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【原神考察】層岩巨淵の歴史と無名の夜叉

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*この考察は、2022年3月時点の情報を元にネタバレや個人の見解を含んでいます。今後の実装次第で公式と大きく異なる考察となる可能性がありますのでご了承ください。

どうも、篝火文書店の店長のはるとです。

今回はVer2.6公開間近という事で、新規開放が確定している層岩巨淵の歴史と、それに大きく関わってくる魈の同僚「無名の夜叉」のお話です。

層岩巨淵とは

層岩巨淵とは、璃月の西端に位置する巨大な鉱山で、その場所からは特別な鉱石が産出されるということもあり、大規模な採掘作業が行われていました。

しかしゲーム開始時点では、この層岩巨淵は既に封鎖されており、中に入ることはできません。

また、この地は何か特別な力が働いているためか、璃月でありながら他とは異なる独自の生態系を持っています。

このように一国に属しているにも関わらず、その国本来のものと異なる独自の生態系を育んでいる例として、ドゥリンの遺骸や、天から落とされた寒天の釘が残されたドラゴンスパインが挙げられています。

層岩巨淵の成り立ち

そもそも層岩巨淵は璃月に最初からあったわけではなりません。
今から数千年前に、璃月西端の荒れ地へ天から突如として天星(隕石)が落ちてきました。

絶雲紀聞:6巻より

この隕石により、ただの荒れ地に巨大なクレーターが出来たのですが、その中には無数の美玉金石が発見されたのです。人々はこぞってこの地に集まり、一大炭坑地となりました。

*この隕石落下時期を「6000年前」と解説しているところが複数見受けられるが、正確には(6000歳を超える)岩王帝君の「若いころ」の出来事であるため、正確な年代は不明となっている。
しかし、他に年代が確定しているテイワットの出来事は約3700年前のモラクスによる璃月建国であるため、現在判明しているテイワット史の中で最も古い出来事ではあることに変わりない

しかし、この地に残された天星は魔神戦争時代(終結が2000年前なので、それよりもさらに古い時代)にいずれかへ飛び去ってしまったと伝えられています。
そのため、この地に落ちた天星が実際にどのようなものであったのかは分かっていません。

ちなみに「天星」とは鍾離の元素爆発名と同じであり、この天星は「蒼天の星岩」であると説明されています。

若陀龍王の眠り

さて、この間にも璃月には様々な出来事が起きました。
その中でも層岩巨淵に関わることと言えば、モラクスの盟友「若陀龍王」の存在があります。
彼は元々岩の元素生物であったものがモラクスの手により龍の形を成し人々を守ります。

しかし、悠久の時の中で若陀龍王は「摩耗」により記憶を浸食されていきます。
そのため、彼は自分の身を層岩巨淵の奥底に横たえ、眠りにつきました。

しかし、層岩巨淵は人間にとって非常に魅力的な採掘場です

度が過ぎる採掘は大地を揺るがし、若陀龍王の眠りを妨げました。
ついには、彼は目覚めてしまい、人に害を為し始めたのです。

そのため、彼はモラクス・理水畳山真君・削月築陽真君・そして名を消されたものによりその身が封印されました。

更に時が経ち、封印が緩み始めた彼は自らを復活させようと画策することになりますが、その話は「鍾離の伝説任務 第二章」を参照してください。

さて、層岩巨淵は元々隕石が落下してできた地ですが、500年前のある日この地の再び隕石が落下しました。
しかし、この隕石は前回と大きく異なる点が存在していました。
この第二隕石には「アビス」が関わっていました。

アビスの浸食。そして「無名の夜叉」が奮闘す

500年前と言えば、カーンルイアが滅亡し、それを契機としてモンドでは漆黒の邪龍ドゥリンが襲来しました。
稲妻では海の彼方から漆黒の軍隊が襲来し、そして初代雷神が命を落とします。
浅瀬神社の寝子の飼い主である浅瀬響はこの戦いで最愛の人を失いました。

