お代はラヴでけっこう

【崩スタ考察】「サフェルの嘘」その全容を考察する――アグライアとサフェルの関係性に震える

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*この記事は、2025年5月時点の情報を元にネタバレ個人の見解を含んでいます。
今後の実装次第で公式と大きく異なる内容となる可能性がありますのでご了承ください。

みなさんこんにちは。ルト兄です。

衝撃の展開が続いたVer3.3でしたが、その中でも個人的に特に惹かれたのがサフェルとアグライアの関係ですね。

今回はストーリー中においてサフェルがついた特に重要な「嘘」の解説と、「彼女が最後に騙した相手」についての記事になります。

この記事は先行公開したYoutube版に加筆修正を行ったものになります。

サフェルの「一つ目」の嘘

さて、サフェルが付いていた「一つ目の嘘」とは、彼女は最初から最後までアグライアを好きでい続けていたこと。

一度たりともアグライアを厭ったことなどないということです。

ストーリー中でサフェルはアグライアを「裁縫女」と言い続け、アグレイアは何度もサフェルに協力を願いますが、ことごとくそれを断り会おうとしませんでした。

アグライアに対して英雄になる気も顔を見せる気もないと拒否し、その顔も見たくないと嘯きます。

しかしこれはアグライアが信じる「セファリア」になるための嘘だったのです。

二人の出会いは1000年前、サフェルは故郷ドロスが暗黒の潮に飲み込まれたためにたった一人オクヘイマに逃げ込みます。

そこで、たまたまアグライアの衣装屋を通りがかったサフェルはその美しさに魅了されました。

それからサフェルは幾度となくアグライアのお店に足を運び、そしてアグライアは常に彼女を暖かく迎え入れました。

ちなみに、この時アグライアは彼女が持ち込んだ盗品と引き換えに、ザグレウスの力がこもった金のボデス(靴)を贈っていますが、実際はこれは全くの偽物

「詭術」の黄金裔が騙されたことに、バトルズはからかいますがサフェルは気にするそぶりもありません。

この靴、実は裏側に肉球がついているんですよね。

恐らく最初からアグライアがサフェル用に特別に用意していたものだと思うので、それは気にしないでしょう。

さて、アグライアは「金糸」によって人の嘘を感知することが可能なのですが、「詭術」の黄金裔であるサフェルだけは嘘をついても金糸が反応しない例外でした。

アグライアは、金糸によって容易に真偽を見破れる力を持っていますが、しかしそれは同時に「信じる」心を奪います。

なぜならば、「信じる」とはそもそも真偽の判断がつかない状態であるにもかかわらずその人を信頼することだから――真偽の判断が自動で行われるアグライアにとって「信じる力」を学ぶことはそもそも不可能だったのです。

しかし唯一、金糸によって嘘を見抜けないサフェルはアグライアにとって「唯一無二」でした。

誰からも嫌われる泥棒稼業のサフェルにとっても自分を「人として」見てくれるアグライアは特別な存在だったのですが、この特別な存在であることが後の展開に繋がっていきます。

さて幾日が経ち、サフェルは黎明の崖に隠された「万象の宝石」の存在を知ります。

それを手に入れて貧しい人々と富を分け与えたいと考えた彼女はオクヘイマの神殿に潜り込みました。

半年間、神殿に潜入した結果、大司祭の部屋に宝石があることを知ったサフェルはこっそりと忍び込んでついにそれを手に入れます。

その時ちょっとした油断で物音を立ててしまい大司祭に気が付かれてしまいましたが、弟子の振りをしてやり過ごすことに成功。

ところが、この大司祭は死を目前としており彼女に最期の告解を望みました。

それはケファレが背負う太陽、オクヘイマを照らす「黎明のミハニ」は永遠ではなく、わずか300年の猶予しかないというものでした。

大司祭は人々に残酷な真実を告げる勇気がなく、自分の心の中だけに閉まっていましたが、最後の最期でこの真実を人々に伝えるように弟子のアルティッカス――に扮したサフェルに頼んだのです。

この話を聞いたときサフェルは「世界を救う嘘」を思いつきました。

アグライアが言うような「唯一無二の人間」――英雄になる機会がついに来たのだと。

サフェルはアルティッカスに扮したまま人々の前で演説を行い、ケファレの黎明は「永遠」に聖都を照らすという神託を告げました。

そして、100日の宴によりオクヘイマ全市民がそれを信じるように仕向けます。

この時既に半神となっていたサフェルは特別な「詭術」の権能を得ていました――それは「誰もが信じる嘘は真実になる」というもの。

「ミハニは永遠にオクヘイマを照らす」という嘘はこれによって「真実」となりました。

しかし「誰もが信じる嘘は真実になる」という権能は言い換えると「嘘がばれると効果が消える」もの。

サフェルの詐術は完璧であり例えアグライアの権能――金糸であっても見破ることはできません。

ところがサフェルに「真心」をもって接していたアグライアは、彼女が「人のためについた嘘」などすぐに見破ってしまいます。

ただ一人であっても「嘘」を見破ってしまえばオクヘイマはその瞬間に暗闇に包まれてしまう

サフェルはそれを恐れたがためにオクヘイマ――アグライアの元から去っていったのです。

アグライアはなぜサフェルが自分の元から離れてしまったかが分からず、わだかまりを解きたいと
サフェルに働きかけますが、彼女は何をしてもそれに応じません。

――絶対に応じるはずがないのです。

それこそがサフェルがついた最大の嘘。

「世界を救う嘘」で英雄になる。

しかし、その「英雄になりたい」という願いは、アグライアと並ぶに相応しい人間になるためでした。

彼女がいたことにより、オクヘイマには1000年の猶予が生まれ、そして星穹列車の到着が間に合ったことを考えれば、彼女の存在は間違いなく「唯一無二」でした。

そういえば、二人ともネイルの色が同じなのは、やはりそういうことなんでしょうか。

二つの目――「最期の」嘘

しかし、その「嘘」もついに終わりを迎えます。

「汝は貪欲と共に歩み、一握りの財が口火となって身を滅ぼすだろう」

フレイムスティーラーに敗北し死にゆく彼女の最期の願いはアグライアに謝ることでした。

本当はずっとそばにいたかったのに、会いに行くことができず、嘘をつき続けてきた。

彼女に並び立つ存在になりたいという願いが
彼女と並び立つことを許さなかった。

そんな彼女の前に金糸のエンドモが現れます。

それはアグライアの残した思念の虫

彼女は死を目前にして、ついに「アグライア」と出会うことができたのです。

「アグライア」はサフェルを英雄と讃え、その言葉を聞いたサフェルは全てが満たされた顔でこの世を去りました。

――それが「嘘」であると気が付かずに。

彼女が死ねばその「詭術」は全て解ける

その場に残されたそれは――ただの「赤い虫」でしかなかった。

世界を騙した詭術の半神セファリアは、最期に自分自身を騙してこの世を去ります。

でも、バレるまでは「それは真実」なんですよね?

ということはあの「嘘」のアグライアは、「真実」のアグライアだったんじゃないでしょうか?

どうなんですか?アグライア様

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