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【原神考察】「黄金」の錬金術師レインドットの目的とは何なのか

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*この考察は、2021年12月時点の情報を元にネタバレや個人の見解、を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる考察となる可能性がありますのでご了承ください。

どうも、篝火文書店の店長のはるとです。

このところ、Ver2.3に関連する記事を連続して書いてきました。

特にアルベドの記事は、概ね好意的な評価で色々な人に見ていただいてありがとうございます。
なんか海外でもめっちゃ広まってました・・・。

さて、今回はVer2.3のアルベドイベントに関する最後の記事になります。

そう、今まで謎に包まれてきた、アルベドとドゥリンの創造主である「黄金」の異名を持つカーンルイアの錬金術師レンドットの目的に関する考察です。

そもそもレインドットとは?

まず最初にレインドットの人となりについて説明します。
なにしろ、レインドットに関してはmiHoYoお得意の裏設定マシマシの人物なのでメインストーリーを追っているだけでは、なかなか理解が難しいです。

レインドットはアルベドの師匠であり創造主です。

彼女は元々500年前に存在した「黄金」の異名を持つカーンルイアの錬金術師でした。

以前にアルベドの人物相関図(裏)を作成した時点では「黄金」とレインドットが同一人物なのかどうかが不明でしたが、2.3イベントで同一人物であることが確定しました。

また、アルベドの「兄」であり、500年前にモンドを襲った邪龍ドゥリンを作った張本人でもあります。

イベント任務「白亜と黒龍」より
書籍「森の風」より

500年前の人物でありながら、今でも生きている(推定)のでダインスレイブと同じく「不死の呪い」を受けている可能性もあります。

また、モンドの奔狼領を荒らし、現在は鶴観島を拠点としている「獣域ウルブズ」はレインドットが作った偶然の産物です。

レインドットはアルベドを創造し、当初は手元に置いて技術を学ばせながらともに旅をしていましたが、とある秘境で聖遺物「ナベリスの心」を手に入れてると、置手紙を残してアルベドのもとを去って行ってしまいました。
現在のところ、以降の足取りは不明となっています。

アルベドをモンドに向かわせたのは、その場所に彼女の旧友であるアリスがいたからでしょう。
もしかすると「魔女会」とも何か関りがあるのかもしれません。

レインドットの目的は何なのか

さて、最初から結論を書きますが、レインドットの最終的な目的は「完全な原神世界」を創造することだと思います。

まず、そもそもこの「原神世界」は淀みを持つ不完全な世界です。

魔神任務第一章第四幕より

原神漫画版では、ウェンティはヴァネッサに、この世界を統括している(と予想されている)天空の島のことを聞かれると露骨に不穏な表情をしています。

「原神セレベンツ」より

我々の世界の錬金術は、その最終目標が「黄金を作り出すこと」とされています。

しかし、よく勘違いされやすいのですが、錬金術師が黄金を作り出すことを目標にするのは、金銭のためでも黄金そのものが目的なのではありません。

黄金はあらゆるものに対して変化を受け付けない(と当時は考えられていた)完全物質であるからこそ、錬金術の目標となったわけです。

もっと簡単に言えば”完全な物”を作り出すことが錬金術師の目的なわけですね。

さて、原神世界における錬金術が目指すしているものは「太陽になること」です。
アルベドの元素スキルで生み出される生成物は太陽を目指す花です。

この岩の花には奇妙な習性がある。大地から生まれ、天高く登り太陽になることを望む。それは、錬金術の目指す物と一致している。

アルベド元素スキル――疑似陽花

神話において太陽は生命を育むものであり、世界そのものと同一視されることも多くあります。世界各地の神話で太陽神こそが最高神とされるのはそのためです)。

アルベドは「この世界でない命を育むことは、世界を育むこと」と語っています。

アルベド伝説任務「白亜の章」より

そして、レインドットはこれまでに様々な「この世界でない命」を生み出しています。

そして、もう一つ世界に関わる重大な実験とその結果が存在しています。
それが「原初の人間」計画です。

「原初の人間」計画について

Ver2.3のストーリーイベント「白雪に潜みし影」の中で、アルベドは自身が「原初の人間計画」によって生み出されていた産物であると語っています。

「白雪に潜みし影」第二幕より

では、そもそも原初の人間とは何なのでしょうか?
創世神話で有名なのがキリスト教の「アダムとイブ」がいますね。

原神世界では、錬金術師以外に「原初の人間」について語っている人物がいます。

それがウェンティです。

ウェンティはキャラボイスでアルベドのことを「原初の人間」と呼んでいます。

黒土と白亜、宇宙と地層、無垢なる土から原初の人間を創る…こんなあまりにも行き過ぎた能力は看過できないよね。

―――ウェンティのボイス「アルベドについて」

そして、最も重要なのが彼が漫画版でヴァネッサについて語った「世界創世神話」です。

遥か昔より伝わってきた物語
巨人盤古の血液が江河になり プルシャの体が千切れ
宇宙の生きとし生けるものを潤した
ユミルの脳髄が蒼天の雲海となり
生気のない世界が生まれ変わる
これが「原初の人」の神話