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この戦いは璃月でも起きていたのです。

層岩巨淵に溢れ出したアビス軍から人々を守るために、岩王帝君は千岩軍に命令し、この地を守護させます。

そこに加わったのが、「無名の夜叉」と呼ばれる仙人です。

遥か昔、層岩巨淵に星が落ちた
星の鉄が夜空に降り注ぎ、土を晶砂に変えた。
人の命は有限であるが、帝君は千岩軍に鉱脈守護の責務を託した。
アビスは急流のように噴出し、千岩軍は民を避難させた。
鉱夫たちに伝わる逸話では、層岩巨淵に残った兵士たちは、
無名の夜叉と共に戦い、岩々の間で最期を迎えたという。
山や川が年々変わり、死した凡人と夜叉の名前も忘れられたが、
彼らの名誉が忘れられることはない。この金箔の花のように、彼らは永遠に輝き続ける。
災いから五百年が経った今、港は安定した平和を保っている。

―――偉勲の花(聖遺物物語)

多大な犠牲を払いアビスは層岩巨淵から撃退され、璃月には再び平和が戻りました。

そこからまた再び500年の歳月が経過します。

旅人がテイワットで目覚める直前ごろに、層岩巨淵に再びの異変が起きました。
炭鉱の中で「変わったもの」が発見され、それに触れたものは昏睡状態になってしまうというものです。

この事を知った天権・凝光をトップとする璃月七星は層岩巨淵の閉鎖を決め、盤鍵によって封印しました。

層岩巨淵封鎖の影響

璃月には宝盗団の巣窟が多数存在していますが、メンバーの一人「宝盗団・粉砕者」は元々はこの鉱山で働く鉱夫の一人でした。

また、璃月港にある記念品ショップジュエリーは、宝石細工の原材料
を層岩巨淵に頼っていました。
当然現在は鉱山が封鎖され材料が手に入らないため、ジュエリーは休業状態になっています。

層岩巨淵のクエストが進めば、やがてはジュエリーで買い物ができるようになるかも?

無名の夜叉とは何者なのか

500年前の大災害では、千岩軍と無名の夜叉が協力して挑み、そして多大な犠牲を払いながら璃月を守りました。
さて、そもそもこの「無名の夜叉」とは何者なのでしょうか?

かつて、璃月は妖魔が蔓延り、岩王帝君モラクスは人々を守るために夜叉に命じて妖魔退治を行わせました。
その夜叉たちの中でも「最強の5人」と呼ばれた夜叉たちがいます。

曰く、「浮舎」「応達」「伐難」「弥怒」「金鵬」——彼らは人呼んで「仙衆夜叉」と呼ばれます。

そして、この中の一人である金鵬は、私たちの良く知る金翼鵬王——降魔大聖・魈――のことです。

しかし、魔物と戦い続けるとその怨念が夜叉の体内に蓄積されていきます。これを「業障に囚われる」と言い、その結果「炎の夜叉」は魔神の憎悪に染まり、恐怖に支配され発狂しました。

「土の夜叉」と「水の夜叉」も同士討ちで死に至ります。

そして「雷の夜叉」も精神が壊れ魔物化してしまいました。

そして最終的に3人が死亡して、一人が行方不明
現在において無事に生き残っているのは魈只一人です。

ちなみに、魈もまた一度は業障に囚われていますが、荻花洲を訪れたウェンティの笛の音で救われています。

しかし、なぜウェンティが璃月にきていたのか、そのような癒しの力を持っているのは何故なのかは謎のままです。

さて話を無名の夜叉に戻します。
この夜叉が何者なのかは長年に渡り議論が続けられていましたが、今回の新聖遺物が発表されたことにより、彼が一度は魔物化して発狂した「雷の夜叉」であったことが判明しました。

無名の夜叉は長年の罪を贖うために大災害に立ち向かいましたが、恐らく魔物化して人々を襲ってしまったことを指しているのでしょう。

夜叉がアビスの手先と戦ったときに散らばった羽が、希望の象徴と見なされるようになった。
勇敢な夜叉と恐れを知らない凡人たちは暗いアビスの底で眠りに落ちた。
帝君はそれらの犠牲を胸に、山や岩のせせらぎの中、長い間沈黙した。
層岩巨淵を守る無名の夜叉は、帝君から命じられたものではなかったという噂がある。
長年の罪を贖うため、そしてかつて臆病が故に逃げた自分への戒めとして。

