しているのではないか?
そう考えると、ホタルが「とっくの昔に滅んだ星の出身」であり、滅亡の理由も曖昧でよくわかっていない理由もなんとなく見えてきます。
恐らく彼女は医療カプセル内でコールドスリープ状態だったのが何かの理由で目覚めてしまったのではないでしょうか?
治療方法のない病を未来の技術に賭けて眠らせるというのは、SF作品でよくある話です。
更に、開拓者が初めて夢境に入ると、黄泉に出口へ案内されるのですが、その道中でこれからVer2.0で暗躍する主要キャラのほとんどの姿を見ることができます。
アベンチュリン、レイシオ、ブラックスワン、花火、サンデー、ロビン、ミーシャそしてサムと銀狼・・・。
・・・・あれ?ホタルがいません。
そう、画面上でホタルとサムが同時にいるシーンは一つもないのです。
ピノコニーに入るには必ずロビーを通る必要があり、銀狼とサムの姿があることからそれは密航者であっても例外ではないようです。
ギャラガーはピノコニー内在住の護衛であるため、このロビーにいなくても不自然ではありませんが、ホタルの姿がないのはとても引っ掛かりを受けます。
全開拓者の怨念を生み出した「ホタルの死」が起きた悪夢エリアに入ったのは星核ハンターである銀狼の誘導によるものです。
開拓者はブラックスワンらとともに悪夢内でホタルの憶質の痕跡を負いますが、その先でスクリーンを見つめるホタルに対して、黄泉は「鏡が代わりにしているのか?」と考えましたが、銀狼のスキルを考えると、ここで銀狼から大きな画面が必要な情報を受け取っていたのではないかと思います。
憶質ホタルは、この後何かに襲われ「メカ…!?どうして……」とあたかもサムに襲われたかのように思わせていますが、これはミスリードでしょう。
初めてサムを見た時、刃は「大きい甲冑」と表現し、銀狼は「ロボット」と思いました。
これは必ずしも決まった定義があるわけではないのですが・・・人型の機械に対してはロボットと表現し、そうではない機械に対してメカと呼ぶのが一般的なように思います。
そしてちょうどピノコニーには「メカ」という呼び名が相応しい機械の敵が存在します。
そうナイトメア劇団ですね。
彼女に襲い掛かったのは、この「メカ」である可能性の方が高そうです。
さて、ホタルは「死へ向かうのは何者」の手により泡となって死にましたが、彼女は最初にこの怪物と出会ったとき、反撃する決意を感じる手の動きを見せましたが、すぐに断念して手を緩めています。
開拓者が近くにいたため正体がバレたくなかったのではないか?
しかし、二回目の「悪夢」の入った際は、全くの無防備で攻撃を受けています。
また、ホタルは夢の中で死に泡となって消えていきましたが、この死は精神的な死であり、現実世界の肉体が損傷するわけではありません。
ホタルが消え去る前に、彼女の口からホタルのような光を放つオレンジ色の粒が抜け出しているのが気にかかります。
ティタニアはテレパシーを持つため、その特殊な能力により彼女自身が離脱したとしてもサムの「外側」を遠隔操作できても不思議ではありません。
夢の主が退出すると、本来はその所持品も消え去ってしまうのが妥当だと思いますが、グラモスの説明によるとサムの「鎧」は人間を遺伝子操作した生体機械の可能性があるため「生物」として別認識されているのではないでしょうか?
さて、それでは彼女の死が計画されたものだとして、なぜそのような行為をする必要があったのか?
「時計屋に謁見する」ためには、「夢にも不可能なことがあり、それを見つける」必要があるとされています。
そして夢の中で不可能とされていることの一つに「夢の中では調和の加護があるため死ぬことはない」というものがあります。
つまり「死ぬことが時計屋の謁見するための方法」と言えそうです。
ホタルは「時計屋の遺産」に非常にこだわっていたため、この「夢で死に、時計屋に謁見する」ことが計画の一部であったことは十分に考えられるのかなと。
ちなみに、サムの行動についてですが、開拓者らが彼と邂逅したとき、最初のセリフは
「巡海レンジャー・・・メモキーパー・・・このまま立ち去れた誰も傷つきませんが」
であり、また彼の視点でも開拓者に関しては一瞥するのみで、黄泉とブラックスワンにはズームをしてから解析作業を行っています。
このことから、本当に彼が排除しようとしたのは黄泉とブラックスワンだけなのでしょう。
さらにサム戦では、アチーブメント「古い友人、新しい友人」を手に入れます。
開拓者の失われた記憶の一つに、星核ハンターと共に行動していた過去があります。
刃はサムより後に加入しているため、刃が知っているということは当然サムも開拓者を知っているはずです。
ということはこの古い友人とはサムのことを指しているのでしょう。
では新しい友人とは誰を指しているのか?
この場にいた、黄泉やブラックスワンの可能性ももちろんありますが、「友人」と言えるような関係には至っていませんし、サムに関連する一つのアチーブメントとして考えれば、ホタルとしての側面を「新しい友人」としたのではないでしょうか?
サムの一人称について
ホヨバ作品は各国に翻訳されているため、言葉の使い方により一部の言語のみで性別が判定できるケースが過去にも幾つかありました。
サム戦で必殺技を使う時、ドイツ語では女性文法で名乗っています。
もちろん。これは翻訳ミスの可能性もありますが、サムを「彼」と呼んでいるのは他人だけで、更にサムの一人称はどちらの性別でも使える「私」であるため検討に値するのではないかなと。
そういえば、「サム」という名前が最初に出た時、私は「これってサムス(任天堂)では・・・」とツイートしたことがありますが、そういえばサムスって女性・・・。