―――「原神セレベンツ」P69.70より

ここでウェンティが語っている3柱の巨人は、それぞれ中国神話(盤古)、インド神話(プルシャ)、北欧神話(ユミル)に登場する「原初の巨人」であり、彼らの体が世界の礎(素材)となったという点で共通しています。

つまり、原神世界においても「原初の人」が世界の礎であり、かつ「原初の人を作り出すことは、世界そのものを作り出すことと同義である」ことが分かります。

しかし、この点で気になってしまうのが創世神話において、新しい世界が生まれるときには旧世界が破壊されてしまうのが必定であることです。

アルベド自身はこの世界を愛しており、壊すことなど微塵も考えていません。

しかし伝説任務の最後において、彼は自身の暴走を懸念していました。

伝説任務「白亜の章」より

レインドットの目標である「完全な次の世界」が花開き、アルベドが「覚醒」することは、「この不完全な世界」にとっては大破壊と同義でしょう。

アルベドの「素材」はなんなのか

以前に書いた記事では「アルベドの素材は天理に関わるものではないか」と書いたことがありますが、その「天理に関わる素材」とは「旅人」のことではないかと言うお話です。

カーンルイアの関係者と目されている人間は、レインドットの他にガイアやダインスレイブがいますが、それ以外にもう一人カーンルイア人ではないかとされている人物がいます。

それがスネージナヤのファデュイであり「最初の執行官」である「道化」です。

彼は聖遺物「嗤笑の面」天理への復讐と、自身の国が神の怒りを受けたことを語っています。
つまり、ここで語られているのはカーンルイアの出来事であり、「賢者」と「王者」が「深くに眠った罪」を掘り返したことから天理により罰を受けたことではないかということです。

同胞の身に染まった血が洗い流せないのなら、運命を嘲笑する「道化」を演じよう。
才と学が「賢者」に及ばず、先代王者の支持も得られず、
深くに眠った罪を掘り返し、神の怒りと破壊を招く彼らを阻止できなかった。
ならばいっそのこと不器用な「道化」となり、我の苦痛を理解する「陛下」に忠誠を誓おう…
我が名は「道化」のピエロ――
誇り高き愚人どもよ、怒りの炎と永遠の冷気を心に抱け。
我ら世界定理の不条理と無情を知見せし者、
世界を嘲笑う面を被り、天理を書き換えようではないか。

―――嗤笑の面(聖遺物物語)
以下の記述はプレイヤーが「空」であるとして記載します。

旅人は隕石に乗って世界外からテイワット大陸に訪れましたが、到着した時点では石の中で眠っていました。

そして蛍に起こされ目を覚ますのですが、その時に空が目の当たりにしたのがカーンルイア滅亡の瞬間です。

魔神任務第一章第四幕より

つまり、双子が最初に訪れた場所はカーンルイアであることは間違いありません。

隕石の勢いにより双子は地の奥深くに埋もれますが、蛍は「賢者」によって発見されます。

オープニングで逃げようとする双子を天理が遮っていることから、天理が二人を危険視していたことは明らかです。

「道化」が「阻止できなかった」と語っていることから、双子への研究は禁忌だったのでしょう。

禁忌であると知りながらも「賢者」は蛍を目覚めさせてしまい、天理の怒りに触れてしまいました。

そして、蛍はその場から逃げるために、空を発見して呼び起こしたため、空はカーンルイア滅亡の戦いのときに目を覚ましたのです。

何故私がこのような話をしたのかというと、ここで道化が語る「賢者」とはレインドットのことではないかということです。

彼女は前述のとおり「世界外」の存在についての研究を行っていました。
正真正銘の「世界外」の存在でありながら、テイワットから拒まれていない旅人の存在は、垂涎の研究材料だったことでしょう。

道化が止めても彼女の研究欲を止めることはできず、天理の降臨を許す事態を招いてしまいました。

旅人たちが現れる前の「原初の人間計画」は失敗続きであり、数多の実験体が不要品として捨てられ、或いはドゥリンの餌に再利用されていました。

しかし、カーンルイアの滅亡から逃れたレインドットは改めて旅人のデータをもとに[アルベド]の制作に着手します。

アルベドが「成功」したのはカーンルイア滅亡後の話なので、時系列的にも合います。

アルベドと双子の外見はお世辞にも似ているとは思いませんが、凄まじい魔道の知識量を持つリサはアルベドと双子は「そっくり」だと言います。

また、アルベドと双子は衣装の紋様に共通点を持たされています。

アルベド自身も、旅人に対して「同じ異邦人」としてシンパシーを感じていることから、自身と旅人の関係について知っているか感づいているのかもしれません。

今後原神の世界観が明らかになるにつれ、レインドットの存在はますますクローズアップされていくと思います。

恐らくまだ存命であることから、旅人と出会う日が来るかもしれません。

ではでは~。

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