―――昭武の羽根(聖遺物物語)

ちなみに、戦う際に羽が散らばったとされていますが、元々夜叉とは璃月の仙獣のことなので、全員が獣の本質を持っています。
激しい戦いの中で獣の本性——恐らくは鳥——の姿を出したのだと思います。
ちなみに現在真の姿が判明している夜叉は魈と銅雀がおり二人とも真の姿は鳥になっています。

また、申鶴もモチーフ武器である「息災」は、元々はこの無名の夜叉が層岩巨淵で振るった武器です。

雷の夜叉=浮舎?

さて、魈のエピソードでは夜叉が5人登場していますが、中央の魈以外はどの属性がどの夜叉なのかは判明していません。
しかし、世界任務「夜叉の願い」に残された遺跡石碑は、この5人のうちの一人である浮舎が残したメッセージを読むことができます。

それによると、5人の仙衆夜叉のうち無事なのは自分と魈だけだと書かれているため、これが護法仙衆夜叉録に記述された、3人が死亡し、一人が行方不明となり、魈だけが無事に生き残ったという記述と合致します。

よって、この生き残った無名の夜叉とは浮舎のことでしょう。

しかし、原神のエピソードでは「書物ではこうであったが、実際は~」という話にあることが最近は増えてきています。

夜叉の一人「応達」は英語名が「Indarias」であり、これはヒンドゥー教の雷神「インドラ」に名前が似ていることから、彼こそが雷の夜叉——すなわち無名の夜叉ではないかという説もあります。

層岩巨淵の考察

「変わったもの」とは何なのか

さて、今回層岩巨淵の閉鎖原因となった「変わったもの」の詳細は判明していませんが、これに触れると昏睡状態になってしまうと伝えられています。

原神Ver1.1のテーマイベント「帰らぬ熄星」では、触れると昏睡状態になる隕石が登場しています、

Ver1.1「帰らぬ熄星」より

層岩巨淵には2回も隕石が落ちているので、その発見された「変わったもの」はこの隕石に関わるものかもしれません。
このイベントにはプレイアブルキャラとしてモナ・フィッシュルの他、敵役としてスカマラシュが初登場したイベントでもあります。

旅人が層岩巨淵を訪れる目的

事前情報によると、層岩巨淵に入るには世界任務「七星を欺き磐鍵を解く」をクリアする必要があると書かれています。

つまり、旅人は凝光らの目を盗んで層岩巨淵に潜入する・・・すなわち、無理にでも入らなければならない理由ができるということです。
そしてPS.blogでは「旅人の肉親に関する新たな秘密が明らかになる」と説明されているため、旅人が物語の当初に双子に関する情報を手に入れ、それ追うために層岩巨縁に挑むことになるのだと思われます。

逆さ七天神像

今回の予告PVでは、街一つが逆さまになっているシーンが映りパイモンも「丸ごと逆さまになってるぞ!」と叫んでいます。

何故逆さまなのかどういう理由なのかは判然としていませんが、魔神任務第一章第四幕では同じ璃月内にあるアビスの隠された拠点に「逆さになった七天神像」がありました。

この任務では、この七天神像はそのままにされてしまいましたが、今回のイベントでこの話の続きが来るかもしれません。

500年前の隕石は寒天の釘か?

2.6の予告PVには気になるものが映っていました。
それがかつてドラゴンスパインに天から落下し、古代文明シャール・フィンドニールを壊滅させた「寒天の釘」です。

明言されていませんが、この釘は諸々の状況から天理によるものと目されています。
こちらの釘にも天理が使用してたキューブによく似たものが周囲を舞っています。

しかし、この釘はドラゴンスパインにものと違い、明らかにアビスの力の影響を受けています。

アビス教団は天理や七神に復讐を誓っていますが、そのためには七天神像を盗み利用するなど、敵の力を使うことにも抵抗はありません。

聖遺物の記録によれば、500年前に隕石が落ち、そこからアビスが噴出したとされていますが、それはもしかするとこのアビスに浸食された寒天の釘だったのかもしれません。

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